横浜みなとみらい21地区で建設中の大規模複合施設「ミュージックテラス」です。正面の白い大きな建物が約2万席となる音楽専用アリーナの「Kアリーナ横浜」で、その左後ろに隣接するビルがホテル棟の「ヒルトン横浜」(地上26階、高さ約100m)とオフィス棟の「Kタワー横浜」(地上21階、高さ約100m)です。この記事では同施設の概要や建設状況、地図等を載せています。
ミュージックテラスについて
ミュージックテラス 完成予想図[出典：ケン・コーポレーション]
「ミュージックテラス」はみなとみらい21地区60・61街区の大規模再開発「Kアリーナプロジェクト」の街区名で、音楽専用アリーナ、ホテル、オフィスで構成される大規模複合施設で、各施設の規模は以下のようになっています。
・Kアリーナ横浜：地上9階、高さ約45m、延床面積約5万4090�屐∈太平�20,033席
・ヒルトン横浜：地上26階、地下1階、高さ約100m、延床面積約3万4850�屐∩躓匱漆�339室
・Kタワー横浜：地上21階、地下1階、高さ約100m、延床面積約2万9740��
全体の規模は敷地面積3万1793.97�屐�延床面積約11万8680�屐�建築主はケン・コーポレーション、設計者は梓設計(代表)、国建、鹿島建設、施工者は鹿島建設で2023年7月竣工予定となっています。各施設の開業予定は「Kタワー横浜」が2023年8月1日、「Kアリーナ横浜」が2023年9月29日、「ヒルトン横浜」が2023年9月24日の開業予定となっています。
▼ケン・コーポレーション：ニュースリリース（2023年1月25日）
【プレスリリース】「Kアリーナ横浜」2023年9月29日開業決定
隣接するホテル「ヒルトン横浜」は2023年9月24日に開業
▼Kアリーナ横浜公式サイト
https://k-arena.com/
Kアリーナ横浜について
アリーナ断面[出典：ケン・コーポレーション]
「Kアリーナ横浜」は地上9階、高さ約45m、延床面積約5万4090�屐∈太平�20,033席（13,000席のミドルモードも用意）の音楽専用アリーナで2023年9月29日(金)の開業予定となっています。客席はアリーナと3層構造のスタンド席で構成され、全席がステージ正面を向いた扇形の形状に配置され、全座席にファブリックシートが導入されます。
2023年9月から12月の間は「Kアリーナ横浜グランドオープニングシリーズ」と位置付け、多様なジャンルのライブ・コンサートを開催するとともに「ミュージックテラス」の広場を活用した賑わいづくりやコンテンツの発信などオープニングイヤーを盛り上げていきます。公式HPの公演スケジュールはComing Soonとなっており、どのアーティストがこけら落とし公演をするのかはまだ公開されていません。
バーラウンジ[出典：ケン・コーポレーション]
館内には横浜の夜景を眺められるバーラウンジが設置されます。
ラウンジ[出典：ケン・コーポレーション]
館内には飲食を楽しめる約400席の大空間ラウンジも設けられ、アリーナ内でも音楽と飲食を同時に堪能できるよう、一部の座席を除くほぼすべての座席にカップホルダーが2個設置されます。余談ですが学生時代にコンサートスタッフのバイトをしていたことがあり、スタジアムでのコンサートでビールなどの飲み物を売っているのに客席に持ち込み禁止となっていました。その理由は掃除が面倒だからで、ビールを持った人がスタンドの入口で足止され、席に戻るために一気飲みするという酷い状況でした。ここは安心して飲食ができる座席で素晴らしいです。
売店は全11ヵ所に常設され、施設内外には潤沢なコインロッカースペースが確保されます。また、コインロッカー以外はすべてキャッシュレス化され、現金利用不可となるとのことです。
VIPラウンジ[出典：ケン・コーポレーション]
一般の入場・利用はできないとのことですが「Kアリーナ横浜」の特徴としてVIP専用のラウンジが設けられます。
VIPロビー[出典：ケン・コーポレーション]
VIPロビーです。
VIPロビー[出典：ケン・コーポレーション]
高級物件を扱うケン・コーポレーションならではのラグジュアリーな空間となります。
VIPボックス[出典：ケン・コーポレーション]
VIPエリアにはステージを見られるVIP専用の部屋も用意されます。
