芝浦で建設中の「芝浦プロジェクト S棟」(地上43階、高さ228.88m)です。2023年9月2日に撮影しました。商業・オフィス・ホテルで構成される複合施設で、ホテルはアコーのラグジュアリーブランド「フェアモント東京」となることが発表されています。将来的には隣の「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」(地上40階、高さ165.9m)も高さ約230mの超高層ビルに建替えられ、日本最大級の超高層ツインビルが誕生することになります。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
芝浦プロジェクトについて
外観イメージ図[出典：野村不動産]
「芝浦プロジェクト」は日本最大規模のツインタワーとなる「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」(地上40階、高さ165.9m)の建替えです。右が現在建設中の地上43階、高さ228.88mの�鬼�S棟、左がS棟完成後に建設が始まる地上45階、高さ227.28mの�挟�N棟(左)となっています。
規模は�鬼�S棟が地上43階、地下3階、高さ228.88m、�挟�N棟が地上45階、地下3階、高さ227.28mで両棟合わせた敷地面積は4万104.29�屐�建築面積は2万8192.39�屐�延床面積は55万392.29�屬箸覆辰討い泙后７�築主は野村不動産と東日本旅客鉄道、設計者は槇総合計画事務所と清水建設、S棟(�鬼�工事)の施工者は清水建設で2025年2月竣工予定、N棟(�挟�工事)の施工者は未定で2027年度着工、2031年3月31日の竣工予定です。
断面図[出典：野村不動産]
両棟の低層部は商業施設、中層部はオフィスとなり、�鬼�S棟の高層部はホテル、�挟�N棟の高層部は住宅になります。建築物環境計画書制度によると住宅部は全戸賃貸で144戸となっています。
S棟 フロア構成[出典：野村不動産]
S棟のフロア構成は2〜4階が商業施設で3階にはオフィスエントランス、5〜6階が設備機器フロア、7階がカフェテリア、貸会議室、8階がクリニック等、9〜33階がオフィスフロアで28階には入居企業専用スカイラウンジ、そして35〜43階がラグジュアリーホテルになります。
オフィス部の一部には野村不動産グループの本社機能が移転予定となっており、ホテル部には欧州最大手のホテルグループ「アコー」のラグジュアリーホテルブランド「フェアモント」が日本初進出し「フェアモント東京」として2025年度に開業予定となっています。ホテルの客室はスイートを含む全219室で、ホテルには3つのレストランとバー、スパ、フィットネスセンター、プール、バンケット、カンファレンス、チャペルが備えられます。
S棟 フロア平面図(9階)[出典：野村不動産]
オフィスフロアとして一番低い9階の平面図です。基準階面積は5,156.10�屐別�1,559.72坪）で約93m×約75mの整形無柱空間となります。セットバックした高層部の29〜33階でも1フロアは4,226.22�屐別�1,278.43坪）という大空間になります。
緑化計画図（配置図）[出典：東京都環境局]
S棟は敷地南側、N棟は敷地北側に配置され、両棟の間には広場空間の「(仮称)セントラルプラザ」が整備され、芝浦運河に整備されるテラスと繋がり一体になります。
敷地内の西側(左側)を貫く細い線は東京モノレールで、その高架下を含む敷地西側には歩行者専用通路などが整備されます。
外観イメージ図[出典：公式HP]
S棟とN棟の間に整備される「(仮称)セントラルプラザ」と芝浦運河に整備されるテラスの完成予想図です。テラスの隣には船着場も整備されます。
外観イメージ図[出典：公式HP]
最寄駅の浜松町駅に一番近い場所には大屋根が整備され、浜松町駅から続く歩行者専用の自由通路とここで接続します。
南口自由通路 鳥瞰イメージ[出典：野村不動産]
浜松町駅と繋がる既存の自由通路には階段しかありませんが、新しい「南口自由通路」にはエスカレーターやエレベーターなどバリアフリー対応になります。
S棟 エントランスホール[出典：野村不動産]
エントランスホールは2層吹き抜けの空間になります。
スカイラウンジ[出典：野村不動産]
地上28階の高さ約138m地点には入居企業専用のスカイラウンジが設置されます。
フェアモント東京[出典：野村不動産]
そのスカイラウンジよりも高いフロアにはホテル「フェアモント東京」のテラスが設置されます。
外観イメージ図[出典：野村不動産]
レインボーブリッジ上空あたりから見た完成予想図です。東京湾に面していると言える超高層ビルの中ではここが最大になります。
位置図
位置図[出典：野村不動産]
建設地はJR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅の南東側で、再整備される屋根付きの歩行者専用通路「南口自由通路」で駅と接続します。敷地内の接続部には大きな庇(ひさし)がある空間が整備され、雨の日でも傘なしでアクセスできるようになります。
