東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅と直結する「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)の地下にある「ステーションアトリウム」です。今までの「虎ノ門ヒルズ」駅は仮駅舎で営業していましたが、2023年7月14日にステーションタワーが竣工し、2023年7月15日から「虎ノ門ヒルズ」と接続する新改札口で営業が開始となりました。この記事では同ビルの概要や現況・建設状況、地図等を載せています。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーについて
イメージパース[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は「虎ノ門ヒルズ」内で4棟目の超高層ビルで、規模は地上49階、塔屋1階、地下4階、高さ264m、最高高さ265.75m、敷地面積9,907.59�屐�建築面積8,060.89�屐�延床面積23万8441.51�屬箸覆辰討い泙后�事業者は虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合、建築主は参加組合員の森ビル、設計者は森ビル、デザイナーはOMAほか、施工者は鹿島建設で2023年7月14日竣工し、2023年10月6日に開業予定となっています。
平面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は4つの街区に分かれた「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業」のA-1街区に位置しており、A-2街区には「グラスロック」、A-3街区には「江戸見坂テラス」が建設されます。A-4街区には広場となり、その西側と南側にある道路は閉鎖して歩行者専用道路が整備されます。
また、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-DECK」で接続され、さらに図の右側にある「虎ノ門ヒルズ 森タワー」にも接続します。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の低層部は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設になり、中層部は事務所とホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」、高層部は事務所、そして最上部は情報発信拠点の「TOKYO NODE」になります。
「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設で、A-3街区の「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」は1〜2階が商業、3〜5階が住宅、6〜12階が事務所で構成される複合施設になります。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の詳細なフロア構成です。地下2階〜5階が店舗、7〜8階がスカイロビー、9〜10階がオフィス、11階〜14階が「ホテル虎ノ門ヒルズ」、15階〜44階が事務所、45階〜49階が情報発信拠点の「TOKYO NODE」になります。
オフィスフロアは第1バンクから第4バンクまでの合計32フロアで、総貸室面積は約10万7000�屐別�3万2400坪）規模になります。
基準階平面図[出典：森ビル]
オフィスフロアの基準階面積は約3,400�屐別�1,000坪）で、コアから窓面までの距離は約18.5mの無柱空間になります。
マグネットゾーン[出典：森ビル]
オフィスフロア各バンクの上層2フロアの東西面2箇所には、ワーカー同士のコミュニケーションやコラボレーション促進を目的とした「マグネットゾーン」が配置されます。吹き抜け空間となっており、上下階を繋ぐ階段も設置されます。
スカイロビー[出典：森ビル]
桜田通り側の7階（高さ46m地点）には天井高約10m、広さ約1,200�屬離好�イロビーが設けられます。「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する地下2階の駅前広場と、車寄せがある1階エントランスからはシャトルエレベーターで直結します。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」全体の断面図です。全体では区域面積約7.5ha、延床面積約79万2000�峙�模で、住宅（730戸）、オフィス（約30万5000�屐法⊂Χ函別�2万6000�屐法▲曠謄襦▲�ンファレンス、ビジネス支援施設、バスターミナル、子育て支援施設、スパ、ビジネス発信拠点等などが揃う街となります。
周辺エリア[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」内の隣り合う各棟はデッキや地下通路で接続され、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅にも地下通路で繋がっています。
断面図イメージ[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の地下には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する駅前広場の「ステーションアトリウム」があり、「グラスロック」の地下にも駅前広場があります。そしてホームより下の地下2階部分にコンコースと新改札が新設され、そのコンコースを介してステーションタワーとグラスロックが接続しています。
この地下2階の改札は2023年7月15日(土)に開業し、今まで使用していた旧改札口は閉鎖となっています。そのため「虎ノ門ヒルズ」駅は地下2階まで降りたあと、地下1階まで登る必要がある駅になりました。
ホテル虎ノ門ヒルズ[出典：森ビル]
ステーションタワーの11階〜14階は「ホテル虎ノ門ヒルズ」になります。客室数は205室で標準客室の広さは約27〜34�屐▲屮薀鵐匹賄豕�初進出となるハイアットのインディペンデント・コレクションの1つである「アンバウンド コレクション by Hyatt」になります。
