地上63階、62階、高さ220mのツインタワマン「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」の事業計画の縦覧開始！2024年12月着工、計3200戸の大規模再開発 : 超高層マンション・超高層ビル

完成予想イメージ(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　西新宿で計画中の大規模タワーマンション「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」の完成予想図です。地上62階、高さ約220mの南棟と地上63階、高さ約221mの北棟で構成されるツインタワーマンションで、8月26日より同再開発の組合設立の認可に係る事業計画の縦覧および意見書の提出が始まりました。この記事では同タワマンの概要や現況、地図等を載せています。

完成予想イメージ(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」は「東京オペラシティタワー」(地上54階、最高高さ234.371m)と「新宿パークタワー」(地上52階、高さ235m)の間で計画されているツインタワーマンションで、左側の北棟の規模は地上63階、塔屋2階、地下4階、高さ約221m、延べ約18万3782㎡、右側の南棟の規模は地上62階、塔屋2階、地下4階、高さ約220m、延べ約19万4987㎡、その他9階建ての2棟を合わせた4棟総延べ約38万㎡超となっています。

　事業協力者として野村不動産、東京建物、住友商事、首都圏不燃建築公社、前田建設工業が参画、工期は2024年12月に解体着手、2031年11月竣工予定となっています。工事費は1776億4000万円(建築工事費は1683億3200万円)、総事業費は2386億7000万円を予定しています。

▼建設通信新聞（2022年8月29日）
工事費1776億 24年末着工/高層住宅など4棟38万㎡/西新宿三丁目西地区再開発

▼日刊建設工業新聞（2022年8月29日）
西新宿三丁目西地区再開発（東京都新宿区）、総事業費は２３８７億円に／準備組合

▼新宿区（2022年8月25日）
西新宿三丁目西地区市街地再開発組合の設立認可申請に係る事業計画の縦覧および意見書の提出について

▼野村不動産（2019年3月18日）
『西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業』都市計画決定のお知らせ（野村不動産他）

▼新宿区景観まちづくり審議会（2018年7月31日）
第65回新宿区景観まちづくり審議会 [報告2]資料

計画図(断面図)(2018年の資料)[出典：新宿区]

　約4年前の資料のため現在の計画とは異なる可能性もありますが、低層部には店舗が入る計画となっています。

開発事業予定区域敷地配置図(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　計画地は巨大なツインタワーマンションが建設されるA-1街区と、9階建ての小規模なビルが建設されるA-2街区、A-3街区に分かれています。A-1街区の南側は甲州街道に面しており、A-2街区、A-3街区の東側は十二社通りに面しています。

大屋根の完成イメージ(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　北棟前に整備される広場の完成イメージです。北棟には大屋根のあるスペースも整備されます。

広場の完成イメージ(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　地上から見た広場の完成イメージです。

水道道路の拡幅イメージ(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　敷地北西側を通る水道道路は拡幅する計画となっています。

歩行者デッキの完成イメージ(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　北棟と南棟の間には大規模な歩行者デッキが整備され、西隣にある「NTT東日本新宿本社ビル」(地上30階、最高高さ127m)のデッキと繋がり、そこからオペラシティ経由で京王新線「初台」駅まで行けるようになります。

　2000年に発表された計画では京王新線の新駅を建設し、地上77階、高さ338mの超高層ビルと地上66階、高さ約245m、地上50階、高さ約190mのタワマンションを建設する壮大な計画でしたが、新駅の建設計画はなくなり大幅に規模縮小して地上65階、高さ約235mのツインタワーマンションの計画に変更され、そしてさらに少し規模縮小して現在の地上62階、高さ約220mと地上63階、高さ約221mのツインタワマンで計画が進んでいます。

位置図(2019年の資料)[出典：野村不動産]

　計画地は京王新線「初台」駅の北東側で隣接ビルのデッキと接続することによって、駅まで道路を通らず行けるようになります。「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」と「オペラシティ」の間は山手通りです。南東側は甲州街道で上空には首都高新宿線が通っています。

　2020年12月18日にヘリから撮影した新宿の超高層ビル群です。「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」の計画地に赤い網掛けをしました。

　計画地の左側の超高層ビルは「東京オペラシティタワー」(地上54階、最高高さ234.371m)で、右側は「新宿パークタワー」(地上52階、高さ235m)です。

　「オペラシティ」の隣にあるビルが同再開発とデッキで接続される「NTT東日本新宿本社ビル」(地上30階、最高高さ127m)です。同ビルは京王新線「初台」駅に直結する「オペラシティ」とデッキで接続されているため、これらのビル経由で駅までノンストップで行けるようになります。

　2022年3月13日に敷地南東側の甲州街道沿いから撮影した「西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業」の計画地方面です。目の前は首都高新宿線の高架で、茶色のマンションからが計画地となっています。

　敷地北東側を通る十二社通りから撮影。三角形に塗られた黄色のビルまでが計画地です。

　敷地北西側を通る角筈和泉町線から撮影。玉川上水新水路の跡を埋め立ててつくられたため水道道路と呼ばれています。

　車庫に入った都営バスが見えている場所が「東京都交通局新宿支所」で、この手前までが計画地となっています。既存住居が多数あるので地権者住宅もかなりの戸数となりそうです。

仮称：西新宿三丁目西地区第一種市街地再開発事業 A-1街区（北棟・南棟）
所在地：東京都新宿区西新宿３丁目8～19番
交通：京王新線「初台」駅
用途：住宅、店舗、事務所、生活支援施設、駐車場、保育所等
総戸数：合計約3200戸
階数：地上63階、地下4階（北棟）
　　　地上62階、地下4階（南棟）
高さ：221m（北棟）
　　　220m（南棟）
構造：RC一部S造
敷地面積：約29,800㎡
建築面積：約9,100㎡（北棟）
　　　　　約10,800㎡（南棟）
延床面積：約183,782㎡（北棟）
　　　　　約194,987㎡（南棟）
建築主：西新宿三丁目西地区市街地再開発準備組合
事業協力者：野村不動産、東京建物、住友商事、首都圏不燃建築公社、前田建設工業
工期：2024年12月解体工事着手～2031年11月竣工予定