虎ノ門駅直結！地上29階、高さ約180m「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の既存建物解体状況（2023.9.24） : 超高層マンション・超高層ビル

イメージパース[出典：東京都港区]

　虎ノ門駅直結の再開発「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」(地上29階、高さ180m)の完成予想図です。低層部にはビジネス支援施設や住宅、虎ノ門駅と直結する商業施設が入る超高層オフィスビルになります。現地では2024年4月30日までの工期で既存ビルの解体工事が行われており、この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況(2023年9月24日時点)、地図等を載せています。

立面図(北側)[出典：東京都港区]

　「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結するオフィスビルで、規模は地上29階、地下4階、高さ180m、敷地面積6,397.27㎡、建築面積5,201.66㎡、延床面積11万9890.03㎡となっています。建築主は虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合、参加組合員は中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産、設計者は日本設計で2024年1月15日着工、2027年6月15日の竣工予定です。

断面図[出典：東京都港区]

　フロア構成は低層部に商業施設、ビジネス支援施設、中高層部がオフィスフロアとなり、そして地下では東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結します。

　建築計画のお知らせの用途には共同住宅の記載があることから、図のオレンジ色部分が住宅になるものと思われます。

配置図[出典：東京都港区]

　建設地は外堀通りと愛宕下通りが交差する西新橋一丁目交差点に面した角地で、西側（図の左隣）には既に完成している「東京虎ノ門グローバルスクエア」(地上24階、最高高さ119.65m)があり、左の点線がある場所の地下には東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅と「虎ノ門ヒルズ」を繋ぐ地下通路があります。

　また、建設地の南側では「(仮称)虎ノ門一丁目中央地区第一種市街地再開発事業」(地上35階、高さ約180m)が計画されています。

1階平面図[出典：東京都港区]

　1階には建物を南北に貫く貫通通路や約1,500㎡の地上駅前広場などが整備されます。

地下1階平面図[出典：東京都港区]

　地下には約1,000㎡の地下駅前広場と東西に貫く貫通通路が整備され、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅に直結します。また、同再開発と「東京虎ノ門グローバルスクエア（虎ノ門駅前地区）」との間にある地下歩行者通路は「虎ノ門ヒルズ」と東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に繋がっています。

地下レベルの整備イメージ[出典：東京都港区]

　地下駅前広場には地上と繋がる大階段やエスレーターなどが整備されます。

虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業地下駅前広場の整備イメージ

地下駅前広場の整備イメージ[出典：東京都港区]

　地下駅前広場の整備イメージです。右奥が大階段です。

虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業地上駅前広場の整備イメージ

地上駅前広場の整備イメージ[出典：東京都港区]

　地上駅前広場の整備イメージです。屋根付きの屋外空間となります。

地下イメージ[出典：東京都]

　同再開発は「虎ノ門」駅の1番線ホーム(渋谷方面)にある改札口側に位置しており、逆側の2番線ホーム(浅草方面)に行くには改札内の階段を使うか、地上の少し離れた場所にある横断歩道を渡る必要があります。同再開発では改札外の地下2階レベルにバリアフリー対応の地下歩行者通路を整備し、現在よりも反対側ホームへ行きやすくなります。

立面図(南側)[出典：東京都港区]

　南側の立面図です。低層部右側の4フロアが共同住宅部分かと思われます。

広場の整備イメージ[出典：東京都港区]

　地下駅前広場から大階段を登った先に整備される敷地南西角の広場です。同再開発では地上、屋上、壁面合わせて約2,685㎡が緑化される計画となっています。

位置図[出典：東京都港区]

　「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」は東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅直結となる再開発で、東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅にも長い地下通路で接続します。また、図の右の方には都営三田線「内幸町」駅、図の上の方には東京メトロ各線の「霞ヶ関」駅があり、複数の路線・駅が利用可能となっています。

　「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の既存建物の解体工事のお知らせと解体されるビルの配置図です。敷地内を東西に貫く2本の区道は閉鎖され街区全体で解体工事が始まっています。解体工事の施工者は戸田・西松建設共同企業体で2024年4月30日までの解体工期となっています。

　2023年9月24日に北東側から撮影した「虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業」(地上29階、高さ180m)の計画地です。現地では既存建物の解体工事が行なわれており、解体が進んだビルや足場が設置中のビルなど色々な進捗状況のビルがあります。

　北側から撮影。手前では10月31日までの工期で先行して解体工事が行なわれています。

　敷地西側で解体中の「晩翠ビル」です。

　ガリガリと解体されています。

　既存建物の解体工事が進んだことで「虎ノ門ヒルズステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)が随分と見えるようになってきています。

　北西側から撮影。

　敷地内を東西に貫く路地です。路地を閉鎖して街区全体で解体工事が行なわれています。

　南西側から撮影。

　南東側から撮影。街区全体には仮囲いが設置されていますが、角地のビルは1ヶ月前もこの状態のため、本体を解体するビルから順に全体を足場と防音パネルで覆っているものと思われます。

工事工程[出典：東京都港区]

　新築工事の工期は約36ヵ月の予定で、施工者は解体工事を行う戸田・西松建設共同企業体になるものと思われます。

　建築計画のお知らせです。

■物件概要■
計画名：虎ノ門一丁目東地区第一種市街地再開発事業
所在地：東京都港区虎ノ門一丁目2番1他
交通：東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅
　　　東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
　　　都営三田線「内幸町」駅
　　　東京メトロ千代田線・日比谷線・丸の内線「霞ヶ関」駅
用途：事務所、商業、集会場、共同住宅、自動車車庫
階数：地上29階、地下4階
高さ：180m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：パイルド・ラフト基礎
敷地面積：6,397.27㎡
建築面積：5,201.66㎡
延床面積：119,890.03㎡
建築主：虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合
参加組合員：中央日本土地建物、都市再生機構、住友不動産
設計者：日本設計
施工者：－
工期：2024年1月15日着工～2027年6月15日竣工予定

▼東京都：報道発表資料（2022年06月23日）
虎ノ門一丁目東地区市街地再開発組合の設立を認可します