虎ノ門ヒルズで建設中の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)です。2023年4月22日に撮影しました。完成時には東京で2番目の高さとなる超高層ビルで、商業・ホテル・オフィスそして情報発信拠点の「TOKYO NODE」で構成される複合施設になります。この記事では同ビルの概要や建設状況、地図等を載せています。
虎ノ門ヒルズ ステーションタワーについて
イメージパース[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は「虎ノ門ヒルズ」内の大規模再開発で、規模は地上49階、塔屋1階、地下4階、高さ264m、最高高さ265.75m、敷地面積9,907.59�屐�建築面積8,060.89�屐�延床面積23万8441.51�屐∋�業者は虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合、建築主は参加組合員の森ビル、設計者は森ビル、デザイナーはOMAほか、施工者は鹿島建設で2023年7月竣工、2023年秋の開業予定となっています。
▼森ビル：ニュースリリース（2023年1月24日）
「国際新都心・グローバルビジネスセンター」へと拡大・進化
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」2023年秋開業
平面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」は4つの街区に分かれた「虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業」のA-1街区に位置しており、A-2街区には「グラスロック」、A-3街区には「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」、A-4街区には広場が整備されます。また、A-4街区の西側と南側にある道路は閉鎖され歩行者専用道路として整備されます。
また、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-DECK」で接続され、「グラスロック」はさらに「虎ノ門ヒルズ 森タワー」に接続します。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の低層部は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設、中層部は事務所とホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」、高層部は事務所、そして最上部は情報発信拠点の「TOKYO NODE」になります。
「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門」駅に直結する商業施設となり、A-3街区の「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」は1〜2階が商業、3〜5階が住宅、6〜12階が事務所となる複合施設になります。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」のフロア構成の詳細です。地下2階〜5階が店舗、7〜8階がスカイロビー、9〜10階がオフィス、11階〜14階が「ホテル虎ノ門ヒルズ」、15階〜44階が事務所、45階〜49階が情報発信拠点となる「TOKYO NODE」になります。
オフィスフロアは第1バンクから第4バンクに分かれており、合計32フロア、総貸室面積約10万7000�屐別�3万2400坪）規模となります。
基準階平面図[出典：森ビル]
オフィスフロアの基準階面積は約3,400�屐別�1,000坪）で、コアから窓面までの距離は約18.5mの無柱空間になります。
マグネットゾーン[出典：森ビル]
オフィスフロア各バンクの上層2フロアの東西面2箇所には、ワーカー同士のコミュニケーションやコラボレーション促進を目的とした「マグネットゾーン」が配置されます。
スカイロビー[出典：森ビル]
桜田通り側の7階（高さ46m地点）には天井高約10m、広さ約1,200�屬離好�イロビーが設けられます。このスカイロビーには「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する地下2階の駅前広場と、車寄せがある1階エントランスからシャトルエレベーターでダイレクトにアクセスが可能となります。
断面図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」全体では区域面積約7.5ha、延床面積約79万2000�峙�模となり、住宅（730戸）、オフィス（約30万5000�屐法⊂Χ函別�2万6000�屐法▲曠謄襦▲�ンファレンス、ビジネス支援施設、バスターミナル、子育て支援施設、スパ、ビジネス発信拠点等などが揃う街となります。
「虎ノ門ヒルズ」内のホテルは森タワーの「アンダーズ 東京」に加えてステーションタワーの「ホテル虎ノ門ヒルズ」が追加となります。
周辺エリア[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」内の隣り合う各棟はデッキや地下通路で接続され、さらに周辺施設にも繋がり周辺エリア全体の回遊性が向上します。