TOKYO NODEについて
TOKYO NODE[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の最上部となる45階〜49階（一部8階）は約1万�屬両霾麋�信拠点「TOKYO NODE」になります。
フロアマップ[出典：森ビル]
「TOKYO NODE」の45〜49階はイベントホール、ギャラリー、レストラン、屋上スカイガーデン、プールなどが配置され、8階には多様な才能が集結し未来の都市体験の共同研究などを行うラボが併設されます。
TOKYO NODE HALL[出典：森ビル]
46階に配置されるメインホールの「TOKYO NODE HALL」は最高天井高11.6m、座席数338席、460�屬遼媛珊渋い離曄璽襪砲覆蠅泙后�
可動式段床の客席を完備しているため段差のないホールにすることも可能で、ビジネスのプレゼンテーションから音楽などのライブパフォーマンス、ディナーパーティーまで対応できるようになっています。また、自動車のような大型の展示物の搬入も可能なカーリフトも備えられています。
ギャラリー[出典：森ビル]
45階には360度の没入感を演出できるドーム型天井の「ギャラリーA」、1,000�屬鯆兇┐訛膓�間の「ギャラリーB」、天井高12mとなる「ギャラリーC」の3つのギャラリースペースが用意されています。この3つのギャラリーを合わせると森美術館に匹敵する規模となり、単体利用も一体利用も可能となっています。
また、同じ45階には各ホールの結節点となるロビー「アライバルホール」や、オールデイダイニングを楽しめるレストランも配置されます。
スカイガーデン＆プール[出典：森ビル]
地上250mとなる最上階の49階には、オープンエアのスカイガーデンとインフィニティプール、そして2つのレストランが配置されます。ここではガーデンパーティやファッションショーなどのイベントの開催も可能で、ホールやギャラリー、レストランと一体的に活用することもできます。
位置図
位置図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」全体の位置図です。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結しており、北側にある東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅とは地下通路で接続しています。「虎ノ門ヒルズ」駅と「虎ノ門」駅は改札外乗換駅となっています。
完成後の様子（ステーションタワー）
2023年7月2日に東京タワーから撮影した「虎ノ門ヒルズ」です。左から「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)、「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」(地上54階、最高高さ221.55m)、「虎ノ門ヒルズ 森タワー」(地上52階、最高高さ255.5m)となっています。
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」にズームです。2023年6月30日に竣工した「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ325.49m)に次いで、東京で2番目に高い超高層ビルになります。
東京タワーの海抜250m地点にあるトップデッキから撮影。
最上部の45階〜49階は情報発信拠点の「TOKYO NODE」となっており、イベントホール、ギャラリー、レストラン、屋上スカイガーデン、プールなどが配置されます。横一列デザインが異なる部分が45階部分かと思われます。
低層部にズームです。
この飛び出た部分の屋上にはテラスが配置されます。
2023年7月15日に桜田通り沿いの南東側から撮影した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)です。撮影の前日の2023年7月14日に竣工しています。
低層部にズームです。
角地には2階に繋がるエスカレーターと階段があります。
南側低層部です。
南西側低層部です。低層部は壁面緑化されています。
南西側から見上げた「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」です。
北西側から撮影。右手前の鉄骨は「新日本消防会館 建設工事」(地上14階、高さ69.38m)の建設地です。
北東側から見上げた様子です。北面は高層部に行く連れて細くなり、逆側の南面は高層部に行く連れて太くなるデザインとなっています。
そのため見る角度によって形が変わって見える超高層ビルになっています。
ステーションタワーとグラスロックを繋ぐ「T-DECK（T-デッキ）」です。幅員20mの大規模デッキとなっています。
この「T-DECK（T-デッキ）」の真下が東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅の出入口になっています。
その「虎ノ門ヒルズ」駅です。昨日、2023年7月15日から地下2階に改札が移動しました。
ステーションタワーとグラスロックを繋ぐコンコースにはデジタルサイネージがあり、虎ノ門ヒルズの宣伝が流れていました。
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の地下鉄駅前広場の「ステーションアトリウム」です。
3層吹き抜け約2,000�屬梁腟�模空間となっています。
天井は「T-DECK（T-デッキ）」と同じデザインになっています。
地上階に繋がるエスカレーターが一旦少し下りてから上るように見えますが、これは壁面の一部が鏡になっているためで視覚的に面白い空間になっています。
地上と地下1階の間も鏡になっています。
正面の地下1階は東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅のホームです。
このようにホームからはステーションタワーの「ステーションアトリウム」が見えます。
