完成イメージパース[出典：東京都]
日比谷公園前の大規模再開発「内幸町一丁目街区（TOKYO CROSS PARK構想）」の完成予想図です。高さ約230mとなるノースタワー、セントラルタワー、サウスタワー、高さ約145mとなる帝国ホテルの新本館で構成される総延床面積約110万�峙�模の再開発となっており、先行して建設されるセントラルタワーとサウスタワーの建設予定地では既存建物の解体工事が行われています。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
内幸町一丁目街区について
内幸町一丁目街区完成イメージ[出典：三井不動産]
「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画」は「日比谷公園」東側の大規模再開発で、南地区、中地区、北地区の3つの地区に分かれており、三井不動産など事業者10社がこれら3つの地区全体を「TOKYO CROSS PARK構想」として街づくりを行うことが発表されています。全体で延床面積約110万�屬砲發覆訥饗腟�模プロジェクトで、中地区のセントラルタワーと南地区のサウスタワーが先行して建設されます。
南地区に建設される「サウスタワー（内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業）」の規模は地上46階、地下3階、高さ約230m、区域面積約2.0ha、延床面積約29万970�屐∋�業者は中央日本土地建物・東京電力パワーグリッド・TF内幸町特定目的会社、設計者は日建設計で2022年9月から既存建物の解体工事に着手しており、2028年度には新築ビルの竣工予定となっています。
中地区に建設される「セントラルタワー（(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)）」の規模は地上46階、地下6階、高さ約230m、延床面積約37万�屐∋�業者はエヌ・ティ・ティ都市開発、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産、設計者はNTTファシリティーズで2022年8月から既存建物の解体工事に着手しており、2029年度には新築ビルの竣工予定となっています。
北地区に建設されるノースタワーの規模は地上46階、高さ約230m、新本館の規模は地上29階、高さ約145mで両棟合わせた延床面積は約42万�屬箸覆蠅泙后�事業者は帝国ホテルと三井不動産で、ノースタワーが2024年度着工、2030年竣工予定、新本館が2031年度着工、2036年度竣工予定となっています。
各ビル竣工後も設備の移設工事や既存建築物の解体工事等が行われるため最終的な工事完了が2037年度以降予定になっています。
内幸町一丁目街区完成イメージ[出典：三井不動産]
日比谷公園側から見た完成予想図で、左から北地区、中地区、南地区となっています。
街区用途概念図[出典：三井不動産]
同じ日比谷公園側から見た各地区の用途概念図です。オフィス、ホテル、商業、ホール、賃貸住宅、サービスアパートメントなど様々な機能を有する超高層ビル群になります。
・北地区 帝国ホテル新本館
地上29階、高さ約145m、約42万��(ノースタワー含む)、2036年度竣工予定
ホテル
・北地区 ノースタワー
地上46階、高さ約230m、2030年度竣工予定
賃貸住宅・サービスアパートメント・オフィス・商業等
・中地区 セントラルタワー
地上46階、高さ約230m、約37万�屐�2029年度竣工予定
ホテル・オフィス・商業・産業支援施設・ホール等
・南地区 サウスタワー
地上46階、高さ約230m、約20万970�屐�2028年度竣工予定
オフィス・ホテル・商業・ウェルネス促進施設等
配置図[出典：内閣府]
各棟の配置図です。南地区のサウスタワーは日比谷公園寄りにビル本体が配置され、東の線路側には広場が設けられます。中地区のセントラルタワーも日比谷公園側にビル本体が配置され、線路側には大規模な広場が設けられます。北地区は日比谷公園側に帝国ホテルの新本館、線路側にノースタワーが配置されます。
中地区には日比谷公園と繋がる大規模なデッキが整備され、さらに隣り合う各地区ともそれぞれ広場やデッキで接続します。また、南地区は「内幸町」駅に、北地区は「日比谷」駅に直結します。
計画地の現況図[出典：東京都環境局]
各地区の現況図です。各地区には複数の既存建物があり、南地区では「みずほ銀行内幸町本部ビル」、中地区では「NTT日比谷ビル」と「日比谷U-1ビル」の解体工事が始まっています。配置図と比較すると超高層ビル本体が建設される場所のビルが解体中ということがわかります。
銀座側から2haの大規模広場を臨むイメージ[出典：三井不動産]
銀座側から見た完成予想図です。JRの線路側には約2haとなる大規模な広場が整備されます。
31m基壇部上広場イメージ[出典：三井不動産]
百尺規制時代の高さ31mラインの基壇部にも大規模な広場が整備されます。
街区と日比谷公園をつなぐ道路上空公園イメージ[出典：三井不動産]
日比谷公園上空から見た完成予想図です。セントラルタワーの低層部は斜めに削れたデザインになっていることがわかります。
イメージパース[出典：内閣府]
日比谷公園と接続する大規模デッキは道路上空公園として緑地も整備されます。
位置図
位置図[出典：三井不動産]
「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」は日比谷公園とJRの線路に挟まれた敷地になっており、南地区は「内幸町」駅に、北地区は「日比谷」駅に直結します。他にも「新橋」駅や「銀座」駅など複数の駅・路線が徒歩圏に点在する立地となっています。
既存建物解体状況
2023年5月3日に日比谷公園から撮影した「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画」の計画地です。左で解体中のビルが「日比谷U-1ビル」(地上26階、高さ109.3m)で、右が「みずほ銀行内幸町本部ビル」(地上35階、最高部高さ140m)となっており、ここからは見えませんが足元では「NTT日比谷ビル」(地上9階)も解体中です。
日比谷通り沿いとなる北西側から撮影。他にも解体されるビルはありますが、「日比谷U-1ビル」と「NTT日比谷ビル」の解体後の跡地には「セントラルタワー（(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)）」(地上46階、高さ約230m)、「みずほ銀行内幸町本部ビル」の解体後の跡地には「サウスタワー（内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業）」(地上46階、高さ約230m)が建設されます。
