新宿駅西口地区開発計画 イメージパース
イメージパース[出典:東急不動産]

 新宿駅の西口に建設される「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ259m)の完成予想図です。建設地は解体工事中の「小田急百貨店 新宿本店」跡地で、低層部が商業施設、中高層部が事務所となる新宿駅エリアでは最も高い超高層ビルになります。敷地は南北に細長く、2023年3月25日に閉店した「モザイク通り」や「モール2階」、2025年4月以降に解体予定の「新宿ミロード 本館」も同再開発に含まれています。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。




新宿駅西口地区開発計画 断面図(南北断面)
断面図(南北断面)[出典:東京都環境局]

 「新宿駅西口地区開発計画」は「小田急百貨店 新宿店本館」跡地の再開発で、規模は地上48階、地下5階、高さ259m、敷地面積約1万5718.98屐建築面積1万5700屐延床面積27万8900屐建築主は小田急電鉄、東京地下鉄(共同事業者候補に東急不動産)、設計者は日本設計・大成建設設計共同体で2023年10月上旬着工、2029年9月下旬竣工予定となっています。

 フロア構成は低層部が商業施設、中高層部がオフィスフロア、そして最上部が商業施設になります。完成予想図を見る限りでは最上部には展望スペースも設けられことになりそうです。この高さ259mは東京都庁の最高高さ243.4mを超えて新宿駅エリアでは最も高い超高層ビルになります。



(仮称)新宿駅西口地区開発事業 既存建築物の状況(配置図)
既存建築物の状況(配置図)[出典:東京都環境局]

 建設地はJR新宿駅の西側隣接地の南北に細長い敷地で、既存ビルとして小田急百貨店、小田急新宿駅、モザイク通り、新宿ミロードがあり、ミロード以外は閉鎖・解体中となっています。小田急線の新宿駅がある場所でもあり、駅の機能を維持したまま工事が行われ、小田急線の新改札口も設置されます。

 また、JR新宿駅を挟んだ東側(右側)にある「ルミネエスト新宿」も高さ260mの超高層ビルに建替える構想があり、これが実現すると高さ約260mの超高層ビルでJR新宿駅を挟むことになります。



新宿駅西口地区開発計画 既存建物概要
既存建物概要[出典:小田急電鉄]

 「小田急百貨店 新宿店本館」は東京メトロが所有する「新宿地下鉄ビルディング」と小田急電鉄が所有する「新宿駅西口本屋ビル」に分かれています。「小田急百貨店 新宿店本館」は2022年10月2日に営業終了しており、翌日の10月3日から解体工事に着手しています。「小田急百貨店 新宿店」としては閉店せずに2022年10月4日からは隣にある「新宿西口ハルク」に移転して営業しています。

 「新宿ミロード」の所有者は小田急電鉄で「モザイク通り」と「モール2階」は2023年3月25日に営業終了しています。一番南側にある「新宿ミロード 本館」は2025年4月以降に解体に着手予定となっており、現在も営業を続けています。



新宿駅西口地区開発計画 配置図
配置図[出典:東京都環境局]

 各部の高さです。「小田急百貨店 新宿店本館」のうち「新宿駅西口本屋ビル」だったあたりが高さ約260mの超高層部になります。



新宿駅西口地区開発計画 配置図
配置図[出典:新宿区]

 計画地前の新宿駅西口ロータリーやバスターミナルがある場所には新宿西口広場が整備されます。



新宿駅西口駅前広場の整備イメージ
新宿駅西口駅前広場の整備イメージ[出典:内閣府]

 そこでは新宿グランドターミナル構想の実現に向けた基盤整備が行われ、歩行者優先の空間へ生まれ変わる計画となっています。



新宿駅西口地区開発計画 2階・東西デッキ グランドシャフト
2階・東西デッキ グランドシャフト[出典:東急不動産]

 2階デッキ部分の完成予想図です。将来的には新宿駅上空に整備される東西デッキに繋がります。



新宿駅西口地区開発計画 13、14階・ビジネス創発機能 吹き抜け
13、14階・ビジネス創発機能 吹き抜け[出典:東急不動産]

 13、14階に配置されるビジネス創発機能部分です。



新宿駅西口地区開発計画 イメージパース
イメージパース[出典:新宿区]

 現在のモザイク通りがあるあたりの完成予想図です。



新宿駅西口地区開発計画 イメージパース
イメージパース[出典:新宿区]

