新幹線札幌駅 外観イメージ
外観イメージ[出典:JR北海道]

 JR北海道より北海道新幹線札幌駅の外観デザイン案と計画概要が発表されました。北海道新幹線札幌駅は在来線のJR札幌駅よりも東側に位置しており、デザインコンセプトの「大地の架け橋」として札幌都心の東側を流れる創成川をまたぐ駅となります。

▼北海道旅客鉄道:ニュースリリース(2022年3月16日)
【社長会見】新幹線札幌駅の概要について



新幹線札幌駅 外観イメージ
外観イメージ[出典:JR北海道]

 創成川は札幌都心部の東側を南北に流れる小さな川ですが、新幹線札幌駅となる場所は両側に4車線の創成川通がある幅広い場所となっています。



新幹線札幌駅 外観イメージ
外観イメージ[出典:JR北海道]

 その創成川と創成川通を駅のホームから見渡すことができるようになります。



新幹線札幌駅 位置図
位置図[出典:JR北海道]

 新幹線の札幌駅ができる場所は在来線札幌駅の東側です。札幌のオフィスや商業施設が集まる一般的に中心部と言われているのは札幌駅の南側かつ創成川より西側で、新幹線札幌駅はちょうどその北東端あたりに位置しています。



新幹線札幌駅 全体計画図
全体計画図[出典:JR北海道]

 在来線の札幌駅の南端に新幹線の線路が敷かれ、東側の少し離れた場所に新幹線の札幌駅が建設されます。新幹線の改札は西側と東側に設置され、再開発ビル「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ約245m)にも直結します。



新幹線札幌駅 動く歩道設置イメージ
動く歩道設置イメージ[出典:JR北海道]

 在来線の札幌駅からは少々離れているためコンコースには動く歩道が設置され、新幹線ホーム内にも動く歩道が設置される計画となっています。新幹線ホーム内での動く歩道は全国初となります。

 また、再開発ビルと直結する場所には新幹線の改札の他に、在来線の改札も設置されることもこの図からわかります。



新幹線札幌駅 南北乗換こ線橋平面図
南北乗換こ線橋平面図[出典:JR北海道]

 在来線の東端にはエスカレーターとエレベーターが設置され新幹線のコンコースに接続します。



新幹線札幌駅 南北乗換こ線橋イメージ
南北乗換こ線橋イメージ[出典:JR北海道]

 この在来線側のコンコースからは札幌駅東側の線路が密集している様子を見ることができそうです。



新幹線札幌駅 東改札口断面図
東改札口断面図[出典:JR北海道]

 創成川を渡った先には新幹線の東改札口が整備されます。



新幹線札幌駅 東改札口平面図
東改札口平面図[出典:JR北海道]

 札幌市からの要望をうけて東改札口が設置されることもあり、交通広場は札幌市によって整備される予定となっています。同交通広場には路面電車を延伸してくる計画も検討されています。



新幹線札幌駅 他交通機関との主要な乗換経路
他交通機関との主要な乗換経路[出典:JR北海道]


新幹線札幌駅 他交通機関との主要な乗換経路断面図
他交通機関との主要な乗換経路断面図[出典:JR北海道]

 新幹線札幌駅はアトリウム空間によって再開発ビルと接続され、そこからバスや地下鉄へとアクセスも可能となります。



新幹線札幌駅 再開発ビルとアトリウム空間
再開発ビルとアトリウム空間[出典:JR北海道]

 そのアトリウム空間からは新幹線を見渡すことができるように計画されています。

 新幹線のホーム位置を決めるときに、地下に設置する案や在来線のホームを減らす案などもあったのですが、JR北海道側はこの場所以外は技術的に無理などと主張してこの場所に決まったという記事を見たことがあります。その記事ではこの再開発ビルを新幹線の札幌駅直結にしたいがために、他の案に難癖をつけて原案にしたといった内容でしたが、こういった繋がりを見るとその記事は正しかったんだろうなと思います。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 イメージパース
イメージパース[出典:札幌市]

 その再開発ビルの「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」(地上43階、高さ約245m、延床面積約38万8500)の完成予想図です。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 断面計画
断面計画[出典:札幌市]