ミュージックテラスの広場[出典：ケン・コーポレーション]
「Kアリーナ横浜」前には野外ステージもある広場が整備されます。「Kアリーナ横浜グランドオープニングシリーズ」ではこの広場も活用したコンテンツの発信が行われます。
ヒルトン横浜について
ホテルロビー[出典：ケン・コーポレーション]
「ヒルトン横浜」は地上26階、地下1階、高さ約100m、延床面積約3万4850�屐∩躓匱漆�339室のホテルで、横浜では初のヒルトンとなります。開業日は2023年9月24日(日)で、2023年4月より宿泊予約の受付開始予定となっています。
エントランス[出典：ケン・コーポレーション]
「ヒルトン横浜」は、横浜の街並みを印象付けている建築様式「アール・デコ」のモチーフを現代の横浜に再構築した“YOKOHAMA Deco”がデザインコンセプトとなっており、エントランスは光を反射する白や金、銀、黒というアール・デコの代表的な配色が用いられています。
ゲストルーム[出典：ケン・コーポレーション]
客室は全339室で、アール・デコの特徴的な装飾やデザインを配置しています。また、足下まで全面に広がる窓が備えられます。
カフェ・バーラウンジ[出典：ケン・コーポレーション]
館内にはスペシャリティレストラン、ビュッフェスタイルのオールデイダイニングとカフェ・バーラウンジの3種類のレストラン＆バーが開設され、カフェ・バーラウンジには横浜の夜景を背景に天高のボトルタワーがそびえます。
エグゼクティブラウンジ[出典：ケン・コーポレーション]
スイートルームなどハイカテゴリーの宿泊者専用のエグゼクティブラウンジが5階に配置されます。ラウンジにはダイニングスペース、ライブラリースペース、テラス席の3つのスペースが用意されます。
Kタワー横浜について
オフィスロビー[出典：ケン・コーポレーション]
「Kタワー横浜」は地上21階、地下1階、高さ約100m、延床面積約2万9740�屬離�フィスビルで2023年8月1日(火)の入居開始予定となっています。オフィスフロアは3〜21階に位置しており、現在建設中の跨線橋を使えば横浜駅まで道路を通ることなくアクセス可能となります。
基準階平面図[出典：ケン・コーポレーション]
基準階面積約735�屐�222坪）のBCP対応のハイグレードオフィスビルで、北面は帷子川を眺めるハイサッシウィンドウになっており、ポートサイド地区のタワーマンション群も眺めることが可能です。
16階以上はタワーパーキングと低層EVの上部スペースも事務室として利用可能のため、プラス60坪のオフィスフロアとなります。
位置図
位置図[出典：ケン・コーポレーション]
場所は横浜駅の東側(海側)で、最寄駅はみなとみらい線「新高島」駅で徒歩5分となります。JRなど様々な路線が乗り入れる「横浜」駅からは、新たに整備されるデッキにより道路を渡らずにアクセス可能となります。また、この位置図には描かれていませんが図の下の方にある「みなとみらい」駅も徒歩圏となっています。
建設状況（Kアリーナ横浜）
2023年2月14日に「ザ・スクエアホテル横浜みなとみらい」(地上20階、高さ85m)の19階にあるレストランフロアから撮影した音楽専用アリーナの「Kアリーナ横浜」(地上9階、高さ約45m)です。全席がステージ正面を向いた扇形の形状となっており、こちらの狭くなっている側がステージとなります。
東側のみなとみらい橋から撮影。
北側にある「高島水際線公園」から撮影。
柱で支えている屋根のような部分がスタンド席となっています。
北側にある貨物線の高島線を超える歩道橋から撮影した「Kアリーナ横浜」です。
目の前には野外ステージもある広場が整備されます。
大階段も整備中ですが目の前の道路を渡る横断歩道は今のところ近くにはありません。ここは近くにある「オーケー みなとみらい店」に行く車が多く通るので横断歩道が必要なのでは？と個人的には思っています。
北西側にある「みなとみらい大橋」から撮影した「Kアリーナ横浜」です。目の前の川は帷子川です。
「そごう横浜店」の屋上から撮影した「Kアリーナ横浜」です。背後には「横浜ベイブリッジ」がチラッと見えています。
南側から撮影。手前の草原では横浜市による劇場建設の計画があります。
