来月竣工予定の超高層ビル「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)の建設地です。2023年6月17日に撮影しました。完成時には東京で2番目の高さとなる商業・ホテル・オフィス・情報発信拠点「TOKYO NODE」で構成される超高層ビルで、7月15日には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結します。この記事では同ビルの概要や建設状況、地図等を載せています。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーについて
イメージパース[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は「虎ノ門ヒルズ」内で4棟目の超高層ビルで、規模は地上49階、塔屋1階、地下4階、高さ264m、最高高さ265.75m、敷地面積9,907.59�屐�建築面積8,060.89�屐�延床面積23万8441.51�屬箸覆辰討い泙后�事業者は虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合、建築主は参加組合員の森ビル、設計者は森ビル、デザイナーはOMAほか、施工者は鹿島建設で2023年7月竣工、2023年秋の開業予定です。
平面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は4つの街区に分かれた「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業」のA-1街区に位置しており、A-2街区には「グラスロック」、A-3街区には「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」が建設され、A-4街区には広場が整備されます。また、A-4街区の西側と南側にある道路は閉鎖され歩行者専用道路として整備されます。
また、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-DECK」で接続され、さらに図の右側にある「虎ノ門ヒルズ 森タワー」にも接続します。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の低層部は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設になり、中層部は事務所とホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」、高層部は事務所、そして最上部は情報発信拠点の「TOKYO NODE」になります。
「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設で、A-3街区の「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」は1〜2階が商業、3〜5階が住宅、6〜12階が事務所の複合施設になります。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の詳細なフロア構成です。地下2階〜5階が店舗、7〜8階がスカイロビー、9〜10階がオフィス、11階〜14階が「ホテル虎ノ門ヒルズ」、15階〜44階が事務所、45階〜49階が情報発信拠点の「TOKYO NODE」になります。
オフィスフロアは第1バンクから第4バンクに分かれた合計32フロアで、総貸室面積は約10万7000�屐別�3万2400坪）規模になります。
基準階平面図[出典：森ビル]
オフィスフロアの基準階面積は約3,400�屐別�1,000坪）で、コアから窓面までの距離は約18.5mの無柱空間になります。
マグネットゾーン[出典：森ビル]
オフィスフロア各バンクの上層2フロアの東西面2箇所には、ワーカー同士のコミュニケーションやコラボレーション促進を目的とした「マグネットゾーン」が配置されます。吹き抜け空間となっており、上下階を繋ぐ階段も設置されます。
スカイロビー[出典：森ビル]
桜田通り側の7階（高さ46m地点）には天井高約10m、広さ約1,200�屬離好�イロビーが設けられます。「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する地下2階の駅前広場と、車寄せがある1階エントランスからはシャトルエレベーターで直結します。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」全体の断面図です。全体では区域面積約7.5ha、延床面積約79万2000�峙�模で、住宅（730戸）、オフィス（約30万5000�屐法⊂Χ函別�2万6000�屐法▲曠謄襦▲�ンファレンス、ビジネス支援施設、バスターミナル、子育て支援施設、スパ、ビジネス発信拠点等などが揃う街となります。
「虎ノ門ヒルズ」内のホテルは森タワーの「アンダーズ 東京」だけでしたが、そこにステーションタワーの「ホテル虎ノ門ヒルズ」が加わることになります。
周辺エリア[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」内の隣り合う各棟はデッキや地下通路で接続され、東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅にも地下通路で繋がります。
レジデンシャルタワーは南側にある愛宕山まで繋がっていることから「愛宕グリーンヒルズ」までノンストップで行けるようになります。
断面図イメージ[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の地下には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する駅前広場の「ステーションアトリウム」があり、「グラスロック」の地下にも駅前広場があります。そして駅のホーム下となる地下2階部分にはコンコースと改札が新設され、このコンコースを介してステーションタワーとグラスロックが行き来できるようになります。