また、徒歩圏には敷地から見て南東側にはゆりかもめ「日の出」駅、北東側にはゆりかもめ「竹芝」駅があります。
建設状況
2023年9月2日に南西側から撮影した「芝浦プロジェクト S棟」(地上43階、高さ228.88m)です。左側の高架は東京モノレールで、この高架下も同再開発の計画地に含まれており遊歩道などが整備されます。
南隣にある「シーバンス」の敷地内から撮影。
南東側から撮影。その「シーバンス」は地上24階、高さ106mのツインビルで、「芝浦プロジェクト」はその倍以上の高さとなる約230mの日本最大級の超高層ツインビルになります。
撮影時はこちらの東面でちょうどセットバックしたことがわかるようになった段階でした。
S棟前では新芝浦橋の架け替え工事に伴い設置された仮設の人道橋から撮影。建設地の東側は芝浦運河となっており、隣のN棟完成時には芝浦運河に整備されるテラスと同再開発は一体となります。
「芝浦プロジェクト S棟」が完成すると北側にある「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」(地上40階、高さ165.9m)が解体され�挟�工事として「芝浦プロジェクト N棟」(地上45階、高さ227.28m)が建設されます。
ちなみにS棟の建設地はに「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」に併設されていた「スリーワンプラザ」跡地で1階建ての屋上広場があった場所です。
「芝浦プロジェクト S棟」の低層部には商業施設、高層部にはホテル「フェアモント東京」が入るオフィスビルになります。
北東側となる浜崎橋JCT下にある橋から撮影。S棟完成後に「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」が解体されるため、一時的にはS棟全景が見えるようになります。
北側にある浜松町と竹芝を結ぶ歩行者デッキから撮影。セットバックしていることがわかると思いますが、西側はもう一段階セットバックします。その二段階目のセットバックした場所からがホテルとなります。
2023年8月30日に田町駅前の第一京浜架かるペデストリアンデッキから撮影。第一京浜の先に建設中の「芝浦プロジェクト S棟」が見えます。
駅の反対側に行くとJRの線路の先に見えます。
2023年8月17日に「六本木ヒルズ」の屋上スカイデッキから撮影。「芝浦プロジェクト S棟」が隣の「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」の高さを抜くのは時間の問題です。
少し広角で撮影。東京湾に面した超高層ビルの中では最大規模となるため、お台場など東京湾越しに見たときにはかなり目立つ超高層ビルになります。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
仮称：芝浦プロジェクト
計画名：(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事
所在地：東京都港区芝浦一丁目1番1 他51筆
交通：JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅 徒歩6分
東京モノレール「浜松町」駅 徒歩6分
都営大江戸線・浅草線「大門」駅 徒歩8分
ゆりかもめ「日の出」駅 徒歩6分
用途：事務所、商業施設、ホテル、住宅（約144戸）、駐車場
階数：地上43階、地下3階（�鬼�S棟）
階数：地上45階、地下3階（�挟�N棟）
高さ：228.88m（�鬼�S棟）
高さ：227.28m（�挟�N棟）
構造：S造 一部 RC造、SRC造
基礎工法：直接基礎
敷地面積：40,104.29��
建築面積：28,192.39��
延床面積：550,392.29��
建築主：野村不動産、東日本旅客鉄道
設計者：槇総合計画事務所、清水建設
施工者：清水建設（�鬼�工事）
未定（�挟�工事）
工期：2021年9月1日着工〜2025年2月竣工予定(�鬼�工事)
2027年度着工〜2031年3月31日竣工予定（�挟�工事）
出典
▼野村不動産：ニュースリリース（2022年5月23日）
・野村不動産グループ、2025 年に本社を「芝浦プロジェクト」S 棟へ移転
・「フェアモント東京」 芝浦・浜松町エリアに2025 年度開業
・「芝浦プロジェクト」 都心で空・海・緑を感じる新たな働き方 「TOKYO WORKation （トウキョウ ワーケーション）」を提案
▼野村不動産：野村不動産芝浦プロジェクト
https://officenomura.jp/shibauraoffice/lp/
▼公式HP：芝浦プロジェクト
https://www.shibauraproject.com/
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