イメージパース[出典：横浜市]
横浜の北仲で建設中のタワーマンション「北仲通北地区B-1地区計画」(地上40階、高さ150m)の完成予想図です。東急不動産、京浜急行電鉄、第一生命保険による再開発で、低層のオフィス棟と店舗棟、そしてタワーマンションとなる高層棟で構成されます。この記事では同タワマンの概要や現況、地図等を載せています。
北仲通北地区B-1地区計画について
南立面図[出典：横浜市]
「北仲通北地区B-1地区計画」はみなとみらい線「馬車道」駅近くのタワーマンションで、規模は地上40階、塔屋3階、地下1階、高さ150m、最高高さ162m、敷地面積1万2345.18�屐�建築面積約7,422.950�屐�延床面積10万9048.80�屐∩躙与�704戸となっています。事業者は東急不動産、京浜急行電鉄、第一生命保険、設計者は熊谷組・東急設計コンサルタント設計共同企業体で2023年11月1日着工、2027年6月30日の竣工予定です。
これは第71回横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録で公開された最新デザイン案で、最上部のデザインに変更が入っています。また、事務所棟、店舗棟でもデザインに変更が入っています。
施設配置図[出典：横浜市]
同再開発は40階建ての高層棟(住宅)、6階建ての低層棟(事務所)、2階建ての低層棟(店舗)で構成され、北側には約3,200�屬旅�場が整備され、幅員約6mの水際線プロムナードに接続します。これにより北仲通北第二公園を介して隣接地区の水際線プロムナードにも繋がります。また、最新の完成予想図から判断して低層棟(店舗)は3階建てに変更になっているものと思われます。
図の下側にあるA-4地区は「横浜北仲ノット（ザ・タワー 横浜北仲）」(地上58階、高さ199.95m)のことで2階レベルのデッキで接続されます。そして東隣の「アパホテル＆リゾート〈横浜ベイタワー〉」(地上35階、高さ135.50m)とは地上レベルの敷地の一部で接続されます。また、2階のデッキの延長線上に整備される南北貫通通路沿いや1階の運河に面した部分などには店舗が配置されます。
施設断面図[出典：横浜市]
断面図です。この断面図によると免震層を挟んだ6階以上が住居フロアになります。
施設断面図[出典：横浜市]
1階と地下に駐車場、4階に駐輪場が設置されます。
万国橋からの見え方[出典：横浜市]
東側にある万国橋から見た完成予想図です。アパホテル＆リゾート前広場にある構築物背面に設備スペースを集約されます。また、店舗棟の屋上には緑化を施した住宅用テラスが設ける計画でしたが、最新の計画では事務所棟と土曜にれんがフレーム上部にガラス張りの建物を設け、景観の連続性を創り出すようにしています。
北側面イメージパース[出典：横浜市]
北側低層部の完成予想図です。当初の計画では事務所棟れんがフレームと建物本体の間は少し隙間がありましたが、れんがフレームを建物に寄せたデザインに変更になっています。
左の商業棟の3階部分は住宅共用室となり、パーティールームとして利用することが想定されています。
北西側イメージパース[出典：横浜市]
北西側低層部の完成予想図です。当初の計画ではコーナー部分にもれんがフレームがありましたが、最新デザインでは撤去されています。
西側イメージパース[出典：横浜市]
西側低層部の完成予想図です。当初の計画では6階の外周にはテラスがありましたが、最新デザインでは北側のテラスが拡張され、西側と南側の外壁面は5階と位置が揃えられています。
南西側イメージパース[出典：横浜市]
南西側低層部の完成予想図です。こちらもコーナー部分にあったれんがフレームが最新デザインでは撤去されています。
南面イメージパース[出典：横浜市]
南側低層部の完成予想図です。南面も事務所棟のれんがフレームが建物に寄せたデザインに変更になっています。また、マンション本体の網状になっている部分にもデザインの変更が入っています。
イメージパース[出典：横浜市]
最新の完成予想図ではありませんが、「北仲通北地区B-1地区計画」は南側にある「横浜北仲ノット」46階の無料展望室からの眺めを遮る建物となります。
位置図
位置図[出典：横浜市]
「北仲通北地区B-1地区計画」の計画地は北仲通り北特定地区の北側中央に位置しています。最寄駅となるみなとみらい線「馬車道」駅までは、デッキで接続する南隣の「横浜北仲ノット（ザ・タワー 横浜北仲）」を経由することで道路を通らずに駅まで行くことができます。