「虎ノ門ヒルズ」駅のホームから見た「ステーションアトリウム」です。完成予想図を見るとこの場所には椅子やテーブルなどが設置されていました。
「ステーションアトリウム」の地下1階部分です。開放されているのは駅から地上までの動線のみでした。
地下1階と地上1階部分も吹き抜け空間となっています。
建設状況（グラスロック）
2023年7月15日に「虎ノ門ヒルズ 森タワー」のオーバル広場から撮影したステーションタワーです。その足元の手前が「グラスロック」です。
森タワーから「グラスロック」に繋がる道です。
「グラスロック」は森タワーとステーションタワーを結ぶ商業施設になります。
森タワーからは2方向で繋がります。
「グラスロック」の2階部分は貫通通路となっており、そのまま「T-DECK（T-デッキ）」に繋がりステーションタワーまで行けるようになっています。
「T-DECK（T-デッキ）」は植栽もある幅員20mの大規模なデッキとなっています。
「T-DECK（T-デッキ）」から見上げた「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)です。
真下から見上げるとねじれて見えます。
「グラスロック」とステーションタワーの間は一部屋根付きとなっています。また、植栽の前はベンチとして利用できそうでした。
「T-DECK（T-デッキ）」から見た「グラスロック」と「虎ノ門ヒルズ」の超高層ビル群です。これらのビルはデッキで接続しています。
「グラスロック」の規模は地上4階、地下3階、高さ30.15m、敷地面積2,444.69�屐�建築面積1,692.56�屐�延床面積8,761.02�屬箸覆辰討い泙后�。
地上に下りて南西側から撮影。茶色のプレハブ風の建物は東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅の仮の駅舎でしたが今は閉鎖となっています。
その仮駅舎を解体を待っているのか「グラスロック」の南面はまだ鉄骨が見える状態となっています。
北東側から撮影。こちら側の外観は既に完成しています。
北西側から見ると尖ったビルに見えます。
「グラスロック」側も「T-DECK（T-デッキ）」の下が「虎ノ門ヒルズ」駅の出入口となっています。
中は吹き抜け空間にエスカレーターが設置されています。
エスカレーターは地下だけでなく上まで続いていました。
駅と接続する地下2階から見たエスカレーター部分です。個人的にこういった魅せるエスカレーターは大好きです。
「虎ノ門ヒルズ」駅側と見ると地下1階の駅のホームが見えます。
こちらもステーションタワー側と同じく、ホームから駅前地下広場を望むことができます。
建設状況（江戸見坂テラス）
2023年7月15日に南東側から撮影した「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」(地上12階、高さ59m)です。規模は地上12階、地下1階、高さ59m、敷地面積1,610.98�屐�建築面積975.47�屐�延床面積7,986.11�屬箸覆辰討い泙后�
「江戸見坂テラス」とステーションタワーは屋根付きのデッキで接続します。
南西側から撮影。1〜2階が商業施設、3〜5階が住宅フロア、そして6〜12階がオフィスフロアになります。
北西側から撮影。わかりにくいですが手前に仮囲いが設置され「虎ノ門二丁目地区(再)施設建築物附帯建物等建設工事」が始まっていました。これは近くで建設中の「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟」(地上38階、最高高さ184.925m)のデッキ工事のことで「江戸見坂テラス」に繋がります。
地図（ステーションタワー）
物件概要（ステーションタワー）
建築計画のお知らせです。
■物件概要(A-1街区)■
名称：虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
事業名：虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業 A-1街区 施設建築物
所在地：東京都港区虎ノ門２丁目11番1外
交通：東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅
用途：事務所、店舗、ホテル、集会場、駐車場等
階数：地上49階、塔屋1階、地下4階
高さ：264.00m(最高265.75m)
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎・杭基礎併用
敷地面積：9,907.59��
建築面積：8,060.89��
延床面積：238,441.51��
事業者：虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合
参加組合員：森ビル
建築主：森ビル
設計者：森ビル
施工者：鹿島建設
工期：2019年11月25日着工〜2023年7月14日竣工
開業：2023年10月6日
出典
▼森ビル：ニュースリリース（2023年7月20日）
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」が竣工
▼森ビル：ニュースリリース（2023年7月20日）
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年10月6日開業
▼東京メトロ：ニュースリリース（2023年6月21日）
虎ノ門ヒルズ駅の拡張工事完成 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーとつながり、まちと一体となった新たな駅へ
▼森ビル：ニュースリリース（2023年1月24日）
「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年秋開業
▼森ビル：主要プロジェクト
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
▼公式HP：虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
https://project.toranomonhills.com/