この地下2階の改札は2023年7月15日(土)に開業予定となっており、それに伴い地下1階にある現在の改札口は閉鎖になります。これに合わせて駅の出入口もステーションタワーとグラスロックに変更にされます。
ステーションアトリウム[出典：森ビル]
「ステーションアトリウム」は3層吹き抜け約2,000�屬料甘係�型の地下鉄駅前広場で、自然光も注ぎ込む明るく開放的な空間になります。
T-DECK[出典：森ビル]
桜田通り上空の大規模歩行者デッキ「T-DECK（T-デッキ）」の完成予想図です。幅員20mの大規模デッキで人々をつなげる「もうひとつの広場」として賑わいを創出します。
ホテル虎ノ門ヒルズ[出典：森ビル]
ステーションタワーの1階、11階〜14階は「ホテル虎ノ門ヒルズ」になります。客室数は205室、標準客室の広さは約27〜34�屬如▲屮薀鵐匹賄豕�初進出となるハイアットのインディペンデント・コレクションの1つである「アンバウンド コレクション by Hyatt」になります。
グラスロック イメージパース[出典：森ビル]
A-2街区の「グラスロック」の規模は地上4階、地下3階、高さ30.15m、敷地面積2,444.69�屐�建築面積1,692.56�屐�延床面積8,761.02�屬如�東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する森タワーとステーションタワーを結ぶ中間地点の商業施設になります。
江戸見坂テラス イメージパース[出典：森ビル]
A-3街区の「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」の規模は地上12階、地下1階、高さ59m、敷地面積1,610.98�屐�建築面積975.47�屐�延床面積7,986.11�屬脳Χ函⊇斬陝▲�フィスで構成されるビルとなります。
江戸見坂テラスとステーションタワーは歩行者デッキで接続され、さらに西隣の「虎の門病院」側にも歩行者デッキで接続されます。
TOKYO NODEについて
TOKYO NODE[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の最上部となる45階〜49階（一部8階）は約1万�屬両霾麋�信拠点「TOKYO NODE」になります。
フロアマップ[出典：森ビル]
「TOKYO NODE」の45〜49階はイベントホール、ギャラリー、レストラン、屋上スカイガーデン、プールなどが配置され、8階には多様な才能が集結し未来の都市体験の共同研究などを行うラボが併設されます。
TOKYO NODE HALL[出典：森ビル]
46階に配置されるメインホールの「TOKYO NODE HALL」は最高天井高11.6m、座席数338席、460�屬遼媛珊渋い離曄璽襪砲覆蠅泙后�
可動式段床の客席を完備しているため段差のないホールにすることも可能で、ビジネスのプレゼンテーションから音楽などのライブパフォーマンス、ディナーパーティーまで対応できるようになっています。また、自動車のような大型の展示物の搬入も可能なカーリフトも備えられています。
ギャラリー[出典：森ビル]
45階には360度の没入感を演出できるドーム型天井の「ギャラリーA」、1,000�屬鯆兇┐訛膓�間の「ギャラリーB」、天井高12mとなる「ギャラリーC」の3つのギャラリースペースが用意されています。この3つのギャラリーを合わせると森美術館に匹敵する規模となり、単体利用も一体利用も可能となっています。
また、同じ45階には各ホールの結節点となるロビー「アライバルホール」や、オールデイダイニングを楽しめるレストランも配置されます。
スカイガーデン＆プール[出典：森ビル]
地上250mとなる最上階の49階には、オープンエアのスカイガーデンとインフィニティプール、そして2つのレストランが配置されます。ここではガーデンパーティやファッションショーなどのイベントの開催も可能で、ホールやギャラリー、レストランと一体的に活用することもできます。
位置図
位置図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」全体の位置図です。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結し、北側にある東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅とは地下通路で接続します。
建設状況（ステーションタワー）
2023年6月17日に桜田通り沿いの南東側から撮影した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)です。
低層部にズームです。この辺りにはエスカレーターや階段、エレベーターが設置されることになるもと思われます。
桜田通りを南側に移動した場所にある歩道橋から撮影。こちらの南面は上部に向かって太くなり、裏側の北面は上部に向かって細くなるデザインとなっているため、見る角度によって形が変わって見える超高層ビルになっています。
南西側から見上げて撮影。角には換気塔があります
北西側から撮影。右手前の鉄骨は「日本消防会館」の建替えとなる「新日本消防会館 建設工事」(地上14階、高さ69.38m)の建設地です。
北東側から撮影。こちらの北面は上部に向かって細くなっています。
少し離れた場所から見ると向きによって太さが違うことがよくわかります。また、最上部に栓抜きのように穴が開いている場所が情報発信拠点「TOKYO NODE」のスカイガーデンがある場所になります。
角度によって形が変わって見える超高層ビルになっています。
