浜松町駅徒歩圏の芝浦で建設中の「芝浦プロジェクト S棟」(地上43階、高さ228.88m)です。2023年7月17日に撮影しました。商業・オフィス・ホテル「フェアモント東京」で構成される複合施設で、隣の「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」(地上40階、高さ165.9m)も高さ約230mの超高層ビルに建替えら日本最大級の超高層ツインビルが誕生します。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。
芝浦プロジェクトについて
外観イメージ図[出典：野村不動産]
「芝浦プロジェクト」は「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」(地上40階、高さ165.9m)の建替えで日本最大規模のツインタワーになります。右が地上43階、高さ228.88mの�鬼�S棟、左が地上45階、高さ227.28mの�挟�N棟(左)となっています。
規模は�鬼�S棟が地上43階、地下3階、高さ228.88m、�挟�N棟が地上45階、地下3階、高さ227.28mで両棟合わせた敷地面積は4万104.29�屐�建築面積は2万8192.39�屐�延床面積は55万392.29�屐�建築主は野村不動産と東日本旅客鉄道、設計者は槇総合計画事務所と清水建設、S棟(�鬼�工事)の施工者は清水建設で2025年2月竣工予定、N棟(�挟�工事)の施工者は未定で2027年度着工、2031年3月31日竣工予定となっています。
断面図[出典：野村不動産]
両棟の低層部は商業施設、中層部はオフィスとなり、�鬼�S棟の高層部はホテル、�挟�N棟の高層部は住宅になります。建築物環境計画書制度によると住宅は全戸賃貸で144戸となっています。
S棟 フロア構成[出典：野村不動産]
S棟のフロア構成は2〜4階が商業施設で3階にはオフィスエントランス、5〜6階が設備機器等のフロア、7階がカフェテリア、貸会議室、8階がクリニック等、9〜33階がオフィスフロアで28階には入居企業専用スカイラウンジ、そして35〜43階がラグジュアリーホテルになります。
オフィス部の一部には野村不動産グループの本社機能が移転予定となっており、ホテル部には欧州最大手のホテルグループ「アコー」のラグジュアリーホテルブランド「フェアモント」が日本初進出し「フェアモント東京」として2025年度に開業予定となっています。ホテルの客室はスイートを含む全219室で、ホテルには3つのレストランとバー、スパ、フィットネスセンター、プール、バンケット、カンファレンス、チャペルが備えられます。
S棟 フロア平面図(9階)[出典：野村不動産]
オフィスフロアとして一番低い9階の平面図です。基準階面積は5,156.10�屐別�1,559.72坪）で約93m×約75mの整形無柱空間となります。セットバックした高層部の29〜33階でも1フロアは4,226.22�屐別�1,278.43坪）という大空間になります。
緑化計画図（配置図）[出典：東京都環境局]
S棟は敷地南側、N棟は敷地北側に配置され、両棟の間には広場空間の「(仮称)セントラルプラザ」を整備し、芝浦運河に整備されるテラスと繋がり一体になります。
敷地内の西側(左側)を貫く細い線は東京モノレールで、その高架下を含む敷地西側には歩行者専用通路が整備されます。
外観イメージ図[出典：公式HP]
S棟とN棟の間に整備される「(仮称)セントラルプラザ」と芝浦運河に整備されるテラスの完成予想図です。テラスの隣には船着場も整備されます。
外観イメージ図[出典：公式HP]
最寄駅の浜松町駅に一番近い場所には大きな屋根のある空間が整備され、浜松町駅から続く歩行者専用の自由通路と接続します。
南口自由通路 鳥瞰イメージ[出典：野村不動産]
既存の自由通路には階段しかありませんが、新しい「南口自由通路」にはエスカレーターやエレベーターなどが設置されバリアフリー対応になります。
S棟 エントランスホール[出典：野村不動産]
エントランスホールは2層吹き抜けの空間になります。
スカイラウンジ[出典：野村不動産]
地上28階の高さ約138m地点には入居企業専用のスカイラウンジが設置されます。
フェアモント東京[出典：野村不動産]
スカイラウンジよりも高いフロアにあるホテル「フェアモント東京」には東京湾方面を望めるテラスが設置されます。
外観イメージ図[出典：野村不動産]
レインボーブリッジ上空あたりから見た完成予想図です。東京湾のすぐ近くに位置しています。
位置図
位置図[出典：野村不動産]
建設地はJR山手線・京浜東北線、東京モノレール「浜松町」駅の南東側で、再整備される屋根付きの歩行者専用通路「南口自由通路」で駅と接続されます。敷地内の接続部には大きな庇(ひさし)がある空間が整備され、雨の日でも傘なしでアクセスできるようになります。