また、「横浜北仲ノット」は西側に建設される昨日のブログに掲載した「(仮称)北仲通北地区A1・2地区プロジェクト」(地上40階、高さ150m)にデッキで接続し、「北仲通北地区A1・2地区」は「横浜市役所」にもデッキで接続します。その「横浜市役所」からはデッキや他のビル経由で桜木町駅の駅前広場まで繋がっているため、同再開発から「桜木町」駅までノンストップでアクセス可能となります。
建設状況
2023年10月11日に「横浜ランドマークタワー」の展望室から撮影した「北仲通北地区B-1地区計画」(地上40階、高さ150m)の建設地です。大きな駐車場がありましたが解体されています。ただ、着工予定は2023年11月1日で今は準備工事といったところかと思います。
広角で撮影。建設地の右側にある黒いタワーマンションが「ザ・タワー 横浜北仲（横浜北仲ノット）」(地上58階、高さ199.95m)で同再開発とデッキで接続されます。
建設地の西側から北側にかけて通る汽車道から撮影。目の前は都市型循環式ロープウェイの「ヨコハマエアキャビン」があり、そして背後には「アパホテル＆リゾート〈横浜ベイタワー〉」(地上35階、高さ135.50m)があります。
6階以上が住居フロアとなるため、低層階は「ヨコハマエアキャビン」から部屋の中が見えてしまうかもしれません。
南西側から見た「北仲通北地区B-1地区計画」の建設地です。
「ザ・タワー 横浜北仲（横浜北仲ノット）」の2階デッキ部分から見た同再開発です。
仮囲いに熊谷組のロゴマークがあるので、新築工事もこのまま設計者でもある熊谷組になるものと思われます。ちなみにこのロゴマークは「マ」がグルっと9つ配置してあって「クマ（熊）」となっています。そして円の中心部は漢字の「谷」を丸くしたものらしいのです。（出典：「マ」が9つで「クマー！」な熊谷組のロゴマークと、その仲間たち。）
敷地内にズームです。こちら側に事務所棟が配置されます。
北側にある「横浜ワールドポーターズ」には、東側にある万国橋を渡って行くことができます。
隣のアパホテルとは一部地上部で接続します。
地図
物件概要
工事工程(高層棟)[出典：横浜市]
工期は解体工事等も含めて約5年の予定となっています。当初の計画では2023年12月1日着工、2027年3月31日竣工予定でしたが、現地に設置された建築計画のお知らせでは2023年11月1日着工、2027年6月30日竣工予定となっており、工期が4ヵ月ほど延びています。そのためこれら工事工程も少々変更が入っているかと思います。
工事工程(事務所棟)[出典：横浜市]
高層棟と同時に竣工させるためか、地下躯体工事の後はしばらく経ってから地上躯体工事が始まります。
工事工程(店舗棟)[出典：横浜市]
店舗棟は事務所棟よりも何もない期間が多くなっています。
建築計画のお知らせです。
■物件概要(高層棟)■
計画名：北仲通北地区B-1地区計画
所在地：神奈川県横浜市中区北仲通５丁目25番1
交通：みなとみらい線「馬車道」駅
JR「桜木町」駅
市営地下鉄ブルーライン「桜木町」駅
用途：共同住宅、マーケットその他の物品販売を営む店舗、飲食店、事務所、自動車車庫
総戸数：704戸
階数：地上40階、塔屋3階、地下1階
高さ：150m、最高高さ約162m
構造：鉄筋コンクリート造（住宅棟）
鉄骨造（事務所・店舗棟）
敷地面積：12,345.18��
建築面積：7,422.95��
延床面積：109,048.80��
事業者：東急不動産、京浜急行電鉄、第一生命保険
設計者：熊谷組・東急設計コンサルタント設計共同企業体
施工者：−
工期：2023年11月1日着工〜2027年6月30日竣工予定
出典
▼横浜市：環境アセスメント(2023年2月24日)
（仮称）北仲通北地区B-1地区新築工事に係る環境影響評価書
▼横浜市：横浜市都市美対策審議会(2023年9月19日)
第71回横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録（令和5年6月30日開催）
▼横浜市：横浜市都市美対策審議会(2022年10月28日)
第68回横浜市都市美対策審議会景観審査部会議事録（令和4年8月29日開催）
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