イメージパース[出典：JR北海道]
札幌駅前に建設される「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(地上42階、高さ236.20m)の完成予想図です。北海道新幹線「札幌」駅に直結するオフィス、ホテル、商業、展望施設で構成される複合施設で、東京以北では最も高い超高層ビルになります。計画地内にある商業施設の「札幌エスタ」は2023年8月31日に閉店し、2023年10月着工、2028年4月の竣工予定となっています。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
北5西1・西2地区について
イメージパース[出典：札幌市]
「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」は北海道新幹線「札幌」駅に直結する超高層ビルで、規模は地上42階、地下4階、高さ236.20m、敷地面積約2万3060�屐�建築面積約2万1500�屐�延床面積約38万6700�屬箸覆辰討い泙后�事業主体は札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合、設計は日本設計・清水建設 設計共同体、特定業務代行者は清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体（代表企業：清水建設）で2023年10月着工、2028年4月の竣工予定です。
再開発組合には参加組合員として北海道旅客鉄道（JR北海道）、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ、札幌市、朝日新聞社、朝日生命保険相互会社、札幌ステーションフロント特定目的会社（三井住友トラスト不動産投資顧問）、東宝、日本都市ファンド（KJRマネジメント）、芙蓉総合リース、メディカルシステムネットワークが参画しています。
断面図[出典：JR北海道]
フロア構成は地下1階〜10階が商業施設(約10万9000��)、1階がバスターミナル、10階、14階〜17階が約300室の宿泊主体ホテル(約1万4000��)、10階〜12階、18階〜33階がオフィス(約8万5500��)、35階〜40階が約200室の国際水準のハイグレードホテル(約2万5500��)、そして41階〜42階が展望施設(約4500��)となり、基壇部の屋上にはスカイガーデンが整備されます。
同ビルには2つのホテルが入ることになり、高層階の国際水準ホテルはマリオット・インターナショナルと提携することが発表されています。中層階のホテルはビジネスやファミリー向けのホテルが計画されています。
東西断面図[出典：JR北海道]
今までは地上43階、高さ約245mとされてきましたが、札幌市のHPに掲載されている断面図の詳細を見ると、階数は42階、高さは236.20mに変更になったことがわかります。この高さ236.20mは北海道で最も高い超高層ビルとなり、東京以北でも最も高い超高層ビルになります。
南北断面図[出典：JR北海道]
最上階に設置される展望施設には屋上テラスも配置されます。ただ、雪国なので冬季は閉鎖されることになりそうです。
配置図[出典：JR北海道]
敷地は東西2つの街区に分かれており、右が超高層ビルが建設される北5西1地区で、左が商業施設などが建設される北5西2地区となっています。両地区の間にある既存道路の上空は、立体道路制度を利用してビル本体となります。
また、左の北5西2地区には「JRタワー」に繋がるデッキのようなものが描かれているので、「JRタワー」の低層部に入る商業施設「ステラプレイス」に接続するものと思われます。右側の北5西1地区は北海道新幹線「札幌」駅に接続します。
デッキレベル・地下レベルの歩行者動線イメージ[出典：札幌市]
接続する北海道新幹線「札幌」駅には在来線のJR「札幌」駅に繋がる新しい改札も併設されるため、在来線のJR「札幌」駅も直結となります。また、図の縦に描かれた緑色部分は札幌市営地下鉄南北線「さっぽろ」駅と東豊線「さっぽろ」駅でこちらにも地下通路によって接続します。
駅前広場アトリウム[出典：札幌市]
札幌駅南口の駅前広場と繋がるアトリウムの完成予想図です。駅前広場から見えるガラス張りの空間となります。
待合アトリウム[出典：札幌市]
バスターミナルの利用者のための待合スペースも建物内に設けられます。
新幹線アトリウム[出典：札幌市]
北海道新幹線「札幌」駅と接続するアトリウム空間からは、新幹線の車両を見ることができるようになります。
貫通通路[出典：札幌市]
商業施設部には貫通通路が整備されます。
スカイガーデン[出典：札幌市]
基壇部屋上にはスカイガーデンが整備されます。
展望ボックスイメージ[出典：JR北海道]
41階〜42階は展望台となりガラスのボックスも配置される計画となっています。
JRタワー展望室からの景観変化[出典：札幌市]
「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の38階にある展望室から見た「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。テラスがあるフロアからがマリオット・インターナショナルと提携するホテル部になります。
平面図
地下1階平面図[出典：札幌市]
地下1階平面図です。地下でも北5西1地区と北5西2地区が接続されます。
1階平面図[出典：札幌市]
1階にはバスターミナルが配置され、両地区は既存の道路で分断されます。
2階平面図[出典：札幌市]
2階から10階までは商業施設になります。
10階平面図[出典：札幌市]
10階には屋上庭園などがあるスカイガーデンが設置されます。また、中層階のホテルロビーもこの階に配置されるようです。
11階平面図[出典：札幌市]
11階にはオフィスフロアが配置されます。
12階平面図[出典：札幌市]
12階もオフィスフロアになります。
13階平面図[出典：札幌市]
13階は主に機械室となり…
