(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 何日か前から情報が出ていたのでもう知っている方も多いと思いますが、札幌駅南口で計画されている「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の再開発ビルの高さが255mの案に確定したとの報道がありました。これは2019年6月のセスナからの空撮ですが「JRタワー」の左側の広大な駐車場が高さ255mの再開発ビルの建設地となります。

 同再開発は最高高さ約255mのA案と、最高高さ約200mと約150mのツインタワーとするB案で計画されていましたが、シンボル性の高い高さ255mのA案に決まったとのことです。5月までに詳細を固め施設利用方針などを盛り込んだ基本計画を策定するとのことなので、その頃には完成予想図を含めて正式に発表があるかもしれません。

 当初は「渋谷スクランブルスクエア」(地上47階、高さ229.705m)と同規模を目指すといった発表でしたが決定した計画はまさの「渋谷スクランブルスクエア」超え。驚きです。

▼北海道新聞(2021年3月13日)
札幌駅新ビル255メートル 市が構想案確定 高さ道内一に(リンクはヤフーニュース)

▼北海道ニュースUHB(2021年3月18日)
高さ255m…札幌駅前に"超高層ビル" 新幹線とつながる「シンボル拠点」一足先に体感(リンクはヤフーニュース)



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 A案
計画建築物 南北断面計画(A案)[出典:札幌市]

 「計画段階環境配慮書」で公開されたA案の断面図です。点線で現在北海道で最も高い超高層ビル「JRタワー」(地上38階、高さ173m)が描かれていますが、隣に高さ255mの超高層ビルが建設されると小さく見えてしまいそうです。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 A案
計画建築物 東西断面計画(A案)[出典:札幌市]

 並べて見るとこの通り1フロアの大きさも桁違いです。「JRタワー」の前には「札幌エスタ」がありますが解体して高さ約64m、最高部高さ約85mのビルも建設し、超高層棟と低層部で繋がる計画となっています。超高層棟の中層階はオフィス、高層階はホテルとなる計画です。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 A案
計画建築物 配置計画(A案)[出典:札幌市]

 計画地の北側にはJR札幌駅がありますが、再開発ビルの目の前は延伸工事中の北海道新幹線の札幌駅となり4階部分で直結される計画となっています。北海道新幹線の札幌駅は2030年度末の開業予定となっていますが、それに間に合うよう2023年着工、2029年秋の完成を目指しています。



札幌駅交流拠点北5西1・西2地区再開発
創成東地区との連携[出典:JR北海道]

 このように「北5西1街区」は新幹線の札幌駅と接続され、創成川通をはさんだ東側にも新幹線の改札口の設置が検討されています。その東改札の南側にも大きな駐車場があるのでこちらでも再開発があるかもしれません。また、北側には札幌中央郵便局があるのでこちらも将来は再開発があるかもしれません。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 比較
配慮書段階において比較検討する複数案[出典:札幌市]

 A案とB案の比較です。延床面積は約41万7000屬A案もB案も同じ規模で、主要用途も両案とも業務、商業、宿泊、駐車場、バスターミナル等となっていましたがA案になって本当に良かったです。

 すぐ近くでは「(仮称)札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業」が計画されておりこちらは高さ約240mのA案、高さ約190m、160mのB案がありますが、こちらもA案になると札幌駅前に高さ200m超えの超高層ビルが並ぶことになります。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
位置図[出典:JR北海道]

 計画地は2030年開業予定の新幹線札幌駅の隣接地で、商業施設の「札幌エスタ」がある場所も含まれます。現在は広大な駐車場となっている場所が「北5西1街区」、「札幌エスタ」がある場所が「北5西2街区」として再開発されます。

 新幹線の札幌駅の設置場所を決めるときに在来線ホームを転用する案、地下に設置する案などもあったのですが、JR北海道はここしか無理だと言い張り現在の位置に決定しています。以前見た記事では他の場所でも設置可能でしたが、この再開発に繋げるためにこの位置を主張したと書かれていました。結果、高さ255mの超高層ビルが建つならばこの位置に新幹線の駅ができることになって良かったです。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 ただ、新幹線の札幌駅は在来線の札幌駅とは少し離れた青い網掛けをした場所あたりとなります。在来線への乗り換えが便利とは言えない場所かもしれませんが、この位置に新幹線の駅を設置することにより完全な駅前とは言えなかった「北5西1街区」が完全な駅前立地に生まれ変わります。

 赤い網掛けをした場所が「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の計画地で、手前の「北5西1街区」に高さ255mの超高層ビルが建設されます。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 2020年1月に「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の展望台から見た「北5西1街区」です。ここに高さ255mの巨大な超高層ビルが建設されるためこちら側の景色はほとんどなくなります。今のところ再開発ビルにも展望台が設置されるといった情報はありませんが、5月までに詳細を固めるとのことなのでそのときに展望台も含まれることに期待です。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 地上から見た「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」です。中央が北海道で最も高い超高層ビルの「JRタワー」(地上38階、高さ173m)です。その左が商業施設の「札幌エスタ」です。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 エスタのデッキから見た広大な駐車場として利用されている「北5西1街区」です。駅前の広大な駐車場がいつになっても再開発されずもったいないなと思っていましたが、中途半端な再開発はせずにずっと寝かせておいて高さ255mの超高層ビル開発に繋がったのは本当に良かったです。

 ただ、札幌では北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎) 前に高層部に帝国ホテルが入る高さ185mの超高層ビルが計画があったのですが、結局は高さ約100mのオフィスビルになった前例があるので着工するまでは安心できません。計画通りに255mの超高層ビルが建設されると日本の超高層ビルランキングの上位に入ってくるので楽しみです。ちなみ高さ255mは東京以北では最も高い超高層ビルとなります。

■2030年の日本の超高層ビルランキング(高さ250m以上)■
1位:Torch Tower(トーチタワー)
   地上63階、高さ390m、2027年
2位:虎ノ門・麻布台プロジェクト メインタワー(A街区)
   地上64階、高さ325.24m、2023年
3位:あべのハルカス
   地上60階、高さ300m、2014年
4位:横浜ランドマークタワー
   地上70階、高さ296.33m、1993年
5位:日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業
   地上52階、高さ284m、2025年
6位:虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
   地上49階、高さ265.75m、2023年
7位:虎ノ門・麻布台プロジェクト 西棟(B-1街区)
   地上64階、高さ262.81m、2023年
8位:(仮称)新宿駅西口地区開発計画
   地上48階、高さ260m、2029年度
9位:りんくうゲートタワービル
   地上56階、高さ256.1m、1996年
10位:大阪府咲洲庁舎
   地上55階、高さ256m、1995年
11位:虎ノ門ヒルズ 森タワー
   地上52階、高さ255.5m、2014年
12位:札幌駅交流拠点北5西1・西2地区
   高さ255m、2029年
13位:東京駅前八重洲一丁目東B地区第一種市街地再開発事業
   地上51階、高さ250m、2025年