イメージパース[出典：内閣府]
JR田町駅直結のオフィスビル「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上23階、高さ約125m)の都市再生特別地区（田町駅西口駅前地区）都市計画（素案）の概要が公開されました。同事業は「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)の建替えで、交通広場や駅前デッキ広場の拡充など交通結節機能が強化されます。2024年度からは解体工事が始まり、2025年度に着工して2028年度に竣工する予定となっています。この記事では同地区の概要や現況、地図等を載せています。
田町駅西口駅前地区開発事業について
イメージパース[出典：内閣府]
「田町駅西口駅前地区開発事業」は森永乳業の本社ビル「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)の建替えで、規模は地上23階、地下2階、高さ約125m、敷地面積6,615�屐�延床面積約98,600�屬箸覆辰討い泙后７�築主は森永乳業、三井不動産、東日本旅客鉄道(JR東日本)で2023年度の都市計画決定を経て、2024年度に解体工事着手、2025年度に新築工事着工、2028年度に業務棟及び駅前デッキ広場空間が完成・供用開始予定となっています。そして一部店舗の工事を実施した上で2033年度に全体竣工する予定です。
計画地はJR田町駅と第一京浜に挟まれた場所で、隣の「田町タワー」(地上29階、高さ156m)とはペデストリアンデッキで接続します。右側の「(仮称)春日ビル建替計画」は「田町駅前建替プロジェクト」(地上20階、高さ99.76m)として中央日本土地建物によって建設中で、田町駅エリアでは年々超高層化が進んでいます。
配置図[出典：内閣府]
「田町駅西口駅前地区開発事業」はJR田町駅の目の前で、第一京浜側では都営浅草線「三田」駅に直結します。都営三田線「三田」駅にも地下通路で接続しており、どの駅からも近い田町駅エリアで最も交通の便が良い立地となっています。
断面イメージ[出典：内閣府]
フロア構成は低層部に店舗、産業支援施設、駐車場等、中高層部が事務所となり、シェアオフィスやコワーキングスペースなどスタートアップ企業の育成・支援拠点が整備されます。また、駅前デッキ広場や駅前交通広場の拡充が行われます。
交通広場の整備イメージ[出典：内閣府]
約1,200�屬慮鯆鵡�場は約3,000�屬乏搬腓気譟▲織�シーの待機場やバス乗降場も整備されます。
交通広場の整備イメージ[出典：内閣府]
交通広場の完成予想図です。
駅前デッキ広場等の整備イメージ[出典：内閣府]
駅前デッキ広場は約2,000�屬乏判爾気譟△修譴範�携してJR田町駅構内の東西自由通路も拡幅されます。
駅前デッキ広場等の空間イメージ[出典：内閣府]
駅前デッキ広場と「田町駅西口駅前地区開発事業」の低層部の完成予想図です。
駅前デッキ広場等の空間イメージ[出典：内閣府]
図の右側のデッキとは駅前でしか接続していなかったのが、第一京浜側でも接続するようになります。
駅間のバリアフリーネットワークのイメージ[出典：内閣府]
同再開発では都営地下鉄「三田」駅からのバリアフリー動線が確保され、隣の「田町タワー」ともペデストリアンデッキで接続します。第一京浜の地下には共同溝・下水幹線の干渉を避けるため、現状では階段の上り下りが必要ですが、緑の丸印の通路内にエレベーターを新設されます。また、交差点はスクランブル化されます。
夜間景観[出典：内閣府]
夜バージョンの低層部です。同再開発では民有地を活用した交通広場の整備や交差点の改良など交通結節機能が強化され、そして東西自由通路の拡幅や駅前デッキ広場、バリアフリー動線の確保など歩行環境も向上します。
位置図
位置図[出典：内閣府]
計画地はJR「田町」駅と第一京浜に挟まれた駅前立地で、JR「田町」駅とはペデストリアンデッキで直結し、都営浅草線・三田線「三田」駅とも直結します。また、隣の「田町タワー」ともペデストリアンデッキで接続します。
現況
「田町駅西口駅前地区開発事業」(地上23階、高さ約125m)の建設地となる「森永プラザビル」(地上24階、高さ100.3m)です。第一京浜沿いの北東側から撮影しました。森永乳業の本社ビルで、2024年度から解体工事が始まる予定となっています。
北西側から撮影。左後ろは「田町タワー」(地上29階、高さ156m)でペデストリアンデッキで接続します。ちなみに「田町タワー」は既に竣工しているはずでしたが、オフィスフロアの床の不具合で竣工が23年9月末にずれ込むとのことです。
※ 日経クロステック：清水建設施工「田町タワー」が床の不具合で工期遅延、建て方精度の報告にも問題発覚
同再開発では交通広場やその上空のデッキ広場が拡充され駅前空間が大きく変わります。
反対の南東側から撮影。高さ約100mの板状のオフィスビルから高さ約125mの箱型のオフィスに生まれます。田町駅エリアの中では最も交通の便が良いと言える立地です。
地図
物件概要
地区名：田町駅西口駅前地区開発事業
所在地：東京都港区芝五丁目33番1号
交通：JR山手線・京浜東北線「田町」駅
都営地下鉄三田線・浅草線「三田」駅
用途：事務所、店舗、産業支援施設、駐車場等
階数：地上23階、地下2階
高さ：約125m
敷地面積：6,615��
建築面積：−
延床面積：約98,600��
建築主：森永乳業、三井不動産、JR東日本
設計者：−
施工者：−
工期：2025年度着工〜2028年度竣工予定（2024年度解体工事着手、2033年度全体竣工予定）
出典
▼内閣府：第26回 東京都都市再生分科会 配布資料（2023年8月25日）
資料４ 都市再生特別地区（田町駅西口駅前地区）都市計画（素案）の概要
▼建設通信新聞（2023年7月4日）
延べ10万�屬坊�替え/年度内の都決目指す/田町駅西口駅前地区開発/森永乳業ら
▼森永乳業：ニュースリリース（2022年5月13日）
森永プラザビル建替えに関するお知らせ
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