 甲州街道沿いにある「新宿ミロード 本館」も建替えが行われます。



新宿駅西口地区開発計画

 現地看板を撮影した周辺地区の再開発も含む完成予想図です。左が「新宿駅西口地区開発計画」(地上48階、高さ259m、2029年9月下旬)、中央が京王百貨店の建替えで「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業 北街区」(地上19階、高さ110m、2040年代)、右が既存ビルの解体工事が始まった「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業 南街区」(地上37階、高さ225m、2028年度)となっています。




新宿駅西口地区開発計画 計画地位置図(広域)
計画地位置図(広域)[出典:東京都環境局]

 計画地は新宿駅西口に隣接した場所で、建物内には小田急の新宿駅があり、各社各路線の新宿駅にも地下通路などを経由して直結しています。

 新宿の超高層ビル群はJR新宿駅の西側にあり、駅からは少々離れていますが、ここはJR、小田急、京王、西武、メトロ、都営の各新宿駅からも近く、新宿の超高層ビルの中では最も交通の便が良いエリアと言える場所になっています。




新宿駅西口地区開発計画

 2023年5月17日に撮影した解体工事中の「小田急百貨店 新宿店本館」です。防音パネルで覆われている建物全体が「小田急百貨店 新宿店本館」で、その中でも左側が東京メトロが所有する「新宿地下鉄ビルディング」、右側が小田急電鉄が所有する「新宿駅西口本屋ビル」に分かれています。ただ、両ビルは繋がっていたのでビル内で境界を感じことはありませんでした。



新宿駅西口地区開発計画

 「新宿エルタワー」のデッキから撮影。「小田急百貨店 新宿店本館」は解体中ですが、「小田急百貨店 新宿店」としては閉店せずに左端に少しだけ写り込んでいる「新宿西口ハルク」に移転して営業を続けています。



新宿駅西口地区開発計画

 こちらの少し低い方が東京メトロが所有する「新宿地下鉄ビルディング」です。



新宿駅西口地区開発計画

 こちらの高い方が小田急電鉄が所有する「新宿駅西口本屋ビル」です。この壁面を使ってプロジェクションマッピングが実施されているということで見に行ったことがありますが、別の場所で撮影したプロジェクションマッピングの動画を投影しているだけで、プロジェクションマッピングと呼べるようなものではありませんでした。



新宿駅西口地区開発計画

 解体の施工者は大成建設で解体工期は2027年3月末日までとなっており、新築工事の着工予定は2023年10月上旬となっているため解体と新築工事が同時進行することになります。新築工事の施工者は未定となっていますが、このまま大成建設になるものと思われます。



新宿駅西口地区開発計画

 反対側の「新宿アルタ」前あたりから見た解体工事中の「小田急百貨店 新宿店本館」です。小田急電鉄が所有する「新宿駅西口本屋ビル」の高層部はまだ外観が見える状態でしたが、もうすぐ完全に防音パネルで覆われることになるかと思います。



(仮称)新宿駅西南口地区開発事業 南街区

 おまけで「(仮称)新宿駅西南口地区開発事業 南街区」(地上37階、高さ225m)の計画地です。こちらも大成建設を施工者として既存建物の解体工事が始まっていますが、外から見てわかるのは建物が閉鎖されたということだけでした。









新宿駅西口地区開発計画  建築計画のお知らせ

 建築計画のお知らせです。

■物件概要■
事業名:新宿駅西口地区開発計画
所在地:東京都新宿区西新宿三丁目および西新宿一丁目各地内
交通:JR・都営・東京メトロ・京王・小田急「新宿」駅
用途:商業・業務・駅施設 等
階数:地上48階、塔屋1階、地下5階
高さ:259.00m(最高259.00m)
構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造)
基礎工法:パイルドラフト基礎(地中連続壁・杭と直接基礎の併用基礎)
敷地面積:15,718.98
建築面積:15,700
延床面積:278,900
建築主:小田急電鉄、東京地下鉄
設計者:日本設計・大成建設設計共同体
施工者:−
工期:2023年10月上旬着工〜2029年9月下旬竣工予定




▼小田急電鉄:ニュースリリース(2022年9月29日)
新宿駅西口地区開発計画における既存建物解体工事への着手に係るお知らせ

▼東急不動産:ニュースリリース(2022年2月9日)
新宿駅西口地区開発計画における新たな共同事業者参画に係るお知らせ

▼新宿区:新宿区景観まちづくり審議会(2020年10月21日)
第70回新宿区景観まちづくり審議会
※ 【報告2】(仮称)新宿駅西口地区開発事業について

▼内閣府:国家戦略特区(2020年9月4日)
第18回 東京都都市再生分科会 配布資料
※ 資料7 都市再生特別地区(新宿駅西口地区)都市計画(素案)の概要