大井町駅前の大規模再開発「大井町駅周辺広町地区開発」(地上26階、最高高さ113.37m)の建設地です。2023年8月25日に品川区役所の屋上から撮影しました。JR東日本による大井町駅に直結する商業・オフィス・ホテル・賃貸住宅で構成される複合施設になります。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
大井町駅周辺広町地区開発について
開発街区のイメージ[出典：JR東日本]
「大井町駅周辺広町地区開発」は東急大井町線、JR京浜東北線、JRの車両基地、品川区役所に囲まれた場所の再開発で、オフィス・商業施設・ホテル・賃貸住宅で構成されるA-1地区と、商業施設や大規模な広場で構成される低層のA-2地区に分かれています。
A-1地区の規模は地上26階、地下3階、高さ112.58m、最高高さ113.37m、敷地面積2万2338.11�屐�建築面積1万7868.36�屐�延床面積24万8859.36�屐�A-2地区の規模は地上2階、地下2階、高さ11.49m、最高高さ14.14m、敷地面積7,083.19�屐�建築面積2,385.62�屐�延床面積8,755.95�屐⇔消篭茲侶�築主はJR東日本(東日本旅客鉄道)、設計者はJR東日本建築設計、施工者は竹中工務店で2023年2月着工、2026年4月末日竣工予定となっています。JR東日本の発表では2025年度末に開業予定となっていましたが、建築計画の竣工時期が1ヶ月延びていたので開業時期もずれる可能性があります。
開発街区の断面イメージ[出典：JR東日本]
A-1地区は基準階貸室面積約5,000�屬離�フィスビルとホテル・賃貸住宅・ルーフトップバーが入るビルの2棟構成で、低層部の商業施設によって両棟は繋がっており両棟合わせて1棟扱いとなります。A-2地区は図の左側に位置しており商業施設と広場で構成されます。
オフィスはJR東日本ビルディング、商業施設はアトレ、ホテルは日本ホテル、賃貸住宅はジェイアール東日本都市開発が運営します。
配置図[出典：JR東日本]
敷地は東西に長長細く、賃貸住宅・ホテル棟は「大井町」駅の目の前、オフィス棟は敷地中央、商業施設のある広場は駅からは遠い側に配置されます。
平面図[出典：JR東日本]
JR京浜東北線「大井町」駅の大井町駅東口駅舎には人工地盤が増設され、同再開発に直結する「広町改札(仮称)」が整備されます。それに加えて同再開発から東急大井町線とりんかい線の「大井町」駅前の改札外コンコースに繋がる「北口(仮称)」も新設されます。また、りんかい線に繋がる2階部分でも同再開発と接続します。
歩行者ネットワークの整備[出典：JR東日本]
この図の広場��となっている箇所の北側では「品川区新庁舎」の整備が計画されており、そこと同再開発を経由することで大井町駅から「しながわ中央公園」方面エリアを繋ぎます。
周辺の高低差に対応した重層的な歩行者デッキが整備され、東急大井町線の高架下には通路を新設することで回遊性が高められます。
大井町駅東口駅舎(3階)[出典：JR東日本]
同再開発と直結する大井町駅東口駅舎です。ここに新改札が新設されます。
広場のイメージ[出典：JR東日本]
A-1地区側にには駅直結の広場が整備されます。
広場のイメージ[出典：JR東日本]
その広場と繋がるデッキからは車両基地を望むことができます。
バス・タクシー乗り場(交通広場)[出典：JR東日本]
1階にはバス・タクシー乗り場となる交通広場が整備されます。
アウトモール[出典：JR東日本]
低層部には立体的に繋がるアウトモール型の商業施設が整備されます。
アウトモール[出典：JR東日本]
アウトモール型の商業施設にはシネマコンも入る計画となっています。
広場のイメージ[出典：JR東日本]
敷地内には複数の広場からなるパブリックスペースが整備され、地域と連携したイベントの開催も計画されています。
オフィスロビー[出典：JR東日本]
オフィスロビーの完成予想図です。
ホテルラウンジ[出典：JR東日本]
ホテルラウンジの完成予想図です。
ルーフトップバー[出典：JR東日本]
賃貸住宅・ホテル棟の最上部に車両基地の車列も一望できルーフトップバーが設けられます。
賃貸住宅エントランス[出典：JR東日本]
賃貸住宅のエントランスは自然光や風を鳥れた空間となります。
賃貸住宅ワークラウンジ[出典：JR東日本]
共用施設として眺望も楽しめるワークラウンジも設けられます。
夜景と車両基地[出典：JR東日本]
ホテルや賃貸住宅の北側からは車両基地を一望できます。この立地を活かして工場見学のイベントなども計画されています。電車好きには最高の賃貸住宅となりそうです。
位置図
位置図[出典：JR東日本]
計画地はJR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線「大井町」駅の目の前で新設さられる出入口や改札口によって駅直結となります。北側は車両基地などがあるため都心側の眺望は低層階でも開けています。
建設状況
2023年8月25日に品川区役所の本庁舎の屋上から撮影した「大井町駅周辺広町地区開発」(地上26階、最高高さ113.37m)の建設地です。奥がオフィス棟や賃貸住宅・ホテル棟が建設されるA-1地区、右下が広場などが整備されるA-2地区です。左下は「品川区新庁舎」の計画地です。
A-1地区側にズームです。
中央の仮設通路がある場所がA-1地区とA-2地区の境目となっています。
A-2地区側にズームです。右側の鉄筋が敷き詰められている場所に広場と商業施設が建設されます。その隣にある白い建物は現時点では何か不明ですが…
外装モックアップが設置される場所になるのかもしれません。
東急大井町線「大井町」駅のホームから撮影。奥に見えているビルが品川区役所で、中央の本庁舎には平日のみ開放されている屋上空間があります。
A-1地区のオフィス棟の建設地方面です。奥には大崎駅周辺の超高層ビル群が見えています。
ここからは見えませんが、さらに右側がA-1地区の賃貸住宅・ホテル棟の建設地です。
JR「大井町」駅の北端から撮影した「大井町駅周辺広町地区開発」の建設地です。手前が住宅・ホテル棟の建設地です。
地図
物件概要
A-2地区の建築計画のお知らせです。超高層ではないので物件概要の記載は省略します。
A-1地区の建築計画のお知らせです。
■物件概要(A-1地区)■
事業名：大井町駅周辺広町地区開発 A-1地区
所在地：東京都品川区広町２丁目372-2ほか
交通：JR京浜東北線「大井町」駅
東急大井町線「大井町」駅
りんかい線「大井町」駅
用途：事務所、ホテル、商業、賃貸住宅、駐車場
総戸数：290戸
総客室数：285室
階数：地上26階、地下3階
高さ：112.58m（最高高さ113.37m）
構造：鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：杭基礎
敷地面積：22,338.11��
建築面積：17,868.36��
延床面積：248,859.36��
事業者：東日本旅客鉄道(JR東日本)
設計者：JR東日本建築設計
施工者：竹中工務店（予定）
工期：2023年2月着工〜2026年4月末日竣工予定
出典
▼JR東日本：ニュースリリース（2023年3月7日）
大井町駅周辺広町地区開発（仮称）に本格着手します
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