2023年10月6日に開業した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)に開業翌日の10月7日に行ってきました。これは無料で行くことができる45階の「TOKYO NODE（東京ノード）」のロビーから見た東京駅方面の超高層ビル群と東京スカイツリーです。この記事では同ビルの概要と眺望、地図等を載せています。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーについて
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は「虎ノ門ヒルズ」内の超高層ビルで、規模は地上49階、塔屋1階、地下4階、高さ264m、最高高さ265.75m、敷地面積9,907.59�屐�建築面積8,060.89�屐�延床面積23万8441.51�屬箸覆辰討い泙后�事業者は虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合、建築主は参加組合員の森ビル、設計者は森ビル、デザイナーはOMAほか、施工者は鹿島建設で2023年7月14日に竣工、2023年10月6日に開業となりました。
平面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は4つの街区に分かれた「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業」のA-1街区に位置しており、A-2街区は「グラスロック」、A-3街区は「江戸見坂テラス」となっています。A-4街区は広場が整備され、その西側と南側にある道路が閉鎖され歩行者専用道路が整備される計画となっています。
また、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-DECK」で接続され、さらに図の右側にある「虎ノ門ヒルズ 森タワー」にも接続しています。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の低層部は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設になり、中層部は事務所とホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」、高層部は事務所、そして最上部が情報発信拠点の「TOKYO NODE」になります。
「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設で、「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」は1〜2階が商業、3〜5階が住宅、6〜12階が事務所で構成される複合施設となっています。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の詳細なフロア構成です。地下2階〜5階が店舗、7〜8階がスカイロビー、9〜10階がオフィス、11階〜14階が「ホテル虎ノ門ヒルズ」、15階〜44階が事務所、45階〜49階が情報発信拠点の「TOKYO NODE（東京ノード）」になります。
オフィスフロアは第1バンクから第4バンクまでの合計32フロアで、総貸室面積は約10万7000�屐別�3万2400坪）規模になります。
基準階平面図[出典：森ビル]
オフィスフロアの基準階面積は約3,400�屐別�1,000坪）で、コアから窓面までの距離が約18.5mとなる無柱空間になります。
マグネットゾーン[出典：森ビル]
オフィスフロア各バンクの上層2フロアには、ワーカー同士のコミュニケーションやコラボレーション促進を目的とした2層吹き抜けの「マグネットゾーン」が東西2箇所に配置されます。
東京ノードについて
TOKYO NODE[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の最上部となる45階〜49階（一部8階）は約1万�屬両霾麋�信拠点「TOKYO NODE（東京ノード）」になります。
フロアマップ[出典：森ビル]
「TOKYO NODE」の45〜49階はイベントホール、ギャラリー、レストラン、屋上スカイガーデン、プールなどが配置され、8階には未来の都市体験の共同研究などを行うラボが併設されます。45階のロビーからは西、北、東側を望むことができるようになっています。
TOKYO NODE HALL[出典：森ビル]
46階に配置されるメインホールの「TOKYO NODE HALL」は最高天井高11.6m、座席数338席、460�屬遼媛珊渋い離曄璽襪砲覆蠅泙后�ビジネスのプレゼンテーションから音楽などのライブパフォーマンス、ディナーパーティーまで対応可能で、自動車のような大型の展示物の搬入も可能なカーリフトも備えられています。
ギャラリー[出典：森ビル]
45階には360度の没入感を演出できるドーム型天井の「ギャラリーA」、1,000�屬鯆兇┐訛膓�間の「ギャラリーB」、天井高12mとなる「ギャラリーC」の3つのギャラリースペースが用意されています。この3つのギャラリーを合わせると森美術館に匹敵する規模となり、単体利用も一体利用も可能となっています。
スカイガーデン＆プール[出典：森ビル]
地上250mとなる最上階の49階には、オープンエアのスカイガーデンとインフィニティプール、そして2つのレストランが配置されます。ここではガーデンパーティやファッションショーなどのイベントの開催も可能で、ホールやギャラリー、レストランと一体的に活用することもできます。
位置図
位置図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」全体の位置図です。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結しており、北側にある東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅とは地下通路で接続しています。少々距離はありますが「虎ノ門ヒルズ」駅と「虎ノ門」駅は改札外乗換駅となっています。
東京ノードからの眺め
2023年10月7日に撮影した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)の7階にある2層吹き抜けのスカイロビーです。ここには北側にあるシャトルエレベーターや南側にあるエスカレーターで来ることができます。
スカイロビーから見た西側の眺めです。目の前で建設中のビルは「新日本消防会館 建設工事」(地上14階、高さ69.38m)で、ここからの眺望を遮るビルになります。
その隣には「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」(地上12階、高さ59m)があります。
南側には5階と7階を結ぶエスカレーターがあり、そこからは東京タワーを望むことができます。
ただ、窓には白い点々がある窓となっているため、広角で撮るとその点々が写り込んでしまいます。
これがそのエスカレーター部分です。エスカレーターを登った先の飛び出た部分がオフィスロビーかと思っていましたが、そこは商業施設で床屋やストレッチ、クリーニング、コンビニ、スターバックスなどがあり、そこを抜けた先がスカイロビーとなっています。
スカイロビーからエスカレーターで8階に登ったところから見た東側の景色です。ここらは他の「虎ノ門ヒルズ」の超高層ビルを望むことができました。