14・15階平面図[出典：札幌市]
14階から17階がホテルになります。
18・19階平面図[出典：札幌市]
18階から33階は再びオフィスフロアになります。
34階平面図[出典：札幌市]
34階は主に機械室となり…
35階平面図[出典：札幌市]
35階からはマリオット・インターナショナルと提携した国際水準のハイグレードホテルになります。35階はロビーなどになるようでテラススペースもあります。
36階平面図[出典：札幌市]
36階から40階が客室になります。
41階平面図[出典：札幌市]
そして41階からが展望施設になります。
42階平面図[出典：札幌市]
42階にはガラス張りの展望ボックスも配置され屋上テラスにも行けるようになります。
PH1・R階平面図[出典：札幌市]
最上部にはヘリが着陸できるヘリポートが設置されます。他のフロアの平面図はブログ末尾に記載してある出典元からご覧ください。
位置図
位置図[出典：JR北海道]
計画地はJR「札幌」駅の目の前で北海道新幹線「札幌」駅に直結します。
位置図[出典：札幌市]
札幌市営地下鉄東豊線「さっぽろ」駅も目の前で、南北線「さっぽろ」駅や在来線のJR「札幌」駅にも近く、どの駅にも地下通路など通して接続します。
現況
2023年6月25日に撮影した「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(地上42階、高さ236.20m)の計画地方面です。背後の超高層ビルは北海道で最も高い超高層ビルの「JRタワー」(地上38階、高さ173m)です。その左側の白い建物が商業施設の「札幌エスタ」で、そこも北5西2地区として同再開発に敷地に含まれます。
その「札幌エスタ」の2階デッキ部分から撮影。「札幌エスタ」は再開発に向けて8月31日に閉店するため、この位置からの撮影はこれが最後になります。
札幌駅前通り側から撮影。「JRタワー」が完成したときには札幌にも凄い超高層ビルができたと思ったのですが、それを遥かに超える高さの超高層ビルがここに建設されます。
「札幌エスタ」に入っていた主要テナントのビックカメラやユニクロ、ジーユー、バンダイナムコアミューズメントは道路を挟んだ正面にある「東急百貨店 札幌店」へ移転します。
「JRタワー」の商業施設「ステラプレイス」の屋上にある「そらのひろば ステラ9」から撮影した「札幌エスタ」です。閉店まで約1ヵ月です。
「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の38階にある展望室から見下ろした「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。大きな駐車場と駐輪場がある場所が、高さ236.20mの超高層ビルの建設地となる北5西1地区です。
写真上部の駐車場がある場所は北海道新幹線「札幌」駅東改札口前に位置しており、フジタがその土地約5400�屬鮗萋世靴燭海箸�最近ニュースになっていました。
JRの高架に隣接した部分の工事現場は「北海道新幹線札幌駅(仮称)」の建設地で「北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」に接続します。現地には建築計画のお知らせが設置されており、地上6階、高さ28.26m、最高高さ29.91m、延床面積6,516.58�峙�模となっていました。また、道路を挟んだところも北海道新幹線「札幌」駅になります。
JRの高架沿いには長さ約1.3キロとなる北海道新幹線の札幌車両基地が建設されます。
地図
物件概要
工事工程表[出典：札幌市]
工期は約59ヵ月で着工から約2年で地上部の建設が始まります。
■物件概要■
名称：北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
所在地：北海道札幌市中央区北５条西１丁目、西２丁目、及び西3丁目の一部
交通：JR「札幌」駅
地下鉄東豊線・南北線「さっぽろ」駅
用途：業務、商業、宿泊、駐車場、バスターミナル等
階数：地上42階、地下4階
高さ：236.20m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
建築面積：約23,060��
建築面積：約21,500��
延床面積：約386,700��
建築主：札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発組合
参加組合員：北海道旅客鉄道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ、札幌市
朝日新聞社、朝日生命保険相互会社、札幌ステーションフロント特定目的会社、東宝、日本都市ファンド、芙蓉総合リース、メディカルシステムネットワーク
設計者：日本設計・清水建設 設計共同体
特定業務代行者：清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体（代表企業：清水建設）
工期：2023年10月着工〜2028年4月竣工予定
出典
▼JR北海道：ニュースリリース（2023年3月15日）
【社長会見】北５西１・西２地区第一種市街地再開発事業
〜市街地再開発組合設立のお知らせ〜
▼JR北海道：ニュースリリース（2023年3月15日）
【社長会見】北５西１・西２地区第一種市街地再開発事業に伴う
エスタの閉店について
▼JR北海道：ニュースリリース（2022年5月18日）
【社長会見】札幌駅直結「（仮称）北5西1・西2地区市街地再開発事業」〜都市計画決定に向けた手続きを開始〜
▼札幌市：再開発事業（2023年4月14日更新）
北5西1・西2地区
▼札幌市：札幌駅交流拠点のまちづくり（2022年10月3日更新）
札幌駅交流拠点内のプロジェクトに係る環境影響評価
▼札幌市：都市計画の決定・変更のお知らせ（令和4年度）（2022年10月3日更新）
北5西1・西2地区（説明資料）
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