東京海上日動ビル本館

 東京の丸の内に建つ赤い超高層ビル「東京海上日動ビル本館」(地上25階、最高高さ108.1m)および「東京海上日動ビル新館」を一体の建て替える新・本店ビル計画のコンセプトが東京海上ホールディングスと東京海上日動火災保険より発表されました。

 計画規模は地上19階、地下3階、高さ約100m、延床面積約12万5000屬氾豕駅前の超高層ビルとしては低い部類になっていまいますが、柱や床など構造材を含め国産木材を利用した世界最大規模の木造ハイブリット構造となります。設計は1998 年にプリツカー賞を受賞した世界的な建築家である Renzo Piano 氏が主宰する Renzo Piano Building Workshop SAS、および三菱地所設計に委託して、国産木材の利用を含む多くのチャレンジングな取り組みを推進するとのことです。

 今後のスケジュールは「東京海上日動ビル本館」「東京海上日動ビル新館」にある東京海上ホールディングス、東京海上日動火災保険、東京海上日動あんしん生命保険の本店を2021年12月から2022年6月までに順次「常盤橋タワー」に移転。その後、2022年10月に解体着工し、2028年度には新・本店ビルの竣工を目指します。

▼東京海上日動火災保険:ニュースリリース(2021年9月30日)
新・本店ビル計画のコンセプトについて



東京海上日動ビル本館

 「東京海上日動ビル本館」は前川國男氏による設計で1974年竣工。歴史的価値を明らかにして後世に伝えるために有識者の協力を得ながら、記録調査と継承方法の検討を行うとのことです。



東京海上日動ビル本館

 木材は二酸化炭素の貯蔵機能を持ち、再生可能であることなど、脱炭素社会に適した「地球環境にやさしい」建築資材であることから新・本店ビルの計画に当たっては、当初から木材の積極的な利用を検討してきたとのことです。また、建設に使用する木材は戦後植林され利用期を迎えた国産木材を用いられます。

 木材利用により建築時の二酸化炭素排出量を削減することに加え、高効率の設備や地域冷暖房を導入することによって、省エネルギーの推進と、ビル使用に伴う二酸化炭素排出量の抑制に取り組みます。また、電力については100%再生可能エネルギーの導入をめざします。



東京海上日動ビル本館

 「東京海上日動ビル本館」は高さはありませんが赤いレンガ調の外観が目立つ超高層ビルでした。そして次は木造の超高層ビル。木造を意識させるデザインになると思うので新たなビルも高さはなくても存在感のある超高層ビルとなりそうです。こういった自社ビルは冒険ができるのでいいですね。早くデザインを見てみたいです。



東京海上日動ビル本館

 2020年12月18日にヘリから撮影した東京駅前の超高層ビル群です。赤い外観のためこの規模でも目立っています。

 高校の修学旅行で皇居にもきたのですが、その頃はここに写っているほとんどの超高層ビルはなく「東京海上日動ビル本館」がかなり目立っており「さすが東京!」と思った記憶があります。その超高層ビルが来年10月から解体されるのはちょっと寂しいですが新しい木造の超高層ビルも楽しみです。



東京海上日動ビル本館

 反対側から空撮をもう1枚。東京駅側からはあまり目立たないかもしれませんが、行幸通り沿いのため皇居に向かって少し歩けばすぐに姿を見ることができる場所です。

■物件概要(現在の本店)■
名称:東京海上日動ビル本館
所在地:東京都千代田区丸の内1丁目2-1
用途:事務所
階数:地上25階、塔屋2階、地下5階
高さ:99.7m(最高高さ108.1m)
延床面積:63,120.19
設計者:前川國男
施工者:竹中工務店・大林組・鹿島建設・清水建設共同企業体
工期:1970年12月23日着工〜1974年3月12日竣工


■物件概要(新・本店)■
名称:新・本店ビル計画
所在地:東京都千代田区丸の内1丁目2-1(住居表?)
主要用途:事務所(本店ビル)、駐車場等
規模:地上19階、地下3階
高さ:約100m
敷地面積:約10,147
延床面積:約125,000
建物所有者:東京海上日動
工期:2022年10月解体着工〜2028年度竣工予定