南西側から撮影。解体中の3棟は中地区と南地区に位置しており、それぞれの地区のビル本体が建設される場所となっています。まだ解体が始まっていないビルのある場所は広場等の建設地になるため、解体はだいぶ先になるのかもしれません。
みずほ銀行内幸町本部ビル
2023年5月3日に日比谷通り沿いとなる南西側から撮影した南地区内の「みずほ銀行内幸町本部ビル」(地上35階、最高部高さ140m、1981年竣工)です。最上部に解体用の仮囲いが組まれて上部から解体工事が始まっています。
解体工事の発注者は中央日本土地建物、解体工事の施工者は清水建設で解体工期は2022年9月12日〜2024年3月31日までとなっています。
低層部の足のような斜めになっていた場所の解体も始まっています。
西側から撮影。解体後の跡地には「サウスタワー（内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業）」(地上46階、高さ約230m)が建設されます。
北西側から撮影。左側に見えている鉄塔は「東京電力ホールディングス本店」(地上16階、高さ102.01m)で南地区に含まれていますが、広場が建設される場所のため後から解体されることになりそうです。
現在の東京では高さ100m超えの超高層ビル解体が複数進行中で時代の流れを感じます。
南東側から撮影。
超高層ビルの解体工事が多くなってきているので、解体技術が磨かれて行くことになりそうです。
「みずほ銀行内幸町本部ビル」の解体工事のお知らせです。
NTT日比谷ビル
2023年5月3日に日比谷通り沿いとなる南西側から撮影した中地区内の「NTT日比谷ビル」(地上9階、1984年竣工)です。解体工事の発注者は日本電信電話と公共建物、解体工事の施工者は竹中工務店、解体工期は2022年8月22日〜2023年8月25日までとなっており一番最初に姿を消すビルになります。
解体後の跡地は「セントラルタワー（(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)）」(地上46階、高さ約230m)の建設地の一部になります。
「NTT日比谷ビル」と背後の「みずほ銀行内幸町本部ビル」が解体されると新橋駅北西側のビル群が見えるようになります。
「NTT日比谷ビル」の解体工事のお知らせです。
日比谷U-1ビル
2023年5月3日に日比谷通り沿いとなる北西側から撮影した中地区内の「日比谷U-1ビル」(地上26階、高さ109.3m、1984年竣工)です。解体が進んで普通のビルくらいの高さになっています。
解体工事の発注者は三井不動産、解体工事の施工者は鹿島建設、解体工期は2022年9月1日〜2023年9月30日までとなっています。
解体工期的に夏までにはほぼ姿を消していることになりそうです。
「NTT日比谷ビル」と合わせた解体後の跡地は「セントラルタワー（(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)）」(地上46階、高さ約230m)の建設地になります。
「日比谷U-1ビル」の解体工事のお知らせです。
地図(南地区)
地図(中地区)
物件概要(南地区)
全体工事工程[出典：東京都]
解体工事からビル本体完成までは約6年で、他の街区と合わせた全体の工事完了が約15年の工期となっています。
■物件概要（南地区）■
事業名：内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業
所在地：東京都千代田区内幸町一丁目1番3号 他
交通：都営三田線「内幸町」駅
JR各線・東京メトロ銀座線・ゆりかもめ・都営浅草線「新橋」駅
東京メトロ千代田線・東京メトロ日比谷線・都営三田線「日比谷」駅
用途：事務所、宿泊施設、店舗、ウェルネス促進施設及び駐車場等
階数：地上46階、地下3階
高さ：約230m
構造：S造、一部SRC造
区域面積：約2.0ha
建築面積：−
延床面積：約290,970��
事業者：中央日本土地建物・東京電力パワーグリッド・TF内幸町特定目的会社
設計者：日建設計
デザインアーキテクト：日建設計
施工者：−
工期：2023年度着工〜2038年度竣工予定
物件概要(中地区)
全体工事工程[出典：東京都環境局]
解体工事からビル本体完成までは約7年で、他の街区と合わせた全体の工事完了が約15年の工期となっています。
■物件概要■
事業名：(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画(中地区)
所在地：東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 他
交通：都営三田線「内幸町」駅
東京メトロ千代田線・東京メトロ日比谷線・都営三田線「日比谷」駅
東京メトロ有楽町線・JR山手線・JR京浜東北線「有楽町」駅
JR各線・東京メトロ銀座線・ゆりかもめ・都営浅草線「新橋」駅
用途：オフィス、宿泊施設、商業、ホール及び駐車場等
階数：地上46階、地下6階
高さ：約230m
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
区域面積：約2.2ha
延床面積：約37万��
事業者：エヌ・ティ・ティ都市開発(代表事業者)、公共建物、東京電力パワーグリッド、三井不動産
設計者：NTTファシリティーズ
デザインアーキテクト：PLPアーキテクチャー
施工者：−
工期：2022年度着工〜2029年度竣工予定、2037年度以降に工事完了予定
供用開始：2037年度予定（最終共用分）
※工期には解体工事も含みます。
出典
▼東京都：報道発表資料（2022年8月9日）
内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業の施行を認可します
▼三井不動産：ニュースリリース（2022年3月24日）
都心最大級延床約110万m2、日比谷公園と一体となった比類なき街づくり
「TOKYO CROSS PARK構想」を発表
内幸町一丁目街区における次世代スマートシティプロジェクト
▼内閣府：第19回 東京都都市再生分科会 配布資料（2021年6月29日）
資料１ 内幸町一丁目北特定街区・内幸町一丁目北地区再開発等促進区を定める地区計画 都市計画（素案）の概要
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