 再開発ビルは北5西1地区と北5西2地区に分かれており、両地区に連続した基壇部が設けられ低層部はバスターミナルと商業施設となり、新幹線札幌駅と直結する北5西1地区の中層階はオフィスフロア、高層部の6フロアはホテルとなります。

 ホテルはマリオット・インターナショナルと提携することが発表されていますが、どのブランドになるかは未発表です。ただ、日本国内で展開しているラグジュアリーブランドの「ザ・リッツ・カールトン」「セントレジス」「エディション」「Wホテル」「JWマリオット」「ラグジュアリーコレクション」のどれかにはなりそうです。個人的には「ザ・リッツ・カールトン札幌」になるのではと予想しています。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 配置計画図
配置計画図[出典:札幌市]

 配置計画図です。建物の真下を道路が通っていますが、その道路の左側が商業施設の「札幌エスタ」がある北5西2地区で、右側が駐車場となっている北5西1地区です。

 現在の「札幌エスタ」の7階からは「JRタワー」の商業施設「札幌ステラプレイス」の6階に連絡通路で接続されています。この図を見るとJRタワーと再開発ビルの間にはピンク色の35m部分があるので、その場所で再び接続されることになりそうです。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 位置図(広域)
位置図(広域)[出典:札幌市]

 再開発ビルの計画地はJR札幌駅の目の前で地下鉄東豊線「さっぽろ」駅にも近い立地です。ただ、観光で移動するならば東豊線よりも緑色で描かれている南北線の方が使う頻度は高いかと思います。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 2021年11月6日にセスナから撮影した「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。写真中央下の大きな駐車場がある場所が地上43階、高さ約245mの超高層ビルが建設される北5西1地区です。その駐車場に隣接したJRの高架の隣接地に新幹線の札幌駅が建設されます。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 「JRタワー」の最上階にある展望台から見下ろした北5西1地区です。今年の6月頃から新幹線の札幌駅の高架橋工事に着手予定です。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 地上から見た再開発ビル「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。左側の「札幌エスタ」と合わせて再開発が行われます。

 中央の超高層ビルが「JRタワー」(地上38階、高さ173m)で北海道で最も高い超高層ビルとなっていますが、ここに建設される高さ245mの超高層ビルはもちろん、近くで建設中・計画中の「(仮称)札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業」(地上35階、高さ約200m)と「ONE札幌ステーションタワー」(地上48階、高さ175.20m)にも抜かれて北海道では高さ4位となる予定です。



新幹線札幌駅 今後の工事予定
新幹線札幌駅 今後の工事予定
今後の工事予定[出典:JR北海道]

 現在の在来線札幌駅の南側に新幹線を通すために、南端にある1番線を廃止し、1・2番線の島式ホームを縮小して2番線専用ホームに変更し、その減った分を北側に11番線ホームとして整備する工事が行われており、今年の10月頃には11番線が使用開始予定となっています。また、今年の6月頃には新幹線札幌駅の西側の高架橋工事に着手し、秋頃には創成川を渡った東側の高架橋工事にも着手し、新幹線札幌駅の工事が本格的に始まります。

 また、再開発ビルは2023年夏の「札幌エスタ」閉店後に本体工事が始まります。2029年の開業を予定していますが早期開業も検討されています。再開発ビルが開業する頃には新幹線札幌駅の姿もかなり完成に近付いているかと思いますが、工事が遅れているようなニュースも見たので2030年度末に無事に開業となるのかは不明です。

■物件概要■
名称:(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
所在地:北海道札幌市中央区北5条西1丁目、西2丁目、及び西3丁目の一部
交通:JR「札幌」駅、地下鉄東豊線・南北線「さっぽろ」駅
用途:業務、商業、宿泊、駐車場、バスターミナル等
階数:地上43階、地下4階
高さ:約245m(最高高さ)
構造:鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造
施工区域:約3.1ha
事業区域:約2.3ha
建築面積:約22,000
延床面積:約388,500
建築主:札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合
参加組合員:札幌市、JR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズ
設計者:日本設計
特定業務代行者:清水・伊藤・岩田地崎・札建・泰進共同企業体(代表企業:清水建設)
工期:2023年度着工〜2029年度竣工予定
開業:2029年秋予定