麻布十番駅東側の大規模再開発「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」の既存建物解体状況！地上42階・31階タワマン等を建設へ（2023.6.3） : 超高層マンション・超高層ビル

完成予想図[出典：東京都環境局]

　麻布十番駅東側に建設される「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。地上42階、高さ約165mの住宅A棟、地上31階、高さ約124mの住宅B棟、地上16階、高さ約64mの住宅棟、地上8階、高さ約37mのオフィス棟で構成される総延床面積17万7700㎡、総戸数約1410戸の大規模再開発で、2024年度の着工を目指して現地では既存建物の解体工事が行われています。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。

施設配置及び緑化計画[出典：東京都環境局]

　「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」は麻布十番駅の東側での大規模再開発で、大きく北街区と南街区に分かれており、北街区には地上42階、地下1階、高さ約165mの住宅A棟と地上8階、地下1階、高さ約37mのオフィス棟が配置されます。北街区全体の敷地面積は約1万964㎡、建築面積は5,800㎡、延床面積は約10万6960㎡で総戸数は約740戸となっています。

　南街区には地上31階、地下1階、高さ約124mの住宅B棟と地上16階、地下1階、高さ約64mの住宅C棟と公園が配置され、南街区全体の敷地面積は約9,473㎡、建築面積は5,100㎡、延床面積は約7万680㎡で総戸数は約670戸となっています。

　事業者は三田小山町西地区市街地再開発組合（参加組合員：三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産、三菱地所レジデンス、首都圏不燃建築公社）、設計と事業推進コンサルタントはアール・アイ・エー、特定業務代行者は戸田建設・大成建設JVで2024年度着工、2028年度竣工予定となっています。また、現地では2023年1月10日から2024年7月31日までの工期で田中建設工業を施工者として既存建物の解体工事が行われています。

計画地周辺の現況図[出典：東京都環境局]

　計画地内の現況図です。黄色の線で描かれている特別区道716号は、区画道路1号として幅員9mの道路へ拡幅・再整備されます。

建物断面(北街区)[出典：東京都環境局]

　北街区の住宅A棟(地上42階、高さ約165m)はトライスター型のタワーマンションで住宅フロアは3階～42階になります。

　オフィス棟(地上8階、高さ約37m)は1階に店舗が入りオフィスフロアは2階～8階に配置されます。

建物断面(南街区)[出典：東京都環境局]

　南街区の住宅B棟(地上31階、高さ約124m)は板状のタワーマンションで1階、2階に店舗、2階、3階に生活利便施設(保育所を検討)が配置され、4階～31階が住宅フロアになります。

　住宅C棟(地上16階、高さ約64m)も1階、2階に店舗が配置され、住宅フロアは3階～16階になります。

計画地位置図[出典：東京都環境局]

　計画地は東京メトロ南北線「麻布十番」駅の東側に位置しており、都営大江戸線「麻布十番」駅にも近い立地となっています。

　「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」の計画地に赤い網掛けをした空撮(2020年12月)です。右側のタワーマンション「パークコート麻布十番ザタワー」(地上36階、高さ129.06m)と「シティタワー麻布十番」(地上38階、高さ129.92m)です。地権者向けに開示されたという最新デザインでは「パークコート麻布十番ザタワー」と同じような色合いになっています。

　2023年6月3日に西側から撮影した「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。こちらは北街区方面で住宅A棟(地上42階、高さ約165m)の建設地方面になります。

　同じ場所から見た南街区方面で住宅B棟(地上31階、高さ約124m)の建設地方面になります。敷地内では既存建物の解体工事が始まっています。

　北街区と南街区を隔てる東西に伸びる路地です。この路地は区画道路1号として幅員9mの道路へ拡幅・再整備されます。

　先ほどの路地を進んだ先から撮影。

　その路地から南側に伸びる路地です。ほとんどの建物は退去済みのように見えましたが、まだ退去していない建物もあるようでした。

　東西に伸びる別の路地です。小規模な木造建築が多そうなので、解体が始まれば一気に更地が増えそうです。

　南街区の住宅C棟(地上16階、高さ約64m)の建設地で解体中の「東京さぬき倶楽部（旧名：讃岐会館）」です。

　この辺りには大きめな公園が整備されます。

　奥の方でも解体工事が進んでいるのが見えました。

　南東側から見た北街区方面です。

　この辺りでは既存建物の解体工事がだいぶ進んでいました。

　仮囲いが設置されているビルもありましたが、北街区では小規模な木造家屋から解体しているように見えました。先に作業場を確保するということなのかもしれません。

　北街区の北東側です。北側にはオフィス棟(地上8階、高さ約37m)の建設地になります。

　北西側です。この辺りはまだ解体工事が始まる気配はありませんでした。

　2023年5月25日に「六本木ヒルズ」から撮影した解体中の「東京さぬき倶楽部（旧名：讃岐会館）」です。

　その奥側でも既存建物の解体工事が行われています。

　少し広角で撮影。「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」近くの大規模な建設現場は第1期の約400戸が平均価格4億円台で完売した「三田ガーデンヒルズ」です。ここに建設されるタワーマンションもそれに近い価格帯になるのかもしれません。

　さらに広角で撮影。麻布十番駅エリアがタワーマンション群と呼べる規模になります。

工事工程表[出典：東京都環境局]

■物件概要(北街区)■
事業名：三田小山町西地区第一種市街地再開発事業(北街区)
所在地：東京都港区三田一丁目
交通：東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅
用途：共同住宅、オフィス、店舗
総戸数：約740戸
駐車場台数：約310台
階数：地上42階、地下1階（住宅A棟）
　　　地上8階、地下1階（オフィス棟）
高さ：約165m（住宅A棟）
　　　約37m（オフィス棟）
敷地面積：約10,964㎡
建築面積：約5,800㎡
延床面積：約106,960㎡（業務施設：約9,300㎡、商業施設：約2,100㎡、共同住宅：約92,900㎡、駐車場等：約2,700㎡）
事業主：三田小山町西地区市街地再開発組合
参加組合員：三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産、三菱地所レジデンス、首都圏不燃建築公社
設計者：アール・アイ・エー
特定業務代行者：戸田建設、大成建設
工期：2024年度着工～2028年度竣工予定

■物件概要(南街区)■
事業名：三田小山町西地区第一種市街地再開発事業(南街区)
所在地：東京都港区三田一丁目
交通：東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番」駅
用途：共同住宅、店舗、保育園
総戸数：約670戸
駐車場台数：約200台
階数：地上31階、地下1階（住宅B棟）
　　　地上16階、地下1階（住宅C棟）
高さ：約124m（住宅B棟）
　　　約64m（住宅C棟）
敷地面積：約9,473㎡
建築面積：約5,100㎡
延床面積：約70,680㎡（商業施設：約1,400㎡、共同住宅：約64,000㎡、生活利便施設：約700㎡、駐車場等：約4,600㎡）
事業主：三田小山町西地区市街地再開発組合
参加組合員：三井不動産レジデンシャル、日鉄興和不動産、三菱地所レジデンス、首都圏不燃建築公社
設計者：アール・アイ・エー
特定業務代行者：戸田建設、大成建設
工期：2024年度着工～2028年度竣工予定

▼三井不動産レジデンシャル：ニュースリリース（2023年1月19日）
「三田小山町西地区第一種市街地再開発事業」権利変換計画認可のお知らせ
～約2.5ha、住宅・商業・オフィスのミクストユースプロジェクト～

▼東京都都市整備局：事業計画認可日　令和2年9月10日
三田小山町西地区（組合施行）