高さ日本一の超高層ビルを建設中の「麻布台ヒルズ」です。2023年1月29日に「六本木ヒルズ」の展望台から撮影しました。中央が地上64階、高さ約330mで高さ日本一の超高層ビルとなる「麻布台ヒルズ森JPタワー」です。主要用途はオフィスで最上部の54階〜64階は最低価格20億円とも噂される「アマンレジデンス 東京」(総戸数90戸)となります。この記事では同ビルの概要や建設状況、地図等を載せています。
麻布台ヒルズについて
外観イメージ[出典：森ビル]
六本木ヒルズ方面から見た「麻布台ヒルズ」全体の完成予想図です。左から「麻布台ヒルズレジデンスB」(地上64階、高さ約270m)、「麻布台ヒルズレジデンスA」(地上53階、高さ約240m)、「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ約330m)と並んでいます。
「麻布台ヒルズ森JPタワー」の規模は地上64階、地下5階、高さ約330m、敷地面積2万4104.21�屐�建築面積1万5201.25�屐�延床面積46万1805.22�屐�建築主は虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合（参加組合員：森ビル・日本郵便）、設計者は森ビル・日本設計・清水建設、施工者は清水建設で2023年3月31日竣工予定となっています。ただし、開業予定が2023年秋となっているのと現地の様子から竣工時期も秋頃にずれる可能性があります。また、公式HPで「麻布台ヒルズ森JPタワー」と記載された時期がありましたが、早まって公開してしまったのか現在は「麻布台ヒルズ A街区 メインタワー」に書き換えられています。
※現地に設置されている建築計画のお知らせの高さは325.40mとなっています。
立面図[出典：森ビル]
「麻布台ヒルズ森JPタワー」のフロア構成は地下1階〜4階が商業施設、5〜6階が慶応義塾大学予防医療センター、7〜52階が総貸室面積約20万4000��(基準階面積約4,300��)のオフィスフロア、33階がスカイロビー、そして最上部の53階〜64階が総戸数90戸の「アマンレジデンス 東京」となります。
また、東側には延床面積約1万4000�屬離ぅ鵐拭璽淵轡腑淵襯好�ール「ブリティッシュ・スクール・イン東京」(50ヵ国以上、約700人の生徒が在籍予定)が併設されます。
配置図[出典：森ビル]
「麻布台ヒルズ森JPタワー」は「麻布台ヒルズ」の中では一番駅から離れた場所に位置していますが、最寄駅となる東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅と東京メトロ日比谷線「神谷町」駅とはエリア内に整備される地下通路によって接続されます。
ロビー[出典：森ビル]
「麻布台ヒルズ森JPタワー」の北側にある中央広場側のロビーです。
外観イメージ[出典：PCPA（ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ）]
南側の外苑東通り側には巨大な吹き抜けの空間が設けられ、商業施設のタワープラザとなります。
ブリティッシュ・スクール・イン東京[出典：森ビル]
外苑東通り沿いの東側に併設されるインターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン東京」です。この建物はトーマス・ヘザウィック氏（英国）によるデザインで、地上7階、地下1階（屋上庭園を含む）のキャンパスには室内プール、2つの図書館、アートスタジオ、科学・技術・工学・数学（STEM）学習のためのディスカバリーセンター、体育館、2つの校庭が設けられます。2023年9月のオープン予定です。
外観イメージ[出典：PCPA（ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ）]
「麻布台ヒルズ森JPタワー」の53階〜64階は「アマンレジデンス 東京」となり、完成時には居住フロアとしては高さ日本一となります。ただ、東京駅前に建設される「Torch Tower（トーチタワー）」(地上62階、高さ約390m)の59階〜60階が賃貸レジデンスとなるため、高さ日本一の住宅フロアはそちらに抜かれる可能性があります。
「アマンレジデンス 東京」は建築物環境計画書制度によると全てが分譲となっており、未確認情報によると分譲価格は20億円〜300億円とも言われています。週刊新潮の記事では不動産業界の情報として最上階には1500�屬離撻鵐肇魯Ε垢�あり2億ドル(約280億円：記事掲載時のレート)と報じられたこともあるので、1ドル150円のときに価格が決定したならば300億円という話も本当なのかもしれません。
位置図
位置図[出典：森ビル]
