完成予想図[出典：東京都環境局]
東京駅前の八重洲に建設される「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ227m）の完成予想図です。事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナルで構成される38万8650�峙�模の複合施設で、現地に設置された建築計画のお知らせより2023年11月1日着工、2029年1月31日竣工予定ということが判明しました。この記事では同再開発の概要や現況、地図等を載せています。
八重洲二丁目中地区について
配置計画図[出典：東京都環境局]
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は八重洲ブックセンターなどがある東京駅前の再開発で、規模は地上43階、塔屋1階、地下3階、高さ227m、敷地面積1万9562.71�屐�建築面積1万5400�屐�延床面積38万8650�屐�建築主は八重洲二丁目中地区市街地再開発組合（参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産）、設計者は鹿島建設で2023年11月1日着工、2029年1月31日竣工予定となっています。
▼東京都環境局：環境アセスメント(2023年1月31日)
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」変更届
※令和5年1月31日から令和5年7月31日まで
断面図(南北)[出典：東京都環境局]
フロア構成は地下に「バスターミナル東京八重洲」、低層部に商業施設、インターナショナルスクール、劇場、中高層部にオフィス、そして最上部が居住・滞在施設（サービスアパートメント）になります。
断面図(東西)[出典：東京都環境局]
右の外堀通り側が東京駅方面で、裏側となる柳通り側にインターナショナルスクールが配置されます。隣の「東京ミッドタウン八重洲」も裏側に中央区立城東小学校が併設されているため、柳通りはインターナショナルスクールと小学校がある通りとなります。
1階/地下1階平面図[出典：東京都]
図の上が東京駅側となる1階/地下1階平面図です。地下1階で「八重洲地下街」と「東京ミッドタウン八重洲」、「京橋エドグラン」に接続します。
地下平面図[出典：東京ミッドタウン八重洲]
「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」は「八重洲地下街」と「京橋エドグラン」に地下で接続されるため、東京駅から東京メトロ銀座線「京橋」駅まで地下だけで行けるようになります。
また、地下2階に整備される「バスターミナル東京八重洲」は隣の「東京ミッドタウン八重洲」のバスターミナルと接続します。
バスターミナル東京八重洲 位置図[出典：京王電鉄バス]
「バスターミナル東京八重洲」の運営は京王電鉄バスで、第1期エリアから第3期エリアまであり、第1期エリアは「東京ミッドタウン八重洲」の地下で2022年9月17日に開業しています。第2期エリアは建設中の「東京駅前八重洲一丁目東B地区」の地下で2025年度開業予定、第3期エリアは同再開発の地下で2028年度の開業予定となっています。3ヵ所合計で乗降20バース、待機8バースの大規模バスターミナルとなり、周辺の道路上等で発着している高速乗合バスが順次移行してくる予定となっています。
位置図
位置図[出典：三井不動産]
計画地の西側は東京駅前の外堀通りに、南側は鍛冶橋通りに面しており、接続する八重洲地下街経由で東京駅まで行けるようになります。また、東隣の「京橋エドグラン」にも地下で接続するため中央通りの地下にある東京メトロ銀座線「京橋」駅にも道路を通らずに行けるようになります。
現況
2020年12月18日にヘリから撮影した八重洲方面の空撮で、赤い網掛けをした場所が「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ227m)の計画地です。
北側には高層部に「ブルガリホテル東京」が入る「東京ミッドタウン八重洲」(地上45階、高さ238.2m)、東側には「京橋エドグラン」(地上32階、最高高さ170.41m)、西側には「グラントウキョウ サウスタワー」(地上42階、最高高さ205m)と「パシフィックセンチュリープレイス 丸の内」(地上32階、最高高さ149.8m)があり、南側の「八重洲二丁目南地区」では地上39階、高さ約230mの超高層ビルが計画されているため四方が超高層ビルで囲まれた立地となります。
「八重洲グランルーフ」から撮影した「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」の計画地方面です。黄土色のビルが「住友不動産八重洲ビル」で、その右側にあるビルが「八重洲ブックセンター 本店」です。
その「八重洲ブックセンター 本店」です。
2023年3月31日(金)に営業終了しますが、同再開発ビルに出店する計画となっています。
外堀通りと鍛冶橋通りが交差する鍛冶橋交差点から撮影。敷地南西側で角地のビルは「八重洲三井ビルディング」です。
左端の超高層ビルが「東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー」(地上45階、高さ238.2m)、右奥の超高層ビルが「京橋エドグラン」(地上32階、最高高さ170.41m)で両ビルとは地下通路で接続します。
鍛冶橋通り沿いの敷地南東側から撮影。こちら側に劇場が入ります。
敷地東側の柳通り沿いのコインパーキングがあった場所です。
ここでは土壌対策工事が行われています。
工事期間は2023年2月8日〜3月15日までで施工者は鹿島建設となっています。
土壌対策工事のお知らせです。
北東側から撮影。街区内のビルでは退去が進んでおりここにあったPRONTOは既に閉店しています。現地を歩くと閉鎖した店やオフィスも多く、引っ越し作業も行われていました。今年の5月から解体工事が始まる予定となっています。
地図
物件概要
全体工事工程[出典：東京都環境局]
解体工事を含む工期は68ヵ月を予定しています。地上躯体工事が始まるのは4年目からとなっています。
建築計画のお知らせです。構造の鉄骨鉄筋コンクリート造の「造」が「増」となっています。この誤字は初めて見ました。
■建築計画■
事業名：八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業施設建築物
所在地：東京都中央区八重洲２丁目4番、5番、6番、7番
交通：JR各線「東京」駅
東京メトロ丸ノ内線「東京」駅
東京メトロ銀座線「京橋」駅
用途：事務所、店舗、劇場、サービスアパートメント、インターナショナルスクール、バスターミナル、駐車場
階数：地上43階、塔屋1階、地下3階
高さ：227m
敷地面積：19,562.71��
建築面積：15,400��
延床面積：388,650��
構造：鉄骨造（一部 鉄骨鉄筋コンクリート造）
基礎工法：直接基礎 一部 杭基礎
建築主：八重洲二丁目中地区市街地再開発組合
参加組合員：都市再生機構、鹿島建設、住友不動産、阪急阪神不動産、ヒューリック、三井不動産
設計者：鹿島建設
施工者：−
工期：2023年11月1日着工〜2029年1月31日竣工予定
開業：2028年度予定
総事業費：約3172億円（工事費は約2062億円）
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