八重洲エリアで大規模な既存建物の解体工事が行なわれている「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。2023年10月28日に撮影しました。八重洲ブックセンターも含む街区全体で解体工事が行われており、解体後の跡地には地上43階、高さ227mの低層部に商業施設やインターナショナルスクール、劇場、最上部に居住・滞在施設（サービスアパートメント）が入る超高層複合ビルが建設されます。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
八重洲二丁目中地区について
完成予想図[出典：東京都環境局]
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は東京駅前となる八重洲２丁目の大規模再開発で、規模は地上43階、塔屋1階、地下3階、高さ227m、敷地面積1万9562.71�屐�建築面積1万5400�屐�延床面積38万8650�屬箸覆辰討い泙后�
建築主は八重洲二丁目中地区市街地再開発組合（参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産）、設計者は鹿島建設で2023年11月1日着工、2029年1月31日の竣工予定です。
配置計画図[出典：東京都環境局]
場所は東京駅の南東側の外堀通り沿いで、地下1階で接続する「八重洲地下街」経由で東京駅に繋がります。
断面図(南北)[出典：東京都環境局]
フロア構成は地下に「バスターミナル東京八重洲」、低層部に商業施設、インターナショナルスクール、劇場、中高層部にオフィス、そして最上部に居住・滞在施設（サービスアパートメント）となっています。
断面図(東西)[出典：東京都環境局]
インターナショナルスクールは東京駅とは反対の東側(柳通り側)に配置されます。北隣の「東京ミッドタウン八重洲」の東側低層部は「中央区立城東小学校」となっており、柳通りに小学校とインターナショナルが並ぶことになります。
地下1階平面図[出典：東京都]
図の上が東京駅側となる平面図で、地下1階の北西側(図の右上)では「八重洲地下街」「東京ミッドタウン八重洲」に接続し、東側（図の下）では「京橋エドグラン」に接続します。これにより「京橋エドグラン」も経由することで東京駅から東京メトロ銀座線「京橋」駅まで地下だけで行けるようになります。
1階平面図[出典：東京都]
1階の平面図です。図に書いてあるISロビーはインターナショナルスクールの出入口、SAロビーはサービスアパートメントの出入口で、1階にも地下にも設置されます。
バスターミナル東京八重洲 位置図[出典：京王電鉄バス]
地下2階には京王電鉄バスが運営する「バスターミナル東京八重洲」の第3期エリアが整備され、2028年度に開業予定となっています。
第1期エリアは「東京ミッドタウン八重洲」の地下で2022年9月17日に開業しており、第2期エリアは建設中の「東京駅前八重洲一丁目東B地区」の地下に2025年度開業予定となっています。これら3つのエリア合計で乗降20バース、待機8バースの大規模バスターミナルとなり、周辺の道路等で発着している高速乗合バスが順次移行する予定となっています。
位置図
位置図[出典：三井不動産]
計画地は東京駅の南東側で、西側は外堀通り、南側は鍛冶橋通り、東側は柳通りに面しており、北側には「東京ミッドタウン八重洲」があります。接続する八重洲地下街経由で東京駅まで繋がり、東隣の「京橋エドグラン」にも接続することで東京メトロ銀座線「京橋」駅にも繋がります。
また、この図には描かれていませんが南側で計画されている「八重洲二丁目南特定街区」(地上39階、高さ約230m)とも地下通路で接続する予定となっており、東京駅周辺の地下歩行者ネットワークの拡大が続きます。
既存建物解体状況
2023年10月28日に「八重洲グランルーフ」から撮影した「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ227m）の計画地です。
現在は街区全体を封鎖して、鹿島建設を施工者として2024年7月31日までの工期で既存建物の解体工事が行われています。角地のビルは「住友不動産八重洲ビル」(地上9階、高さ42.65m)で、街区内では最大規模のビルでした。
「住友不動産八重洲ビル」南隣の「八重洲ブックセンター 本店」が入っていた「八重洲鹿島ビル」(地上9階、高さ36.22m)です。この辺りのビルは解体が進んで低くなり始めています。
複数の既存ビルを同じ足場を使って同時に解体している場所もあります。
外堀通りと鍛冶橋通りが交差する鍛冶橋交差点から撮影。角地で解体中のビルは「八重洲三井ビル」(地上10階、高さ46.90m)で街区内では2番目に大きなビルでした。
左後ろに見ている超高層ビルは「東京ミッドタウン八重洲」(地上45階、高さ238.2m)、右後ろが「京橋エドグラン」(地上32階、最高高さ170.41m)で両ビルには地下通路で接続します。
南東側となる鍛冶橋通り沿いから撮影。既存建物の解体工事が終わるとここから東京駅前の超高層ビル群が見えるようになります。「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」の地上部の建設が始まるまでの期間にしか見られない景色となります。
東側の柳通りから撮影した敷地南側です。最上部に見える青いネットは飛散防止養生のケージシステムで、最近の解体工事現場では見かける機会が急激に多くなっています。
柳通りから撮影した敷地北側です。建築計画のお知らせでは11月1日から着工予定となっており、この目の前のビルがない場所は駐車場となっていた場所で先行して土壌対策工事が行なわれていました。そのため既に計画通り着工しているならばこの場所からになるかと思います。
「東京ミッドタウン八重洲」前となる北東側から撮影。着々と解体工事が進んでいます。
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」の既存建物の解体工事のお知らせです。解体される建物は全37棟・総延床面積13万3716.01�屬如⊆�島建設を施工者として2023年4月26日から2024年7月31日までの解体工期となっています。
地図
物件概要
全体工事工程[出典：東京都環境局]
解体工事を含む工期は68ヵ月で、地上躯体工事が始まるのは39ヵ月目からの予定です。
建築計画のお知らせです。施工者は未定となっていますが鹿島建設になるものと思われます。
■建築計画■
事業名：八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物
所在地：東京都中央区八重洲２丁目4番、5番、6番、7番
交通：JR各線「東京」駅
東京メトロ丸ノ内線「東京」駅
東京メトロ銀座線「京橋」駅
用途：事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場
階数：地上43階、塔屋1階、地下3階
高さ：227m
敷地面積：19,562.71��
建築面積：15,400��
延床面積：388,650��
構造：鉄骨造（一部 鉄骨鉄筋コンクリート造）
基礎工法：直接基礎 一部 杭基礎
建築主：八重洲二丁目中地区市街地再開発組合
参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産
設計者：鹿島建設
施工者：−
工期：2023年11月1日着工〜2029年1月31日竣工予定
開業：2028年度予定
総事業費：約3172億円（工事費は約2062億円）
出典
▼京王電鉄バス（2022年3月15日）
9月17日（土）開業予定の（仮称）八重洲バスターミナルの名称を「バスターミナル東京八重洲」に決定
▼三井不動産：ニュースリリース（2021年10月26日）
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立のお知らせ
▼東京都：報道発表資料（2021年10月18日）
八重洲二丁目中地区市街地再開発組合 認可
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