東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 八重洲の大規模再開発「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、高さ250m)の既存ビルの解体状況です。参加組合員に東京建物と都市再生機構が参画している再開発で、9月末まで既存ビルの解体工事が行われて、2021年10月1日には着工、2025年4月30日に竣工予定となっています。施工者は大林組・大成建設共同企業体です。

 撮影日は6月20日のため今はもう少し解体が進んでいるかと思いますが、この外堀通り沿いの大黒屋と消費者金融のビルは再開発に不参加のため残ります。周りの解体が進んで目立ってきました。毎回書き続けると思いますが、これらど根性ビルが正面に残るのは本当に残念で仕方ありません。ただ、ビルオーナーそれぞれの考えがあるので仕方のないことだとも思っています。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 金券ショップの大黒屋のビルはかなり古いビルだと思いますし、ここだけでもどうにかならなかったんですかね。ここだけでも再開発に参加していれば随分と違う再開発ができたのではと思ってしまいます。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 裏側から見た様子です。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 消費者金融の入る「大久保ビル」には誇らしげに『当ビルは再開発から完全に除外されました。』との垂れ幕があります。このことからもずっと再開発に参加するように交渉はしていたけどどこかのタイミングで諦めたことがわかります。ただ、森ビルだったら諦めずに交渉を続けていたんだろうなとも思ってしまいます。

 ちなみにこの辺りは商業施設などが入る低層部分となり、超高層部は外堀通りから中に入った場所となります。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 その超高層部が建設される場所あたりです。ここには「八重洲センタービル」(地上14階、最高高さ62.50m)がありましたが随分と解体が進んでいます。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 この「八重洲センタービル」が再開発地内では最も大きいビルだったので、ここが解体されると見える景色も大きく変わりそうです。

 この辺りに建設される超高層部の低層部は商業施設等となりますが、中高層部はオフィスフロアのみで展望台はもちろんレストラン等もありません。高層部から景色を見るにはここに入居する企業に勤めるか清掃員、警備員などビルの維持管理の人になるしかありません。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 他の場所は東京建物の本社が入っていた「東京建物ビル」以外はそれほど大きなビルはなかったので解体が随分と進んでいます。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 ゲートの中を覗いてみました。まだ瓦礫が散らばっていますが既存建物の大部分は姿を消しています。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 路地沿いの既存ビルの解体が進んでことで外堀通り沿いの超高層ビル群も随分と見えるようになりました。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 仮囲いの中です。奥に小規模な建物がいくつか見えますがここも再開発には参加していない場所となります。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 仮囲いの中をもう1枚。このように東京駅前の外堀通り沿いのビルが結構残る再開発となります。一度手放したら二度と手に入らない超一等地のため再開発に参加しないといった感じなんでしょうかね。

 ちなみに外堀通りを境に丸の内、大手町側は大名屋敷が建ち並んでいたことからまとまった土地となっていますが、八重洲側は商人の街だったため土地が細かく分かれているといった歴史があり、今の虫食い状態に繋がっています。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 八重洲通り側から撮影。角地の既存ビルの解体が終われば見通しがよくなりそうです。こちら側は商業施設などが入る低層部となります。




東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業

 八重洲グランルーフから撮影。アールエフの看板があるビルはA地区として再開発に参加する予定となっています。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
外観イメージ[出典:東京建物]

 「東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業」(地上51階、高さ250m、2025年3月31日竣工予定)の完成予想図です。東京駅周辺の大手町・丸の内・八重洲・日本橋の中ではこれから建設される「Torch Tower(トーチタワー)」(地上63階、高さ390m、2027年度竣工予定)、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」(地上52階、高さ284m、2025年12月31日竣工予定)に次ぐ3番目の高さとなります。竣工時期で見ると少しの期間だけ東京駅周辺で最も高い超高層ビルとなります。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 外観イメージ
外観イメージ[出典:東京都]

 少し古い東京駅側から見た完成予想図です。外堀通り沿いには複数のビルが残るためビル本体が少し奥になることがわかります。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
八重洲仲通り・さくら通り沿いの低層部イメージ[出典:東京建物]

 「八重洲センタービル」があった側から見た低層部の完成予想図です。この辺りは細い路地しかなく歩道も狭い場所ですが、再開発後は道路の広さは変わらなさそうですが道路よりも幅ありそうな歩道が整備されるようです。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
概要図[出典:国土交通省]

 フロア構成は地下にバスターミナル、低層部に劇場、医療施設、屋内広場、店舗等、中高層部はオフィスフロアとなります。バスターミナルは八重洲で建設・計画中の3つの再開発地区と連携した「(仮称)八重洲バスターミナル」(運営者:京王電鉄バス)となり、東京駅周辺に分散している高速バス停留所が集約され合計20パースの大規模バスターミナルとなります。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 配置図
配置図[出典:東京都]

 計画地はA地区とB地区に分かれており現在はB地区の工事が行われています。ただ、八重洲通り沿いで解体中の「東京建物ビル」の半分くらいはA地区に含まれているので、A地区の半分くらいは既存ビル解体済みとなります。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
周辺状況図[出典:国土交通省]

 場所はこの通り東京駅前の超一等地です。この境界線を見るとやっぱり区画全体で再発して欲しかったと思いますね。



東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業 建築計画のお知らせ

 建築計画のお知らせです。一部数値は国土交通省から発表された数値を掲載しています。解体工事が終われば間髪入れずに着工する予定となっています。

■物件概要■
計画名:東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業施設建築物等新築工事
所在地:東京都中央区八重洲一丁目201番地の一部、203番地の一部、205番地の一部、207番地の一部、
用途:事務所、店舗
階数:地上51階、塔屋1階、地下4階
高さ:250m(最高高さ250m)
構造:鉄骨・一部鉄骨鉄筋コンクリート造
基礎工法:杭基礎
敷地面積:10,604.25
建築面積:8,388.50
延床面積:225,063.24
建築主:東京駅前八重洲一丁目東B地区市街地再開発組合
参加組合員:東京建物、都市再生機構
設計者:大林組
施工者:大林組・大成建設共同企業体(代表者:大林組)
工期:2021年10月1日着工〜2025年3月31日竣工予定


 余談ですが今回のブログは7月1日に載せようと写真を用意していたのですが、新規情報が色々と出て載せるのが数日遅くなりました。そして国家戦略特区「第19回 東京都都市再生分科会 配布資料」が公開されました。そちらも載せて行くとせっかく撮ってきた現地写真が古い情報になってしまうので、国家戦略特区の方は工事が始まっているわけでもないのでゆっくりと取り上げて行こうと思っています。