浜松町二丁目4地区 外観イメージ
外観イメージ[出典:鹿島建設]

 世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道(JR東日本)より、浜松町駅西口において開発を進めている「都市再生特別地区(浜松町二丁目4地区)A街区」における都市計画の変更手続きを開始したと発表がありました。

 同プロジェクトは「世界貿易センタービル」(地上40階、高さ162.59m)の建替えも含む再開発で、この完成予想図のA-1棟が地上37階、高さ約200m規模のオフィスビルで計画されていたのが、上部に約140室の国際水準のホテルを追加するなど地上46階、高さ約235mへと規模拡大されることになりました。

 図の左側(南側)のA-3棟は先行して建設された「世界貿易センタービルディング 南館」(地上39階、高さ197.321m)、西側のB街区は「日本生命浜松町クレアタワー」(地上29階、高さ156m)です。

▼鹿島建設:プレスリリース(2021年7月12日)
「浜松町二丁目4地区」都市計画変更手続きの開始について

▼内閣府 国家戦略特区:第19回 東京都都市再生分科会 配布資料(2021年6月29日)
資料5 都市再生特別地区(浜松町二丁目4地区)都市計画(素案)の概要



浜松町二丁目4地区 外観イメージ
外観イメージ[出典:内閣府]

 夜景バージョンの完成予想図です。目の前には「旧芝離宮恩賜庭園」で借景できる立地となっています。



浜松町二丁目4地区 外観イメージ
外観イメージ[出典:鹿島建設]

 A-1棟とA-3棟の間にあるA-2棟には「旧芝離宮恩賜庭園」を眺められる屋上庭園が設けられます。



浜松町二丁目4地区 配置図
配置図[出典:鹿島建設]

 建設地は「世界貿易センタービル 本館」がある場所がA-1棟、バスターミナルなどがあった「世界貿易センタービル 別館」がある場所がA-2棟となります。赤い点線がA街区となりますが、今回の都市計画の変更となる部分は赤い実線で囲まれたA-1棟とA-2棟となります。

 図に書いてある南口東西自由通路は再整備され、そして北側には北口東西自由通路が整備されます。また「旧芝離宮恩賜庭園」の左側(西側)には港歩行者専用道第1号線も整備され、歩行者ネットワークが大きく強化されることになります。



浜松町二丁目4地区 施設構成及び敷地外貢献の内容
施設構成及び敷地外貢献の内容[出典:鹿島建設]

 この平面図のように各方面へ繋がるようになります。断面イメージのようにもちろん都営地下鉄「大門」駅にも再び直結となります。

 A-1棟の低層部は観光プレ体験施設や国際医療センター、中層部はオフィスフロア、高層部は国際水準のホテルとなります。A-2棟はレセプション会場やDMO活動施設、屋上広場が整備されます。DMOとはDestination Management/Marketing Organization、観光地域づくり法人のことで、観光地域づくりの舵取り役となる法人とのことです。



浜松町二丁目4地区 大通り側の緑化
大通り側の緑化[出典:鹿島建設]

 竹芝から増上寺まで繋ぐ大通り側の緑化された完成イメージです。「世界貿易センタービル」には2階レベルにデッキがありましたが、建て替え後は3階レベル部分まででデッキが整備されるようです。



浜松町二丁目4地区 大通り側の緑化
大通り側の緑化[出典:鹿島建設]

 地上から見た緑化部分の完成イメージです。



浜松町二丁目4地区 屋上緑化
屋上緑化[出典:鹿島建設]

 A-2棟は「旧芝離宮恩賜庭園」と立体的な繋がりを意識した屋上緑化が行われます。



浜松町二丁目4地区 屋上庭園イメージ
屋上庭園イメージ[出典:内閣府]

 その場所には屋上庭園が整備され「旧芝離宮恩賜庭園」方面を望めるようになります。



浜松町二丁目4地区 7階芝生広場イメージ
芝生広場イメージ[出典:内閣府]

 屋上庭園の隣の7階部分には芝生広場が整備されます。左に太鼓が描かれていますが、その背後がDMO活動施設です。その隣はカンファレンスセンターとなっており、芝生広場も活用した屋内外一体のレセプション会場としても使用可能となります。



浜松町二丁目4地区 駅前拠点
駅前拠点[出典:内閣府]

 各駅やバスターミナルに繋がるステーションコアには、地下からデッキまで吹抜けで繋がる駅前空間も整備されます。途中フロアには観光プレ体験施設も整備されます。



浜松町二丁目4地区 観光プレ体験機能
観光プレ体験機能[出典:鹿島建設]

 その観光プレ体験施設です。東京、港区、浜松町駅周辺エリアなどの新たな魅力や楽しみ方を訪日外国人旅行者に多言語で情報発信する施設となります。



浜松町二丁目4地区 観光プレ体験機能
観光プレ体験機能[出典:鹿島建設]

 こういった施設はどれだけの効果があるの?と思っていましたが、自分が海外に行ったときに日本語の情報発信施設があれば安心する気がするので、観光に繋がるかどうかは別にしてあった方が旅行者には嬉しい施設なのかもしれないですね。



世界貿易センタービル既存本館・別館解体

 上記のような再開発が行われる「世界貿易センタービル」(地上40階、最高高さ162.59m)は6月30日の23時で閉館しています。現地には解体工事のお知らせも設置されており「世界貿易センタービル既存本館・別館解体」として2021年8月1日〜2023年3月31日の解体工期で鹿島建設によって解体されます。



世界貿易センタービル

 閉館に伴い通行できるルートも変わります。



世界貿易センタービル

 閉館数時間前の館内です。



世界貿易センタービル

 地下の飲食店街です。何度か食事をしたこともありました。



世界貿易センタービル

 数えきれないくらい行った展望台の入り口です。展望台は招待状を持っている人向けにサンキューイベントなるものをやっていました。最後に展望台にもう一度行きたかったです。よく行った場所なので解体は寂しい思いもあります。



世界貿易センタービル

 この「世界貿易センタービル」の姿を見られるのもあと何ヵ月でしょうか。8月1日から解体工事着手ですがまずはビルの内部での作業になると思うので、しばらくはこの外観は見ることができるかと思います。



世界貿易センタービル

 「東京ポートシティ竹芝オフィスタワー」のデッキから撮影。ここから浜松町駅までペデストリアンデッキで接続され、そのまま「浜松町二丁目4地区」にも接続されるようになります。

 奥に東京タワーが見えていますが高層部にできるホテルからはほぼ正面に東京タワーが見えそうです。こちら側の部屋からは東京湾方面を望むことができるためどちら向きの部屋でも景色は楽しめそうです。

■物件概要■
計画名称:(仮称)浜松町二丁目4地区A街区
所在地:東京都港区浜松町二丁目5番22,37,48他
用途:バスターミナル、タクシープール、ステーションコア、事務所、店舗、駐車場、駅舎、ホテル等
階数:地上46階、塔屋2階、地下3階
高さ:約235m
構造:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法:直接基礎
敷地面積:約21,100
建築面積:約18,200
延床面積:約314,000
建築主:世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、東日本旅客鉄道
設計者:鹿島建設
施行者:未定
工期:2021年8月(解体含む)〜2027年2月竣工予定(A街区)