京急品川駅等がある「品川駅街区地区」の概要が判明！船のような形をしたビルで地上28階、高さ約150mの超高層ビル2棟などを建設へ : 超高層マンション・超高層ビル

配置イメージ[出典：GoogleMapに加筆]

　京急品川駅がある辺りの再開発「品川駅街区地区」の概要が品川駅周辺のまちづくりに関する説明会により明らかになりました。ただし転載禁止とのことなので図などは載せられません。赤い網掛けをした辺りに船のような形をしたビルが建設され、帆にあたる部分に地上28階、高さ150mの超高層ビルが2棟建ち並ぶ計画となっています。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。

配置イメージ[出典：GoogleMapに加筆]

　「品川駅街区地区」は大きく北街区と南街区に分かれており、北街区は地上28階、地下3階、高さ約150m、敷地面積約1万4700㎡、延床面積約16万5000㎡規模で、事務所・店舗・駅施設・駐車場等で構成されるオフィスをメインとした超高層ビルが建設されます。

　南街区の南-aには地上28階、地下2階、高さ約150m、敷地面積約1万7300㎡、延床面積約20万1000㎡規模で、事務所・店舗・宿泊施設・集会場・駅施設・駐車場等で構成される複合施設が建設されます。超高層となるのは南-aの文字がある辺りで、南端に宿泊施設(15階程度？)が配置されます。

　南-bは小規模なビルで、規模は地上9階、地下1階、高さ約47m、敷地面積約1,500㎡、延床面積約8,300㎡となっており、事務所・店舗・駐車場等で構成されるビルになります。

　ビル内には南北貫通路や南北連絡通路、東西の自由通路などが配置され、第一京浜上空に整備される国道上空デッキにも繋がり歩行者ネットワークが強化されます。また、テラス空間や屋上広場も整備されます。

　今後のスケジュールは2023年度の都市計画決定を経て、2025年度に北街区と南-aの着工、2030年度に北街区の竣工と南-bの着工、2032年度に南-bの竣工、2036年度に南-aの竣工予定となっています。

　「品川駅街区地区」の北街区方面です。こちらに地上28階、高さ約150mの超高層ビルが計画されています。

　北街区と南街区の境目あたりです。足場が設置されているところには「品川駅北口改良・駅ビル整備」として地上10階、地下1階、最高高さ58.21㎡、延床面積5万780.24㎡の建築計画のお知らせが設置されており、建築主はJR東日本となっていますが、そこは「品川駅街区地区」の敷地に含まれているので、新しいJR「品川」駅はその奥部分に建設されるものと思われます。

　「品川駅街区地区」の南街区方面です。アーチの模様があるビルが京急の品川駅で、この辺りに南-aの地上28階、高さ約150mの超高層棟が建設されます。

　この辺りが地上9階、高さ約47mの南-bの建設地になります。かつてはこの高架下にラーメン屋がずらりと並ぶラーメンストリートになっていました。

　敷地南端側も南-aのビルとなり、こちら側に宿泊施設が建設されます。品川駅から高輪ゲートウェイ駅にかけては道路等も含めて大改造の真っ最中ですが、色々あり過ぎて何がどう変わるのか追いつけていない状態です。最終形態の完成予想図を見てみたいものです。

■物件概要(全体)■
所在地：東京都港区高輪３丁目・港南２丁目
交通：JR各線「品川」駅
　　　京急本線「品川」駅
敷地面積：約33,500㎡
建築面積：－
延床面積：約374,300㎡
都市計画の提案者：京浜急行電鉄、東日本旅客鉄道

■物件概要(北街区)■
街区名：品川駅街区地区北街区
用途：事務所、店舗、駅施設、駐車場等
階数：地上28階、地下3階
高さ：約150m
敷地面積：約14,700㎡
建築面積：－
延床面積：約165,000㎡
基本設計：JR東日本建築設計・日本設計・日建設計JV
工期：2025年度着工～2030年度竣工予定

■物件概要(南-a)■
街区名：品川駅街区地区南街区（南-a）
用途：事務所、店舗、宿泊施設、集会場、駅施設、駐車場等
階数：地上28階、地下2階
高さ：約150m
敷地面積：約17,300㎡
建築面積：－
延床面積：約201,000㎡
基本設計：日建設計
工期：2025年度着工～2036年度竣工予定

■物件概要(南-b)■
街区名：品川駅街区地区南街区（南-b）
用途：事務所、店舗、駐車場等
階数：地上9階、地下1階
高さ：約47m
敷地面積：約1,500㎡
建築面積：－
延床面積：約8,300㎡
基本設計：日建設計
工期：2030年度着工～2032年度竣工予定

▼建設通信新聞（2023年8月2日）
北はJRE設計JV/JR東と京急の品川駅街区地区基本設計/南は日建設計が担当