品川駅前で解体中の「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」(地上29階、高さ118.84m)です。2023年5月12日に撮影しました。「ホテルパシフィック東京」として1971年に開業したビルで、大成建設の施工によって解体工事が行われています。解体後の跡地には商業施設やオフィス、ホテル等で構成される「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」(地上29階、高さ約160m)が建設されます。この記事では同ビルの解体状況や跡地の概要、地図等を載せています。
シナガワグースについて
解体前に撮影した「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」です。解体工事開始直前だったこともあり「アリガトウ」の窓文字が掲げられていました。規模は地上29階、塔屋2階、地下3階、高さ118.84m、敷地面積2万3022.88�屐�建築面積7,616�屐�延床面積8万2735.66�屐∩躓匱漆瑤�935室、建築主は京浜急行電鉄、設計者は坂倉建築研究所、東京建築研究所、桜井建築設備研究所、森村協同設計事務所、施工者は鹿島建設、東急建設で1971年6月に竣工しました。
同ビルは1971年に「ホテルパシフィック東京」として開業しましたが2010年9月30日に一旦閉館。翌年の2011年4月29日からは施設全体を「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」、ホテル部を「京急EXイン 品川駅前」として営業再開し、2018年10月1日にはホテルを「京急EXホテル品川」にリブランドしました。そして2021年3月31日に再開発のため閉館となり、2021年11月1日から2024年1月31日までの工期で大成建設によって解体工事が行われています。
品川駅西口地区A地区について
外観イメージパース[出典：港区]
「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」跡地に建設される「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」の完成予想図です。規模は地上29階、地下4階、高さ約160m、敷地面積約2万3600�屐�建築面積約2万1100�屐�延床面積約31万3100�屐�建築主は京浜急行電鉄で2023年度着工、2026年度竣工、2026年度供用開始予定となっています。
断面図(A-A'断面)[出典：港区]
フロア構成は低層部が商業施設とMICE（カンファレンス、多目的ホール）、中層部が事務所、高層部がラグジュアリーブランドのホテルとなります。
断面図(B-B'断面)[出典：港区]
ホテル部でセットバックすることがわかります。
緑化計画図[出典：港区]
敷地の北側には公園隣接広場・テラス広場・シンボル広場が整備され西隣にある高輪森の公園と一体となります。また、品川駅側の第一京浜沿いには駅前デッキ広場が整備され、将来的には第一京浜上空に整備される大規模デッキと繋がり品川駅まで接続する計画になっています。
イメージパース[出典：内閣府]
南側(品川プリンスホテル側)の低層部の完成予想図で、商業施設やMICE（カンファレンス、多目的ホール）が配置されます。
イメージパース[出典：内閣府]
北東側から見た低層部です。
イメージパース[出典：内閣府]
北側に整備される広場部分です。
イメージパース[出典：内閣府]
西側には整備される緑地は高輪森の公園と一体となります。
位置図
位置図[出典：港区]
「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」の計画地は「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」の跡地で、品川駅西側を通る第一京浜に面した場所になっています。将来的には第一京浜上空に整備される大規模デッキによって品川駅に接続します。
計画地北側の点線で囲まれている場所では「(仮称)高輪三丁目品川駅前地区（品川駅西口地区C地区）第一種市街地再開発事業」(地上30階、高さ約160m)が計画されており、西口地区A地区とは地区内通路と2階デッキで接続する計画になっています。
解体状況
2023年5月12日に第一京浜沿いの北東側から撮影した解体工事中の「シナガワグース（SHINAGAWA GOOS）」(地上29階、高さ118.84m)です。前回訪問時はタワークレーンが2基ありましたが現在は撤去されています。
剥き出しになった鉄骨にズームです。
第一京浜に架かる歩道橋から撮影。
残り数フロアとなっていますが、建物本体部分はまだまだ残っています。
品川駅前となる南東側から撮影。跡地にはオフィスやホテル等で構成される「(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画」(地上29階、高さ約160m)が建設されます。将来的には第一京浜上空に整備される大規模デッキによって品川駅に接続する計画となっています。
再び歩道橋から撮影。角地にある建物はまだ解体される気配はありませんでした。別の日に作業員が出てきて準備をしているところを見たことがあるので、休憩場所として利用しているのかもしれません。
南側から撮影。フライデーズがあった場所はまだ解体されずに残っていました。
奥の方ではガリガリと解体工事が進んでいます。
残りは地道に力技で解体して行くことになりそうです。
真横から見た様子です。解体する建物本体部分はまだまだありそうです。
南西側から撮影。
解体工期は2024年1月31日までとなっており、解体工事はまだまだ続きます。
地図
物件概要（シナガワグース）
「シナガワグース」の解体工事のお知らせです。
■物件概要（解体中の建物）■
名称：SHINAGAWA GOOS（シナガワグース）
旧名称：ホテルパシフィック東京
所在地：東京都港区高輪３丁目13-3
交通：JR各線「品川」駅、JR東海道新幹線「品川」駅、京急「品川」駅
用途：ホテル
総客室数：935室
階数：地上29階、塔屋2階、地下3階
高さ：118.84m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
敷地面積：23,022.88��
建築面積：7,616��
延床面積：82,735.66��
建築主：京浜急行電鉄
設計者：坂倉建築研究所、東京建築研究所、桜井建築設備研究所、森村協同設計事務所
施工者：鹿島建設、東急建設
工期：1971年6月竣工
解体工事：大成建設
解体工期：2021年11月1日〜2024年1月31日
物件概要（品川駅西口地区A地区）
全体工事工程[出典：港区]
2023年度着工、2026年度竣工予定で工期は約30ヵ月を予定しています。
■物件概要（解体後の建物）■
事業名：(仮称)品川駅西口地区A地区新築計画
所在地：東京都港区高輪三丁目の一部
交通：JR各線「品川」駅
JR東海道新幹線「品川」駅
京急「品川」駅
用途：事務所、商業、ホテル、MICE（カンファレンス、多目的ホール）等
階数：地上29階、地下4階
高さ：約160m
構造：鉄骨構造・鉄骨鉄筋コンクリート構造・鉄筋コンクリート構造
敷地面積：約23,600��
建築面積：約21,100��
延床面積：約313,100��
建築主：京浜急行電鉄
設計者：−
施工者：−
工期：2023年度着工〜2026年度竣工予定
供用：2026年度供用開始予定
出典
▼内閣府：第21回 東京都都市再生分科会 配布資料（2022年3月15日）
資料１ 品川駅西口地区再開発等促進区を定める地区計画都市計画（素案）の概要
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