森タワーのオーバル広場から撮影。足元は森タワーとステーションタワーを結ぶ「グラスロック」です。
この章の1枚目の撮影場所から少し東側へ移動したところから撮影。グルっと一周どこから見ても楽しめる超高層ビルです。
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」を結ぶ「T-DECK（T-デッキ）」には「TORANOMON HILLS」のプレートが設置されていました。
この「T-DECK（T-デッキ）」がある桜田通りの地下には「虎ノ門ヒルズ」駅があり、その駅のホーム下の地下2階には「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」を結ぶコンコースと改札口があります。
「T-DECK（T-デッキ）」の真下です。普通の歩行者デッキと違ってデザイン性が高くなっています。
「T-DECK（T-デッキ）」は幅員20mの大規模デッキで「もうひとつの広場」として賑わいが創出されます。
同じ日に「六本木ヒルズ」の展望台から見た「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の最上部です。45階〜49階は情報発信拠点の「TOKYO NODE」となっており、イベントホール、ギャラリー、レストラン、屋上スカイガーデン、プールなどが配置されます。
少し広角で撮影。左の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)の方が右の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」(地上52階、最高高さ255.5m)より高いことがわかります。
さらに広角で撮影。完成時には「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ325.49m)に次いで東京で2番目に高い超高層ビルになります。ただ、この超高層ビル群の中では埋もれかけてしまっています。
建設状況（グラスロック）
2023年6月17日に桜田通り沿いの北西側から撮影した「グラスロック」(地上4階、高さ30.15m)です。ステーションタワーと森タワーを結ぶ中継地点の商業施設になります。
南西側から撮影。茶色のプレハブ風の建物が東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅の暫定の駅舎となっていますが、2023年7月15日に「グラスロック」に新たな出入口が新設されるため、それに合わせて暫定駅舎の出入口は閉鎖になります。
南東側から撮影。南面にはまだ壁がありませんでした。
北東側から撮影。こちら側の外観は既に完成していました。
森タワーのオーバル広場から撮影した「グラスロック」です。今秋の開業予定ですが、7月15日には通り抜けできるようになるのかもしれません。
建設状況（江戸見坂テラス）
2023年6月17日に南東側から撮影した「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」(地上12階、高さ59m)です。1〜2階が商業施設、3〜5階が住宅フロア、そして6〜12階がオフィスフロアになります。
江戸見坂テラスとステーションタワーは2階レベルの屋根付きのデッキで接続しています。
南西側から撮影。こちら側には「虎の門病院」方面に繋がるデッキが建設される予定となっていますが、まだ工事は始まっていませんでした。近くで建設中の「虎ノ門二丁目地区第一種市街地再開発事業 業務棟」(地上38階、最高高さ184.925m)まで繋がるデッキになるため、そちらの工事に合わせて建設が始まることになるのかもしれません。
北西側から撮影。北側では「日本消防会館」の建替えによる高さ約70mのビルが建設中のため、北側が裏側ということになります。
地図（ステーションタワー）
物件概要（ステーションタワー）
建築計画のお知らせです。
■物件概要(A-1街区)■
名称：虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
事業名：虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業 A-1街区 施設建築物
所在地：東京都港区虎ノ門２丁目11番1外
交通：東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅
用途：事務所、店舗、ホテル、集会場、駐車場等
階数：地上49階、塔屋1階、地下4階
高さ：264.00m(最高265.75m)
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎・杭基礎併用
敷地面積：9,907.59��
建築面積：8,060.89��
延床面積：238,441.51��
事業者：虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合
参加組合員：森ビル
建築主：森ビル
設計者：森ビル
施工者：鹿島建設
工期：2019年11月25日着工〜2023年7月15日竣工予定
開業：2023年秋予定
出典
▼東京メトロ：ニュースリリース（2023年6月21日）
虎ノ門ヒルズ駅の拡張工事完成 虎ノ門ヒルズ ステーションタワーとつながり、まちと一体となった新たな駅へ
▼森ビル：ニュースリリース（2023年1月24日）
「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年秋開業
▼森ビル：主要プロジェクト
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
▼公式HP：虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
https://project.toranomonhills.com/