「横浜ランドマークタワー」(地上70階、高さ296.33m)の69階にある展望台から撮影。みなとみらいには2020年7月に開業した「ぴあアリーナMM」がありますが、収容人員1万2141人と「Kアリーナ横浜」の約2万席よりは少なくなっています。場所は違いますが「横浜アリーナ」の収容人員は約1万7000人でそれぞれのアリーナの規模が異なるため、棲み分けができるのかなと思います。
建設状況（ヒルトン横浜・Kタワー横浜）
2023年2月14日に北東側にある歩道橋から撮影したホテル棟の「ヒルトン横浜」(地上26階、高さ約100m)とオフィス棟の「Kタワー横浜」(地上21階、高さ約100m)です。
低層部と「ミュージックテラス」の広場です。
「ヒルトン横浜」は隣にある「Kアリーナ横浜」とデッキで接続されます。
「みなとみらい大橋」から撮影した「ミュージックテラス」全体です。
横浜駅に近い側に「ヒルトン横浜」と「Kタワー横浜」が配置されます。
この低層の建物は都市景観形成行為のお知らせに掲載されている廃図ではエントランス棟となっています。
そごう横浜店」の屋上から撮影。
「ヒルトン横浜」と「Kタワー横浜」の手前には貨物線の高島線と帷子川があり、川沿いでは高島線を超えて「ミュージックテラス」に接続する「(仮称)高島水際線デッキ整備事業」の建設が行われています。ここが完成すると「横浜」駅から道路を通らずにアクセス可能となります。
a href="https://livedoor.blogimg.jp/bluestylecom/imgs/f/b/fb8eb1ef.jpg" title="(仮称)高島水際線デッキ整備事業" target="_blank">
現地に設置されている完成イメージ図です。
南西側から撮影。「Kタワー横浜」のこちらの南面全てが事務室に見えますが、16階以上の窓の色が変わっている部分が事務室で、他はエレベーターやトイレ、階段となっています。事務室のメインは北側です。
南東側から撮影。左が「Kタワー横浜」で右が「ヒルトン横浜」です。
「ヒルトン横浜」の低層部です。「アール・デコ」のモチーフを現代の横浜に再構築した“YOKOHAMA Deco”がデザインコンセプトとなっており、その様子がチラリと見えています。
「ザ・スクエアホテル横浜みなとみらい」(地上20階、高さ85m)の19階にあるレストランフロアから撮影。
「横浜ランドマークタワー」(地上70階、高さ296.33m)の69階展望台から撮影した「ミュージックテラス」全体です。この写真だとわかりにくいですが写真左下には「横浜アンパンマンこどもミュージアム」があります。
「Kタワー横浜」と「ヒルトン横浜」にズームです。
「ヒルトン横浜」の低層部です。南側にある階段は「横浜アンパンマンこどもミュージアム」の東側に整備予定の歩行者通路に繋がる予定となっています。
地図
物件概要
都市景観形成行為のお知らせです。
建築計画のお知らせです。下記物件概要では都市景観形成行為の立面図の高さを採用、竣工年月はケン・コーポレーションに掲載されている年月を採用しています。
■物件概要■
名称：ミュージックテラス（街区名）
計画名称：Kアリーナプロジェクト
所在地：神奈川県横浜市西区みなとみらい六丁目2番2 ほか2筆
交通：みなとみらい線「新高島」駅
みなとみらい線「みなとみらい」駅
JR・京急・東急・相鉄・みなとみらい線・市営地下鉄「横浜」駅
用途：音楽アリーナ、ホテル、事務所、店舗、駐車場
階数：地上9階（Kアリーナ横浜）
地上26階、地下1階（ヒルトン横浜）
地上21階、地下1階（Kタワー横浜）
高さ：99.99m（最高高さ110.876m）
構造：S造（一部RC造+SRC造）
敷地面積：31,793.97��
建築面積：27,600.00��
延床面積：118,860�屐柄澗痢�
約54,090�屐�Kアリーナ横浜）
約34,850�屐淵劵襯肇鷁Ｉ諭�
約29,740�屐�Kタワー横浜）
建築主：ケン・コーポレーション
設計者：梓設計（代表）、国建、鹿島建設
施工者：鹿島建設
工期：2020年8月1日着工〜2023年7月竣工予定
開業：2023年9月29日(金) Kアリーナ横浜
2023年9月24日(日) ヒルトン横浜
2023年8月1日(火) Kタワー横浜
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