日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 日本橋の大規模再開発「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上52階、高さ283.96m)の建設地です。2023年3月10日に東側にある歩道橋から撮影しました。計画中も含めて日本で5番目に高い超高層ビルになります。同ビルの低層部には商業施設、中層部にオフィス・MICE、高層部にホテル(ウォルドーフ・アストリア東京日本橋)・住宅等が入ります。この記事では同再開発の概要や建設状況、地図等を載せています。




日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 外観イメージパース
外観イメージパース[出典:三井不動産]

 「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」は「日本橋」駅直結となる大規模再開発で、既存ビルの保存改修を行うA街区、低層ビルとなるB街区、超高層棟となるC街区に分かれており、日本橋川沿いの低層ビルの左がB街区、右がA街区となっています。完成予想図は首都高地下化後の図になっています。

 C街区の規模は地上52階、塔屋2階、地下5階、高さ283.96m、敷地面積は1万5564.16屐建築面積は1万2590.79屐延床面積は37万4003.62屐建築主は日本橋一丁目中地区市街地再開発組合(参加組合員:三井不動産、野村不動産、野村ホールディングス)、設計者は日建設計、デザインアーキテクトはペリ クラーク ペリ アーキテクツ、施工者は日本橋一丁目中地区市街地再開発事業建設共同企業体(代表企業:清水建設)で2026年3月31日竣工予定となっています。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 敷地配置図/用途断面図
敷地配置図/用途断面図[出典:三井不動産]

 建設地は中央通りと昭和通り、そして日本橋川に囲まれた場所で、日本橋川に架かる「日本橋」の目の前に位置しています。D街区となっている場所は既存の「日本橋一丁目三井ビル(コレド日本橋)」(地上20階、最高高さ120.818m)で建替えはありませんが、C街区に接続する連絡通路が地下と上空に建設されます。

 各街区のフロア構成は以下の通りとなっています。

■A街区
3階〜4階:業務施設
1階〜2階:店舗

■B街区
4階〜7階:住宅(約50戸)
1階〜3階:店舗

■C街区
48階〜51階 :居住施設(約100戸)
50階    :居住施設ロビー
40階〜47階 :ホテル(197室)
40階    :ホテルロビー、スパ
23階〜38階 :高層オフィスフロア
22階    :高層スカイロビー
10階    :低層スカイロビー
11階〜20階 :低層オフィスフロア
7階〜8階  :ビジネス支援施設
5階〜7階  :MICE
地下1階〜4階:商業施設

 C街区の10階〜20階に入る低層オフィスフロアは基準階面積は約1900坪、22階〜38階の高層階オフィスフロアの基準階面積は約1300坪規模となり、スカイロビーがある10階と22階部分には屋外スカイガーデンも整備されます。

 高さ200m以上となる39階〜47階(39階は利用不可)はヒルトンが運営する最上級ラグジュアリーブランドのホテル「ウォルドーフ・アストリア東京日本橋」(全197室)となり、3つのレストランとウォルドーフ・アストリアを象徴するラウンジ&バー「ピーコック・アレー」、屋内プール、スパ、フィットネスセンター、宴会場、チャペルを備える予定となっています。

 高さ約250mとなる48階〜51階の居住施設部は122戸の賃貸住宅(参考:建築物環境計画書制度)となります。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 日本橋川沿い低層部外観イメージ
日本橋川沿い低層部外観イメージ[出典:三井不動産]

 日本橋川沿いに配置されるA街区(右)とB街区(左)の完成予想図です。A街区は大林組を施工者として既存の「日本橋野村ビル 旧館」の保存改修が行われます。B街区は野村證券本社の別館、本館のあった場所で、地上7階、地下2階、高さ31.62m、延床面積6,573.85屬療絞沺共同住宅、駐車場等で構成される低層のビルが清水建設を代表企業とした共同企業体を施工者として建設されます。

 この完成予想図も首都高地下化後の図になっていますが、首都高地下化は地下ルート開通が2035年予定、高架橋撤去完了が2040年予定のため、竣工から10年以上経たないとこの景観にはなりませんが、その頃には日本橋川沿いで計画されている複数の再開発が完了しており、日本橋の景観が大きく変わっています。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 MICEエリア屋外デッキイメージ
MICEエリア屋外デッキイメージ[出典:三井不動産]

 C街区のMICE施設に整備される屋外デッキ部分の完成予想図です。MICE施設としては2つの大型ホール(最大収容人数:合計約3,000人)と、会議室、ビジネス交流機能が設けられます。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 オフィスエリア屋外テラスイメージ
オフィスエリア屋外テラスイメージ[出典:三井不動産]

 C街区のオフィスエリアに整備される屋外テラスの完成予想図です。周りの景色からして高層スカイロビーのある22階部分かと思われます。描かれている人物から判断してオフィス入居者専用の場所となりそうです。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 外観イメージパース
外観イメージパース[出典:日立製作所]

