六本木ヒルズの西側(渋谷側)に建設される「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、高さ約200m)の計画地です。2023年10月25日に六本木ヒルズの展望室から撮影しました。現地では既存建物の解体工事が行なわれており、解体後の跡地には低層部に事務所・商業施設、高層部に外資系ラグジュアリーホテルが入る総戸数約500戸のタワーマンションが野村不動産とケン・コーポレーションによって建設されます。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
西麻布三丁目北東地区について
イメージパース[出典：野村不動産]
「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」は「六本木ヒルズ」の西側(渋谷側)の再開発で、規模は地上54階、地下4階、高さ約200m、制震構造、施工区域面積約1.6ha、建築面積約3,840�屐�延床面積約9万7010�屐∩躙与�約500戸（地権者住戸含む）となっています。
完成イメージ[出典：野村不動産]
事業者は西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合、参加組合員は野村不動産、ケン・コーポレーション、設計は梓設計・大成建設、特定業務代行者は大成建設で2023年度着工、2028年度の竣工予定となっています。
断面図[出典：東京都]
55階で計画されていた頃（2020年9月の再開発組合設立認可時）の断面図です。このときのフロア構成は1〜2階が商業施設、3階が事務所、4〜5階がホテル、中層高部が住宅、そして最上部がホテルとなっていました。また、2019年4月の都市計画決定時の資料では7階〜47階が住宅フロア、48階〜54階がホテルとなっています。
住宅に関して野村不動産の決算説明資料を見ると、分譲総戸数は約320戸で野村不動産の持ち分は約286戸となっており、中長期経営計画説明資料では「プラウド」の欄に同再開発の記載があるため、野村不動産の分譲マンションブランド「プラウド」を冠にした「プラウドタワー六本木」「プラウドタワー西麻布」といった名称の分譲タワマンになることが予想されます。
※ 2023年3月期 通期 決算説明資料(P.48)
※ 中長期経営計画説明資料(P.24)
配置図[出典：野村不動産]
敷地は南北に細長く北側の首都高・六本木通り側に超高層棟が配置され、歩行者デッキによって東隣の「六本木ヒルズ」に接続します。敷地の南側には広場が整備され、その広場の周りにある3つの寺社が再配備されます。そしてオレンジ色の点線のところにある道路（テレビ朝日通り）は都市計画道路として拡幅されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
南東側から見た完成予想図です。高層部のバルコニーがないフロアが外資系ラグジュアリーホテルになります。
イメージパース[出典：野村不動産]
低層部の1〜2階は商業施設、3階は事務所、4〜5階はホテル施設で計画されています。
イメージパース[出典：野村不動産]
六本木通り沿いの北東側から見た低層部です。敷地北端には小規模な広場が整備され、東隣にある「六本木ヒルズ」と歩行者デッキで接続されます。これにより「六本木ヒルズ」と地下通路を経由して「六本木」駅まで接続されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
テレビ朝日通り沿いに整備される広場の完成イメージです。この辺りは既存建物の裏に寺社が隠れていますが、同再開発で整備される広場から行けるようになります。
位置図
位置図[出典：東京都]
計画地は「六本木ヒルズ」の西側（渋谷側）で南北に細長い敷地となっており、北側は六本木通り・首都高渋谷線、東側はテレビ朝日通りに面しています。
最寄駅は東京メトロ日比谷線および都営大江戸線の「六本木」駅で、日比谷線までは歩行者デッキや六本木ヒルズを経由して行けるようになります。
2020年12月14日にヘリから撮影した西麻布・六本木方面の空撮です。赤い網掛けをした場所が「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。
既存建物解体状況
2023年10月25日に南東側から撮影した「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、高さ約200m)の計画地です。建物本体が建設される北側で既存建物の解体工事が行なわれています。
敷地中央あたりから見た既存建物の解体現場です。中央で解体中のビルがある辺りからが建物本体の建設地になるかと思います。
複数の建物が別々に同時進行で解体が行われています。
一部の建物は既に解体済みとなっています。
解体工事の施工者は大成建設で、解体工期はビルによってバラバラで確認した解体工事のお知らせによると、2027年7月31日までのもあれば2024年1月31日までのもありますが、新築工事は2023年度着工予定のため今年度中にはほぼ解体工事は終わっているものと思われます。
敷地北東端です。この角地には小規模な広場と「六本木ヒルズ」に接続するデッキが整備されます。
六本木通り沿いの歩道から撮影。この辺りの解体が終わるとここから六本木ヒルズが見えるようになるかと思います。
敷地の中を通る路地は通行止めになっていました。この路地もビル本体の建設地になるため、このまま廃道になるかと思います。
六本木ヒルズの展望室から見下ろした「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。ここに建設されるタワーマンションは高さ約200mで計画されていますが、展望室よりは少し低い程度となり眺望には影響ないかと思います。ただ、実際に建設されてみないと断言はできません。
地図
物件概要
事業名：西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業
所在地：東京都港区西麻布３丁目及び六本木６丁目各地内
交通：東京メトロ日比谷線「六本木」駅
都営大江戸線「六本木」駅
用途：住宅、事務所、商業、ホテル
総戸数：約500戸（地権者住戸含む）
階数：地上54階、地下4階
高さ：約200m
構造：鉄筋コンクリート造、制震構造
施工区域面積：約1.6ha
建築面積：約3,840��
延床面積：約97,010��
事業者：西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合
参加組合員：野村不動産、ケン・コーポレーション
設計者：梓設計・大成建設
特定業務代行者：大成建設
工期：2023年度着工〜2028年度竣工予定
出典
▼野村不動産：ニュースリリース（2023年2月15日）
住宅・事務所・商業・ホテルの超高層棟と三寺社からなる複合再開発 『西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業』 権利変換計画認可のお知らせ（野村不動産、ケン・コーポレーション）
▼野村不動産：ニュースリリース（2020年9月10日）
「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ(野村不動産、ケン・コーポレーション)
▼東京都：報道発表資料（2020年9月9日）
西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合の設立を認可します
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