また、徒歩圏には敷地から見て南東側にはゆりかもめ「日の出」駅、北東側にはゆりかもめ「竹芝」駅があります。
建設状況
2023年7月17日に南西側から撮影した「芝浦プロジェクト S棟」(地上43階、高さ228.88m)です。西面がセットバックしていることがわかります。
南側の芝浦運河に架かる末広橋から撮影。低層部からガラスカーテンウォールの設置が始まっています。
東側では新芝浦橋の架け替え工事が行われており、それによって設置された仮設の人道橋から撮影。
ロビーとなる場所でしょうか？低層部には吹き抜けの大空間が広がることがわかります。
芝浦運河沿いから撮影。こちらの東面もそろそろセットバックする頃で、さらにもう一段セットバックしたところからがホテル「フェアモント東京」になります。
北東側から撮影。芝浦運河には�挟�工事で同再開発と一体となるテラスが整備されます。
浜崎橋JCTの下から撮影。建設地は「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」(地上40階、高さ165.9m)に併設されていた「スリーワンプラザ」跡地で1階建ての屋上広場があった場所です。
そして「浜松町ビルディング」はS棟建設後に�挟�工事によって「芝浦プロジェクト N棟」(地上45階、高さ227.28m)に建替えられ、高さ約230mの超高層ツインタワーが誕生します。
北西側の東京モノレールの高架越しに撮影。この東京モノレールの下も同再開発の計画地に含まれており、こちら側には遊歩道が設置されます。
少し離れて南西側にあるJR「田町」駅のペデストリアンデッキから2023年7月15日に撮影。
撮影時点で半分を超えたくらいの高さかと思います。
2023年7月24日に「豊洲ぐるり公園」から撮影。東京湾からはかなり目立つ超高層ビルになりそうです。
撮影日は前後しますが2023年7月3日に「六本木ヒルズ」の展望台から撮影した「芝浦プロジェクト S棟」(地上43階、高さ228.88m)です。手前のタワーマンションは港区特定公共賃貸住宅が入る「シティハイツ竹芝」(地上23階、高さ94.55m)です。
広角で撮影。左隣の「浜松町ビルディング(東芝ビルディング)」(地上40階、高さ165.9m)より60m以上高くなります。
2023年7月2日に東京タワーの海抜250m地点にあるトップデッキから撮影。
撮影時は西面がセットバックした直後くらいでした。
東京湾に面した敷地ではありませんが、東京湾側に眺望を遮るような建物は建設されそうな広さの敷地はないので、高層部に入る「フェアモント東京」は永久眺望と言って良さそうなホテルになります。
写真左側では「世界貿易センタービルディング」(地上40階、最高高さ162.59m)の建替えなど大規模な再開発が行われており、同時に浜松町駅周辺では新改札口や歩行者通路の整備中で、バリアフリー対応となる新しい「南口自由通路」の出入口と同再開発は接続します。浜松町駅エリアは同再開発も含めて大きく変貌を遂げている真っ最中です。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
仮称：芝浦プロジェクト
計画名：(仮称)芝浦一丁目計画 新築工事
所在地：東京都港区芝浦一丁目1番1 他51筆
交通：JR山手線・京浜東北線「浜松町」駅 徒歩6分
東京モノレール「浜松町」駅 徒歩6分
都営大江戸線・浅草線「大門」駅 徒歩8分
ゆりかもめ「日の出」駅 徒歩6分
用途：事務所、商業施設、ホテル、住宅（約144戸）、駐車場
階数：地上43階、地下3階（�鬼�S棟）
階数：地上45階、地下3階（�挟�N棟）
高さ：228.88m（�鬼�S棟）
高さ：227.28m（�挟�N棟）
構造：S造 一部 RC造、SRC造
基礎工法：直接基礎
敷地面積：40,104.29��
建築面積：28,192.39��
延床面積：550,392.29��
建築主：野村不動産、東日本旅客鉄道
設計者：槇総合計画事務所、清水建設
施工者：清水建設（�鬼�工事）
未定（�挟�工事）
工期：2021年9月1日着工〜2025年2月竣工予定(�鬼�工事)
2027年度着工〜2031年3月31日竣工予定（�挟�工事）
出典
▼野村不動産：ニュースリリース（2022年5月23日）
・野村不動産グループ、2025 年に本社を「芝浦プロジェクト」S 棟へ移転
・「フェアモント東京」 芝浦・浜松町エリアに2025 年度開業
・「芝浦プロジェクト」 都心で空・海・緑を感じる新たな働き方 「TOKYO WORKation （トウキョウ ワーケーション）」を提案
▼野村不動産：野村不動産芝浦プロジェクト
https://officenomura.jp/shibauraoffice/lp/
▼公式HP：芝浦プロジェクト
https://www.shibauraproject.com/
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