品川駅前で解体中の「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」(地上29階、高さ118.84m)です。2023年7月22日に撮影しました。ビル本体は解体され一部構造物が見えるだけとなっています。解体工期は2024年1月31日までとなっており、跡地には商業施設やオフィス、ホテル等で構成される「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」(地上29階、高さ約160m)が建設されます。この記事では同ビルの解体状況や跡地の概要、地図等を載せています。
シナガワグースについて
解体前の「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」です。解体直前には「アリガトウ」の窓文字が掲げられていました。規模は地上29階、塔屋2階、地下3階、高さ118.84m、敷地面積2万3022.88�屐�建築面積7,616�屐�延床面積8万2735.66�屐∩躓匱漆�935室、建築主は京浜急行電鉄、設計者は坂倉建築研究所、東京建築研究所、桜井建築設備研究所、森村協同設計事務所、施工者は鹿島建設と東急建設で1971年6月に竣工しました。
同施設は1971年に「ホテルパシフィック東京」として開業したビルで、2010年9月30日に一旦閉館しています。翌年の2011年4月29日からは施設全体を「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」、ホテル部を「京急EXイン 品川駅前」として営業再開し、2018年10月1日にはホテルを「京急EXホテル品川」にリブランドしました。そして2021年3月31日に再開発のため閉館となり、2021年11月1日から大成建設を施工者として解体工事が行われています。解体工期は2024年1月31日までとなっています。
品川駅西口地区A地区について
外観イメージパース[出典：港区]
「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」の跡地に建設される「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」の完成予想図です。規模は地上29階、地下4階、高さ約160m、敷地面積約2万3600�屐�建築面積約2万1100�屐�延床面積約31万3100�屐�建築主は京浜急行電鉄で2023年度着工、2026年度竣工、2026年度供用開始予定となっています。
断面図[出典：港区議会]
フロア構成は低層部が商業施設とMICE（カンファレンス、多目的ホール）、中層部が事務所、高層部がラグジュアリーホテルになります。
断面図(B-B'断面)[出典：港区]
セットバックしたところからがホテルになります。
配置計画図[出典：港区議会]
建物の周りには広場が整備され西隣にある高輪森の公園と一体になります。また、将来的に第一京浜上空に整備される大規模デッキと繋がり品川駅まで接続する計画になっています。
イメージパース[出典：内閣府]
南側の品川プリンスホテルに面した低層部の完成予想図です。
イメージパース[出典：内閣府]
北東側から見た低層部です。
イメージパース[出典：内閣府]
北側低層部と広場です。
イメージパース[出典：内閣府]
西側に整備される緑地は「高輪森の公園」と一体となります。
品川駅西口土地区画整理事業 計画地の位置図[出典：港区議会]
その「高輪森の公園」も含む一帯は「品川駅西口土地区画整理事業」として2023年6月1日に国土交通大臣より事業計画認可を受けています。施工者は都市再生機構、事業期間は2023年度から2050年度(清算期間含む)となっています。
品川駅西口土地区画整理事業 公共施設等の配置図[出典：港区議会]
計画では「高輪森の公園」の拡幅され隣接地に緑地が整備されます。そして地区内を通る道路と歩行者通路も整備される計画となっています。
品川駅西口土地区画整理事業 公共施設の配置[出典：港区議会]
「高輪森の公園」に行くには「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」と品川税務署の間にある細い道を入って行く必要がありますが、その品川税務署がある辺りも公園として整備されます。
位置図
計画地位置図[出典：港区議会]
「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」の計画地は「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」の跡地で第一京浜に面した場所となっています。その第一京浜上空には大規模デッキの整備が計画されており、そこと接続することで品川駅にも繋がります。
計画地北側のC地区となっている場所では「(仮称)高輪三丁目品川駅前地区（品川駅西口地区C地区）第一種市街地再開発事業」(地上30階、高さ約160m)が計画されており、同再開発とは地区内通路と2階デッキで接続する計画になっています。
解体状況
2023年7月22日に第一京浜沿いから撮影した解体工事中の「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」(地上29階、高さ118.84m)です。地上からは建物本体はもう見えません。
第一京浜に架かる歩道橋から撮影。
一部構造物が見えている場所もありますが、建物の大部分が解体済みとなっています。
南東側となるウィング高輪側から撮影。角地にある建物だけはまだ解体される気配はありませんでした。作業員がここから出てきて準備をしているところを見たことがあるので、ここは事務所代わりに使用されているのかもしれません。
解体前はこの辺りに「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」の本体がありました。
今は解体され一部構造物が見えるだけとなっています。
解体工期は2024年1月31日までとなっています。
南西側から撮影。品川駅周辺から高輪ゲートウェイ駅周辺までは大改造が続きます。
地図
物件概要（シナガワグース）
「シナガワグース」の解体工事のお知らせです。
■物件概要（解体中の建物）■
名称：SHINAGAWA GOOS（シナガワグース）
旧名称：ホテルパシフィック東京
所在地：東京都港区高輪３丁目13-3
交通：JR各線「品川」駅、JR東海道新幹線「品川」駅、京急「品川」駅
用途：ホテル
総客室数：935室
階数：地上29階、塔屋2階、地下3階
高さ：118.84m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
敷地面積：23,022.88��
建築面積：7,616��
延床面積：82,735.66��
建築主：京浜急行電鉄
設計者：坂倉建築研究所、東京建築研究所、桜井建築設備研究所、森村協同設計事務所
施工者：鹿島建設、東急建設
工期：1971年6月竣工
解体工事：大成建設
解体工期：2021年11月1日〜2024年1月31日
物件概要（品川駅西口地区A地区）
全体工事工程[出典：港区]
2023年度着工、2026年度竣工予定で工期は約30ヵ月を予定しています。
■物件概要（解体後の建物）■
事業名：(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画
所在地：東京都港区高輪三丁目の一部
交通：JR各線「品川」駅
JR東海道新幹線「品川」駅
京急「品川」駅
用途：事務所、商業、ホテル、MICE（カンファレンス、多目的ホール）等
階数：地上29階、地下4階
高さ：約160m
構造：鉄骨構造・鉄骨鉄筋コンクリート構造・鉄筋コンクリート構造
敷地面積：約23,600��
建築面積：約21,100��
延床面積：約313,100��
建築主：京浜急行電鉄
設計者：−
施工者：−
工期：2023年度着工〜2026年度竣工予定
供用：2026年度供用開始予定
出典
▼港区議会：令和5年7月25日 環境等対策特別委員会（2023年7月25日）
（仮称）品川駅西口地区A地区新築計画環境影響調査書案について
▼港区議会：令和5年3月20日 建設常任委員会（2023年3月20日）
品川駅西口土地区画整理事業について
▼都市再生機構：記者発表（2023年6月1日）
品川駅西口エリアのまちづくりが始動！品川駅西口土地区画整理事業（ＵＲ施行）の認可のお知らせ
▼内閣府：第21回 東京都都市再生分科会 配布資料（2022年3月15日）
資料１ 品川駅西口地区再開発等促進区を定める地区計画都市計画（素案）の概要
- カテゴリ
- 港区
