完成イメージ[出典：野村不動産ホールディングス]
六本木ヒルズの西側で計画されている「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、高さ約200m)の完成予想図です。約500戸の住宅、事務所、商業、外資系ラグジュアリーホテルで構成される複合施設で、現地では既存建物の解体工事が始まっています。この記事では同再開発の概要や既存建物解体状況、地図等を載せています。
西麻布三丁目北東地区について
イメージパース[出典：野村不動産]
「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」は「六本木ヒルズ」の西側(渋谷側)の再開発で、規模は地上54階、地下4階、高さ約200m、制震構造、施工区域面積約1.6ha、建築面積約3,840�屐�延床面積約9万7010�屐∩躙与�約500戸（地権者住戸含む）、事業者は西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合、参加組合員は野村不動産、ケン・コーポレーション、設計は梓設計・大成建設、特定業務代行者は大成建設で2023年度着工、2028年度竣工予定となっています。都市計画決定時の事業協力者には竹中工務店が入っていましたが、大成建設に変更になったようで、既存建物の解体工事も大成建設によって行われています。
▼野村不動産：ニュースリリース（2023年2月15日）
住宅・事務所・商業・ホテルの超高層棟と三寺社からなる複合再開発 『西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業』 権利変換計画認可のお知らせ（野村不動産、ケン・コーポレーション）
▼野村不動産：ニュースリリース（2020年9月10日）
「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」市街地再開発組合設立認可のお知らせ(野村不動産、ケン・コーポレーション)
▼東京都：報道発表資料（2020年9月9日）
西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合の設立を認可します
断面図[出典：東京都]
再開発組合設立認可時に公開された断面図です。フロア構成は1、2階に商業施設、3階に事務所、4、5階がホテル、中層階が住宅、高層部がホテルとなっています。2019年4月の都市計画決定時のフロア構成は7階〜47階が住宅フロア、48階〜54階がホテルとなっており、完成予想図を見てもそこは変わりないかと思います。
また、野村不動産のIR資料を見ると、分譲総戸数は約320戸で、野村不動産の持ち分は約286戸となっているので分譲になることが確定と言えます。さらに「プラウド」の欄のにも記載があったので名称は「プラウドタワー六本木」か「プラウドタワー西麻布」になることが予想されます。
※ 2023年3月期 通期 決算説明資料(P.48)
※ 中長期経営計画説明資料(P.24)
配置図[出典：野村不動産]
敷地は南北に細長く、北側には超高層棟が配置され、隣の「六本木ヒルズ」と歩行者デッキで接続する計画となっています。
南側には広場が整備され、その広場の周りには3つの寺社が再配置されます。また、オレンジ色の点線のところにある道路（テレビ朝日通り）は拡幅されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
南東側から見た完成予想図です。高層部のバルコニーがないフロアがホテル部で、外資系ラグジュアリーホテルブランドが誘致されます。
イメージパース[出典：野村不動産]
テレビ朝日通り沿いに整備される広場のイメージです。この辺りは建物の裏に寺社が隠れていますが、広場から行くことができるようになります。
イメージパース[出典：野村不動産]
テレビ朝日通り沿いの南東側から見た低層部です。
イメージパース[出典：野村不動産]
六本木通り沿いの北東側から見た低層部です。東隣にある「六本木ヒルズ」と歩行者デッキで接続されます。これにより東京メトロ日比谷線「六本木」駅まで道路や歩道を通ることなく行けるようになります。
位置図
位置図[出典：東京都]
計画地は「六本木ヒルズ」の西側で南北に細長い敷地となっており、北側は六本木通り、東側はテレビ朝日通りに面しています。最寄駅は東京メトロ日比谷線および都営大江戸線「六本木」駅となります。
既存建物解体状況
2020年12月14日にヘリから撮影した西麻布・六本木方面の空撮です。
「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」(地上54階、高さ約200m)の計画地にズームです。
2023年4月24日に北東側から撮影した「西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。角地のビルは「北辰ビル」(地上9階、高さ45.95m)で既に閉鎖されており、2023年4月10日から2024年1月31日までの工期で大成建設によって解体工事が行われています。
北側を通る六本木通り沿いの歩道から撮影。あちこちで解体工事が始まっていました。
六本木通り沿いにある「金谷ホテルマンション」(地上10階、高さ43.5m)の1階部分は金網のフェンスが設置されていました。こちらの解体工期は2023年5月15日〜12月20日までとなっています。
こちらの「クレストビル」(地上7階、高さ21.8m)は2023年3月13日〜2027年7月31日までが解体工期となっており、ビルによって工期がバラバラになっていました。
敷地東側のテレビ朝日通り沿いです。
こちらは解体用の足場や仮囲いがビルの上部まで設置されていました。
ここまでが今回解体されるようでした。この左に見切れているビルも同再開発の敷地に含まれていますが、解体後の跡地には広場が整備される場所のため、他より遅れて解体されることになりそうでした。
解体工事のお知らせです。
解体工事の施工者は全て大成建設となっています。
解体工期はビルによってバラバラで2027年7月31日までのもあれば2024年1月31日までのもあります。ただ、新築工事は2023年度着工予定のため今年度中にはほぼ解体工事は終わっているものと思われます。
地図
物件概要
事業名：西麻布三丁目北東地区第一種市街地再開発事業
所在地：東京都港区西麻布３丁目及び六本木６丁目各地内
交通：東京メトロ日比谷線「六本木」駅
都営大江戸線「六本木」駅
用途：住宅、事務所、商業、ホテル
総戸数：約500戸（地権者住戸含む）
階数：地上54階、地下4階
高さ：約200m
構造：鉄筋コンクリート造、制震構造
施工区域面積：約1.6ha
建築面積：約3,840��
延床面積：約97,010��
事業者：西麻布三丁目北東地区市街地再開発組合
参加組合員：野村不動産、ケン・コーポレーション
設計者：梓設計・大成建設
特定業務代行者：大成建設
工期：2023年度着工〜2028年度竣工予定
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