断面図イメージ[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の地下には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する地下鉄駅前広場の「ステーションアトリウム」が整備されます。また、駅のホーム下にはコンコースが整備され「グラスロック」と接続します。
ステーションアトリウム[出典：森ビル]
「ステーションアトリウム」は3層吹き抜け約2,000�屬料甘係�型の地下鉄駅前広場で、自然光も注ぎ込む明るく開放的な空間となります。
ステーションアトリウム[出典：森ビル]
「ステーションアトリウム」にはイベントスペースや商業ゾーンが直結・連続しており、大型デジタルメディアからはダイナミックな映像演出が展開されます。
T-DECK[出典：森ビル]
桜田通り上空から見た大規模歩行者デッキ「T-DECK（T-デッキ）」の完成予想図です。
T-DECK[出典：森ビル]
「T-DECK（T-デッキ）」は人々をつなげる「もうひとつの広場」として賑わいを創出します。
ホテル虎ノ門ヒルズ[出典：森ビル]
ステーションタワーの1階、11階〜14階は「ホテル虎ノ門ヒルズ」となります。客室数205室、標準客室約27〜34�屬如▲屮薀鵐匹魯魯ぅ▲奪箸離ぅ鵐妊�ペンデント・コレクションの1つである「アンバウンド コレクション by Hyatt」で東京初進出となります。
グラスロック イメージパース[出典：森ビル]
A-2街区の「グラスロック」の規模は地上4階、地下3階、高さ30.15m、敷地面積2,444.69�屐�建築面積1,692.56�屐�延床面積8,761.02�屬如�東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する商業施設で、森タワーとステーションタワーを結ぶ中間施設となります。
江戸見坂テラス イメージパース[出典：森ビル]
A-3街区の「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」の規模は地上12階、地下1階、高さ59m、敷地面積1,610.98�屐�建築面積975.47�屐�延床面積7,986.11�屬脳Χ函⊇斬陝▲�フィスで構成されるビルとなります。
江戸見坂テラスとステーションタワーは歩行者デッキで接続され、さらに西隣の「虎の門病院」側にも歩行者デッキで接続されます。
TOKYO NODEについて
TOKYO NODE[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」の最上部の45階〜49階（一部8階）は約1万�屬両霾麋�信拠点「TOKYO NODE」となります。
フロアマップ[出典：森ビル]
「TOKYO NODE」の45〜49階はイベントホール、ギャラリー、レストラン、屋上スカイガーデン、プールなどで構成され、8階部分には多様な才能が集結し未来の都市体験の共同研究などを行うラボが併設されます。
TOKYO NODE HALL[出典：森ビル]
46階に配置されるメインホールの「TOKYO NODE HALL」は最高天井高11.6m、座席数338席、460�屬遼媛珊渋い離曄璽襪箸覆蠅泙后�
TOKYO NODE HALL[出典：森ビル]
「TOKYO NODE HALL」は東京の都市を背景にして全世界に向けた発信ができる施設で、可動式段床の客席を完備することでビジネスのプレゼンテーションから音楽などのライブパフォーマンス、ディナーパーティーまで対応可能となっています。また、自動車のような大型の展示物の搬入が可能なカーリフトも備えられています。
ギャラリー[出典：森ビル]
45階には360度の没入感を演出できるドーム型天井の「ギャラリーA」、1,000�屬鯆兇┐訛膓�間の「ギャラリーB」、天井高12mの「ギャラリーC」といった3つのギャラリースペースが用意されています。この3つのギャラリーを合わせると森美術館に匹敵する規模となり、単体利用も一体利用も可能となっています。
また、同じ45階には各ホールの結節点となるロビー「アライバルホール」や、オールデイダイニングを楽しめるレストランも配置されます。
スカイガーデン＆プール[出典：森ビル]
地上250mとなる最上階の49階には、オープンエアのスカイガーデンとインフィニティプール、そして2つのレストランが配置されます。ここではガーデンパーティやファッションショーなどのイベントの開催も可能で、ホールやギャラリー、レストランと一体的に活用することも可能となっています。
位置図
位置図[出典：森ビル]
「虎ノ門ヒルズ」全体の位置図です。「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」と「グラスロック」は東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結し、北側にある東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅と「虎ノ門ヒルズ」は地下通路で接続しています。
「虎ノ門ヒルズ」内の隣合う各棟はデッキで接続され、レジデンシャルタワーは南側にある愛宕山にも接続し、江戸見坂テラスは西側の「虎の門病院」などがある「虎ノ門二丁目地区」に歩行者デッキで接続します。
建設状況（ステーションタワー）
2023年4月22日に桜田通り沿いの南東側から撮影した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)です。
低層部です。ここの地下には東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結する地下鉄駅前広場の「ステーションアトリウム」があります。
