丹下健三氏の設計による「旧電通本社ビル(電通築地ビル)」(地上13階、高さ60.312m、1967年5月竣工)など4棟の電通関連のビルが解体されることになりました。電通の本社が入っていたビルで汐留に移転後は「電通テック本社ビル」となり、その後は住友不動産に売却され「築地一丁目地区再開発事業」として再開発が計画されています。
現地には解体工事のお知らせが設置されており、住友不動産の発注で大成建設によって2021年4月18日〜2022年7月31日の工期で解体工事が行われます。
2021年5月8日に撮影した「旧電通本社ビル(電通築地ビル)」です。現地には仮囲いが設置されていましたがまだビル本体の解体工事は始まっていないようでした。内装などの解体を行っている段階かと思われます。
角地にあったモニュメントは仮囲いでほとんど見えなくなっていました。こ
解体工事が始まる前の3月に撮影したそのモニュメントです。
こういったモニュメントの行く末はどうなるんでしょうね?
仮囲いは設置されましたがまだ「旧電通本社ビル(電通築地ビル)」を見ることはできます。ただ、数ヵ月にはビル本体の解体が始まっているかと思うのでそろそろ見納めの時期かと思います。
仮囲いの中では地質調査のボーリングも行われていました。「築地一丁目地区再開発事業」としてどのようなビルが計画されているのかは不明ですが、東銀座駅、築地駅、新富町駅が徒歩圏に立地であり、土地の広さ的にも超高層ビルが期待できる場所です。
それにしても丹下作品はいいですよね。ただ、やっぱり見た感じ的にも老朽化は進んでいますね。
路地から見た「旧電通本社ビル(電通築地ビル)」です。
首都高越しに撮影。この塔屋部分はどうなっているんでしょうね?
この並びの電通関連ビルが解体対象になっています。左が「電通恒産第2ビル」、白いビルが「電通築地第二ビル」です。
1967年竣工の「電通恒産第2ビル」です。
1984年竣工の「電通築地第三ビル」です。
外と比べると新しいビルですが他と同時に解体されます。
計画図[出典:建設通信新聞]
建設通信新聞にこれらビルの解体工事の記事が出ましたが、その記事によると築地一丁目地区再開発準備組合が再開発に向けた検討を進めており、電通関連ビル以外の地権者も協議に参加しているとのことです。
その電通関連以外のビルです。
これらも含めるとかなり広大な敷地となりますが、建設通信新聞の記事によると都心環状線築地川区間の更新事業にあわせ、道路上部の容積率を周辺の開発事業に移転する構想もあるとのことなので、もしこうした制度を活用するならば、かなり大規模な再開発になる可能性もあります。
解体工事のお知らせです。解体後は交流広場やサイクルシェアポートなど暫定利用する予定とのことです。
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