8階から見た「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」(地上36階、最高高さ185.415m)です。
8階から見た「虎ノ門ヒルズ 森タワー」(地上52階、最高高さ255.5m)です。
8階から見た「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」(地上54階、最高高さ221.55m)です。
8階から見下ろした「グラスロック」です。森タワー側へ通り抜ける通路や駅に繋がる通路は開放されていますが、商業施設はまだオープンしていませんでした。
8階からは東京タワーを望むことができます。東京タワーの左見える建設中の建物は「シティタワー虎ノ門」(地上28階、最高高さ104.14m)です。
8階にはテラススペースもあります。
2023年7月15日に撮影した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」です。低層部の飛び出た部分が7階で、その上の8階部分の屋外にテラスがあります。
その飛び出た部分の下は夜には動く光でライトアップされていました。
45階の「TOKYO NODE（東京ノード）」のロビーからの眺めです。見えている森の下半分は「日比谷公園」、上半分は「皇居外苑」です。
東京駅周辺の超高層ビル群です。東京スカイツリーも望むことができました。
有楽町・日比谷方面です。
ここのロビーは窓の先に柱があるため、ズームしないと柱が写真に入り込んでしまいます。柱のない景色が見たかったのですが、ここは無料で来れるスペースなので贅沢は言えません。
外から見るとこのようになっています。上部の口を開けている部分が49階でプールもありますが、今回は開放されていませんでした。
大手町方面にズームです。奥には筑波山が見えています。
窓から柱までは数メートルの距離があるため、近くのビルは真下まで見下ろすことができません。
飯田橋方面です。奥には川口の「エルザタワー55」も見えています。
半蔵門方面です。
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」からは「国会議事堂」を横から見下ろすことができます。
東側からは隣の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」(地上52階、最高高さ255.5m)の最上部を正面に見ることができました。
森タワーとレジデンシャルタワーの間からは竹芝方面が見えました。奥には「晴海フラッグ」も見えています。
銀座・月島方面です。佃のリバーシティ21のタワーマンション群などを見ることができました。
ここからは西側の眺めです。左奥が渋谷駅周辺、右が「東京ミッドタウン」です。
青山方面です。森林伐採で騒がれている「神宮外苑地区」に建設される超高層ビルもここから見えるようになります。
建設中の「赤坂トラストタワー」(地上43階、高さ209.14m)です。
新宿の超高層ビル群は「赤坂トラストタワー」に隠れてしまいますが、49階からは足元も見えるかと思います。
溜池山王駅方面です。建設中のビルは「赤坂グリーンクロス」(地上28階、高さ147.98m)で、その右側が「山王パークタワー」(地上44階、最高高さ194.45m)です。
「山王パークタワー」の右側です。「ザ・キャピトル ホテル 東急」(地上29階、高さ120.3m)や「ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町」(地上36階、高さ180m)などが見えます。
東京ノードからの夜景
2023年10月7日に「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)の45階「TOKYO NODE（東京ノード）」のロビーから手持ち撮影した夜景です。三脚の使用可否は未確認です。
土曜日の撮影のためオフィスの窓明かりがほとんどありませんが、平日だともっと明かりの多い夜景になります。
反射光が多いロビーだったので、写真を撮るには反射光が入らないように写り込み防止のレンズフード(Amazonに飛びます)は必須アイテムかと思います。
今度はオフィスの窓明かりが多い平日に行ったみたいです。
建設中の「赤坂トラストタワー」のオフィス部は全灯状態でした。
この夜景が無料で見られるので、近くに来た際には寄ってみることをオススメします。
「虎ノ門ヒルズ 森タワー」の最上部です。
その右側には竹芝や有明、東京ゲートブリッジなどが見えました。
銀座、月島方面です。ちなみにこの東側スペースには係員がいて、行ってはいけない雰囲気が漂っていましたが、それはギャラリーAの案内係だったようで普通に行けました。
おまけです。T-DECKが開放された7月15日時点ではなかった猿？チンバンジー？のオブジェがあったのでカメラリュックを使って真似してみました。通行人がいる中での真似は恥ずかしかったです（笑）
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要(A-1街区)■
名称：虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
事業名：虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業 A-1街区 施設建築物
所在地：東京都港区虎ノ門２丁目11番1外
交通：東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅
用途：事務所、店舗、ホテル、集会場、駐車場等
階数：地上49階、塔屋1階、地下4階
高さ：264.00m(最高265.75m)
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎・杭基礎併用
敷地面積：9,907.59��
建築面積：8,060.89��
延床面積：238,441.51��
事業者：虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合
参加組合員：森ビル
建築主：森ビル
設計者：森ビル
施工者：鹿島建設
工期：2019年11月25日着工〜2023年7月14日竣工
開業：2023年10月6日
出典
▼公式HP：虎ノ門ヒルズ
https://project.toranomonhills.com/
▼森ビル：ニュースリリース（2023年7月20日）
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が竣工
▼森ビル：ニュースリリース（2023年7月20日）
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年10月6日開業
▼東京メトロ：ニュースリリース（2023年6月21日）
虎ノ門ヒルズ駅の拡張工事完成 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーとつながり、まちと一体となった新たな駅へ
▼森ビル：ニュースリリース（2023年1月24日）
「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年秋開業
▼森ビル：主要プロジェクト
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