ここにはエスカレーターが設置されそうです。
南東側にある愛宕山から撮影。愛宕山は「虎ノ門ヒルズ」内にある「虎ノ門ヒルズ レジデンシャルタワー」とデッキで接続しています。
高層部にズームです。横のラインがあるフロアからが情報発信拠点の「TOKYO NODE」になります。
南西側から撮影。角には換気塔が出現していました。
目の前にある江戸見坂を登ったところにある「江戸見坂公園」から撮影。南面は上部に向かって太くなり、北面は上部に向かって細くなるデザインとなっているため、低層部と高層部でデザインが変わって見えます。
北西側から撮影。手前の仮囲いは「日本消防会館」の建替えとなる「新日本消防会館 建設工事」(地上14階、高さ69.38m)の建設地です。
北側から撮影。手前は「T-LITE(トライト)」(地上17階、高さ97.05m)で、こちらのビルも東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅に直結(※2023年7月予定)します。
北東側から撮影。この日は窓ふきゴンドラが出ていましたが、低層部に向かって細くなっている箇所はどうなっているのか見てみたかったです。
「虎ノ門ヒルズ 森タワー」のオーバル広場から撮影。手前で建設中の「グラスロック」経由で両ビルは接続します。
同じ日に「六本木ヒルズ」の展望台から撮影した「虎ノ門ヒルズ」方面です。こうして見比べると左側の「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)は、右側の「虎ノ門ヒルズ 森タワー」(地上52階、最高高さ255.5m)より高いことがわかります。
2023年4月18日に「サンシャイン60」の展望台から撮影。
2023年4月24日に「渋谷スカイ」から撮影。
左隣にタワークレーンが複数見える場所では「(仮称)内幸町一丁目街区 開発計画」の既存建物の解体工事が行われており、解体後の跡地には高さ230mの超高層ビルが3棟建設されます。
そのため地平線が見える場所がどんどん減っていきます。
2023年4月27日に「東京スカイツリー」の天望回廊から撮影。左後ろの「麻布台ヒルズ 森JPタワー」(地上64階、高さ325.40m)が高さ日本一(東京1位)の超高層ビルとなり、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(地上49階、最高高さ265.75m)が東京2位の高さとなります。
ただ、数年後には東京駅前の「トーチタワー」(地上62階、高さ約390m)と「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上52階、高さ283.96m)に抜かれて東京4位に後退します。
超高層ビル群がどんどん拡大しています。
建設状況（江戸見坂テラス）
2023年4月22日に南東側から撮影した「虎ノ門ヒルズ 江戸見坂テラス」(地上12階、高さ59m)です。1〜2階が商業施設で、バルコニーが見えている3〜5階が住宅フロア、そして6〜12階部分がオフィスフロアになります。
ステーションタワーと繋がるデッキが出現していました。
西側から撮影。こちら側には「虎の門病院」方面に繋がるデッキが建設される予定となっていますが、そのデッキの工事はまだ始まっていないように見えました。
裏側となる北側から撮影。左下に見えている仮囲いがある場所では「日本消防会館」の建替え工事が行われています。
建設状況（グラスロック）
2023年4月22日に桜田通り沿いの南西側から撮影した「グラスロック」(地上4階、高さ30.15m)です。ステーションタワーと森タワーを繋ぐ中間地点となる商業施設になります。
北西側から撮影。こちら側は外観が見えるようになっていました。
目の前の桜田通り上空にはグラスロックとステーションタワーを結ぶ「T-DECK（T-デッキ）」が建設中です。
北側から撮影。
グラスロックと森タワーを繋ぐデッキです。
デッキはまだまだ建設中のようでした。
森タワーとの接続場所です。屋根はないので雨の日は傘が必要となります。
オーバル広場から見た「グラスロック」です。現在の「虎ノ門ヒルズ」は土日に賑わうような場所ではありませんが、ここが完成すると随分と変わりそうです。
南東側はまだ外壁がありませんでした。開業予定は2023年秋です。
地図（ステーションタワー）
物件概要（ステーションタワー）
建築計画のお知らせです。
■物件概要(A-1街区)■
名称：虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
事業名：虎ノ門一・二丁目地区第一種市街地再開発事業 A-1街区 施設建築物
所在地：東京都港区虎ノ門２丁目11番1外
交通：東京メトロ日比谷線「虎ノ門ヒルズ」駅
東京メトロ銀座線「虎ノ門」駅
用途：事務所、店舗、ホテル、集会場、駐車場等
階数：地上49階、塔屋1階、地下4階
高さ：264.00m(最高265.75m)
構造：鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造
基礎工法：直接基礎・杭基礎併用
敷地面積：9,907.59��
建築面積：8,060.89��
延床面積：238,441.51��
事業者：虎ノ門一・二丁目地区市街地再開発組合
参加組合員：森ビル
建築主：森ビル
設計者：森ビル
施工者：鹿島建設
工期：2019年11月25日着工〜2023年7月15日竣工予定
開業：2023年秋予定
公式HP：https://project.toranomonhills.com/