 「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」のC街区において、日立製作所と日立ビルシステムは定格速度分速480mの超高速エレベーターや、定格速度分速300m・積載質量4550kg(定員70人)の高速・大容量エレベーターなどエレベーター104台、エスカレーター35台の計139台の昇降機を一括受注したことが発表されています。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 外観イメージパース
外観イメージパース[出典:三井不動産]

 同再開発のC街区は計画中も含めて日本で5番目、東京では3番目に高い超高層ビルとなります。今のところこの順位を変える計画は発表されていませんが、第二六本木ヒルズと呼ばれている森ビルの「六本木五丁目プロジェクト」がこの順位に割り込んで来るかもしれません。

1位:Torch Tower(トーチタワー)
   地上63階、高さ約390m、2027年度末予定、東京都千代田区

2位:麻布台ヒルズ森JPタワー
   地上64階、高さ約330m、2023年3月予定、東京都港区

3位:あべのハルカス
   地上60階、高さ300m、2014年3月、大阪府大阪市

4位:横浜ランドマークタワー
   地上70階、高さ296.33m、1993年7月、神奈川県横浜市

5位:日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区
   地上52階、高さ283.96m、2025年12月予定、東京都中央区




日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 位置図
位置図[出典:三井不動産]

 建設地は「日本橋」駅のすぐ近くで、東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅とは地下1階に整備される地下通路を通じて駅直結となり、都営浅草線「日本橋」駅とは新たに整備する新改札で駅直結となります。また、将来的には東京駅と日本橋駅が地下通路で接続される計画となっていることから東京駅まで地下だけで行けるようになります。

 敷地の北側は日本橋川、西側は中央通り、東側は昭和通りに面しており、東側では地上40階、高さ約240mのオフィスビルと地上52階、高さ約225mのタワーマンションで構成される「日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業」、西側では地上27階、高さ140mのオフィスビルとなる「日本橋一丁目1・2番地区」、そして日本橋川を渡った先の北側では地上33階、高さ約179.5mの共同住宅も入るオフィスビルとなる「日本橋室町一丁目地区第一種市街地再開発事業」が計画されています。首都高地下化に伴い日本橋の超高層化がどんどん進み、日本橋川沿いの景観が大きく変わります。




日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 2023年3月10日に昭和通り沿いとなる南東側から撮影した「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区」(地上52階、高さ283.96m)の建設地です。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 その昭和通りに架かる歩道橋から撮影。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 その歩道橋から見た「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区」です。掘削されている様子が見えました。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 作業員と見比べると建設現場の規模の大きさがわかるかと思います。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 歩道橋の目の前では鉄パイプを組んでいるところでした。資材置き場か何かになるのかもしれません。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 こういった大規模再開発の管理は大変なんだろうなといつも思います。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 中央通り沿いの北西側から撮影。右側のビルが「日本橋一丁目三井ビル(コレド日本橋)」(地上20階、最高高さ120.818m)でC街区に接続する連絡通路が地下と上空に建設されます。現在はその工事が行われているようでC街区との間にあった路地が封鎖されています。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区

 南西側から撮影。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 A街区

 日本橋川沿いにある「日本橋野村ビル 旧館」が保存改修されるA街区となっています。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 A街区

 隣にあった「野村證券本社 本館」と接続していた部分の壁がコンクリートむき出しになっています。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 B街区

 「野村證券本社 本館」と「野村證券本社 別館」があった場所がB街区で、地上7階、高さ31.62mの店舗、共同住宅で構成される低層のビルが建設されます。



日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 B街区

 B街区前の日本橋川には首都高の江戸橋入口のスロープがありましたが、首都高地下化に向けて解体されたので背後が少しすっきりとしています。









日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 C街区 建築計画

 C街区の建築計画のお知らせです。数値が色々と修正され、高さが284mから283.96m、敷地面積が15,560屬ら15,564.16屐建築面積が12,600屬ら12,590.79屬悗半楮戮平値になり、延床面積が368,700屬ら374,003.62屬悗半しだけ規模拡大しています。


■物件概要(C街区)■
事業名:日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業 新築工事(C街区)
ホテル名:ウォルドーフ・アストリア東京日本橋
所在地:東京都中央区日本橋1丁目32番
交通:都営浅草線「日本橋」駅 直結予定
   東京メトロ銀座線・東西線「日本橋」駅 地下歩道により直結
   東京メトロ半蔵門線「三越前」駅
用途:事務所、店舗、集会場、ホテル、共同住宅、駐車場等
総客室数:197室
総戸数:122戸(賃貸)
階数:地上52階、地下5階
高さ:283.96m
構造:S造、一部RC造 及び SRC造
基礎工法:杭基礎、直接基礎
敷地面積:15,564.16
建築面積:12,590.79
延床面積:374,003.62
建築主:日本橋一丁目中地区市街地再開発組合
参加組合員:三井不動産、野村不動産、野村ホールディングス
設計者:日建設計
施工者:日本橋一丁目中地区市街地再開発事業建設共同企業体(代表企業:清水建設)
工期:2021年12月6日着工〜2026年12月31日竣工予定