「麻布台ヒルズ」は東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅と東京メトロ日比谷線「神谷町」駅間の南側一帯で、「麻布台ヒルズレジデンスB」は「六本木一丁目」駅に、「麻布台ヒルズガーデンプラザ」は「神谷町」駅に地下通路で接続し、その地下通路は東西歩行者通路(地下)によって繋がります。その通路は「麻布台ヒルズ森JPタワー」にも伸びていることから駅まで地下通路のみで行けるようになります
平面図[出典：森ビル]
「麻布台ヒルズ」は桜田通り、外苑東通り、麻布通りに面していますが、元々エリア内にあった道路は細く、南側の外苑東通りに通り抜ける道路もない不完全な交通網となっていました。それが同再開発によって東西を結ぶ桜麻通りと南北を結ぶ尾根道が整備され、このエリアの道路ネットワークが完成することになります。さらには六本木一丁目駅と神谷町駅を結ぶバリアフリー/アンブレラフリーの歩行者ネットワークも整備され、周辺地区を含むエリア全体の回遊性が大きく向上します。
建設状況
2023年1月29日に「六本木ヒルズ」から撮影した「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ約330m)です。
六本木ヒルズから見たときと同じ西側から見上げて撮影。低層部以外の外観は完成しています。
外苑東通りに面した南西側低層部の巨大な吹き抜けの空間部分です。
低層部に入る商業施設は約1万3000�峙�模となります。
東側に併設されるインターナショナルスクールの「ブリティッシュ・スクール・イン東京」です。こちら側からは外観が見えませんが…
反対側から見ると少しだけ外観が見えます。
南東側から撮影。「麻布台ヒルズ森JPタワー」(地上64階、高さ約330m)は「あべのハルカス」(地上60階、高さ300m)を抜いて高さ日本一の超高層ビルとなりますが、2027年度には東京駅前に建設される「Torch Tower」(地上63階、高さ約390m)に抜かれて高さ日本2位となります。
「神谷町」駅から東京タワーに向かうときに通る「飯倉交差点」から撮影。右奥で建設中のタワーマンションは「麻布台ヒルズレジデンスA」(地上53階、高さ約240m)です。
その「飯倉交差点」から「神谷町」駅側に少し移動したところから撮影。縦のラインが目立ちますが夜にはライトアップされるのでさらに目立つことになりそうです。
北側から撮影。垂直ではなく中層部が少し膨らんだデザインとなっています。
2023年1月26日に「丸ビル」の35階にある無料展望スペースから撮影。「虎ノ門ヒルズ」の森タワーとステーションタワーの間に「麻布台ヒルズ森JPタワー」が見えます。
2023年1月11日に「恵比寿ガーデンプレイスタワー」から撮影。ここから見ると東京タワーより高く見えます。東京タワーよりも高い場所が建設地となっているので、海抜だと東京タワーより高いのかもしれません。
「麻布台ヒルズ」にズームです。左のタワークレーンが複数見える場所が「麻布台ヒルズレジデンスB」(地上64階、高さ約270m)の建設地のため、この景色はさらに賑やかになります。
最後は「麻布台ヒルズ森JPタワー」にズームです。足元の「グランスイート麻布台ヒルトップタワー」(地上28階、高さ99.95m)がかなり小さく感じます。
地図
物件概要
建築計画のお知らせです。
■物件概要■
名称：麻布台ヒルズ森JPタワー
仮称：虎ノ門・麻布台プロジェクト A街区
事業名：虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業施設建築物新築工事 A街区
所在地：東京都港区麻布台一丁目1000番1
交通：東京メトロ日比谷線「神谷町」駅
東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅
用途：共同住宅（53階〜64階・アマンレジデンス 東京）・事務所（7階〜52階）・店舗・各種学校・駐車場等
総戸数：90戸
階数：地上64階、地下5階
高さ：約330m
※ 建築計画のお知らせでは高さ325.40m
構造：鉄骨造（一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造）
基礎工法：直接基礎（一部場所打ちコンクリート杭基礎）
敷地面積：24,104.21��
建築面積：15,201.25��
延床面積：461,805.22��
建築主：虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
参加組合員：森ビル、日本郵便
設計者：森ビル・日本設計・清水建設
施工者：清水建設
工期：2019年8月1日着工〜2023年3月31日竣工予定
公式HP：https://project.azabudai-hills.com/
