再開発イメージ図[出典：日鉄興和不動産]
江戸川区船堀で計画されている再開発「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」について、江戸川区より都市計画決定の告示がされました。同再開発はタワーホール船堀の北側に位置する再開発で区域を南北2つの敷地に分け、北側敷地には北棟(庁舎棟)として江戸川区新庁舎(左側：地上21階、高さ約99m)、南敷地には南棟(民間棟)として民間によるタワーマンション(右側：地上26階、高さ約99m)が建設されます。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
船堀四丁目地区について
配置計画図[出典：江戸川区]
「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」は、江戸川区の現庁舎の老朽化により船堀駅近くに江戸川区の新庁舎を移転するのに伴い、都有地・区有地・民有地を集約して再配置し、江戸川区新庁舎と民間の再開発ビルを同時に建設する計画となっています。
「江戸川区役所新庁舎」の規模は地上21階、高さ約99m、敷地面積約9,800�屐�建築面積約7,500�屐�延床面積約6万1400�屬如�2023年度に基本設計、24年度に実施設計をまとめ、25年度に着工、28年度に竣工・移転・供用開始予定となっています。
民間による再開発ビルの規模は地上26階、高さ約99m、敷地面積約7,300�屐�建築面積約5,400�屐�延床面積約6万400�屐∩躙与�約400戸、事業協力者は日鉄興和不動産と東京建物がで、24年度に本組合設立認可、25年度に権利変換計画認可を経て、25年度に着工、28年度に竣工・供用開始予定となっています。
再開発事業スキーム[出典：江戸川区]
「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」の計画地のうち、北側敷地には都有地と民有地、南側敷地には区有地と民有地があり、これを北側に都有地と区有地を集約して新庁舎を建設し、南側に民有地を集約して再開発ビル（タワーマンション）を建設します。
事業の枠組みは区域内一体の再開発事業となりますが、それぞれの建築条件や整備費はそれぞれで完結するよう「2敷地2棟」の考え方で進められます。建物は再開発組合が整備し、区は庁舎部分として土地・建物の権利を取得(購入等)します。
断面構成[出典：江戸川区]
「江戸川区役所新庁舎」の断面図です。執務室(窓口)は水害による最大浸水深さ(GL+5.0m)よりも上になる2〜4階に配置され、免震層を挟んで5〜6階がエネルギー関連諸室、7〜18階が執務室、19〜21階が議会となります。
民間棟 断面図[出典：説明会資料]
近隣住民向けに開催された説明会資料に掲載された断面図です。民間による再開発ビルは低層部に商業施設が入るタワーマンションとなり、低層部の1〜5階には商業・業務施設が入ります。また、タワーマンションとは別の7階建てのマンションもこの断面図には描かれています。
位置図
位置図[出典：江戸川区]
計画地は都営新宿線「船堀」駅前にある「タワーホール船堀」の北側一帯で、駅前広場からは新設するペデストリアンデッキで接続します。敷地の西側は船堀街道、北側は新大橋通りに面しています。
2011年5月にヘリから撮影した船堀駅周辺です。赤い網掛けをした部分が「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」の計画地で、撮影時にはまだ都営住宅など都の施設がありました。現在は民間の施設を除いて解体され、敷地の一部は暫定施設が配置されています。
計画地の背後は高さ115mの展望タワーがある「タワーホール船堀」で江戸川区の複合文化施設となっています。
現況
タワーホール船堀（通称：船堀タワー）から2023年1月20日に撮影した「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。都営住宅など都の施設があった場所は解体され更地となっています。
手前の「タワーホール船堀」に近い側がタワーマンションとなる民間棟（地上26階、高さ約99m）の計画地で、駅から遠い奥側の敷地が「江戸川区役所新庁舎」(地上21階、高さ約99m)の計画地となっています。写真はありませんが敷地の一部には暫定施設として保育園の仮庁園舎が配置されています。
タワーマンションが建設される敷地の南東側は、暫定施設として2025年3月までコミュニティサイクルポートや公園として利用されます。
「江戸川区役所新庁舎」が建設される敷地北東側です。こちらは新大橋通りに面しています。
船堀街道と新大橋通りが交差する船堀橋東詰交差点から撮影。右の街路樹がある通りが船堀街道で、角地側に新庁舎、右の船堀タワーがある側に民間のタワーマンションが建設されます。
敷地の周囲には既存マンションや商業施設が複数棟ありますが、南側に民営地が集約されるため解体されることになります。
地図
物件概要（庁舎）
名称：江戸川区役所新庁舎
事業名：船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業 北棟
所在地：東京都江戸川区船堀四丁目の一部
交通：都営新宿線「船堀」駅
用途：庁舎・駐車場
階数：21階
高さ：約99m
構造等：中間層免震構造
敷地面積：約9,600��
建築面積：約7,500��
延床面積：約61,400��
事業者：船堀四丁目地区市街地再開発組合（予定）
※ 区は庁舎部分として土地・建物の権利を取得（購入等）
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2028年度竣工予定
物件概要（民間）
事業名：船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業 南棟
所在地：東京都江戸川区船堀四丁目の一部
交通：都営新宿線「船堀」駅
用途：商業、業務、共同住宅、駐車場 等
総戸数：約400戸
階数：地上26階
高さ：約99m
敷地面積：約7,300��
建築面積：約5,400��
延床面積：約60,400��
事業者：船堀四丁目地区市街地再開発組合（予定）
事業協力者：日鉄興和不動産、東京建物
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2028年度竣工予定
出典
▼日鉄興和不動産：ニュース（2023年10月10日）
「船堀四丁目地区第一種市街地再開発事業」都市計画決定について
▼江戸川区
江戸川区新庁舎基本設計方針
- カテゴリ
- 江戸川区
