札幌駅の南口側の大規模再開発「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」について「計画段階環境配慮書」の縦覧が開始されました。その資料によると同再開発にはA案とB案があり、A案は最高高さ約255m、B案は最高高さ約200mと約150mのツインタワーといった計画となっていました。今までは「渋谷スクランブルスクエア」(地上47階、高さ229.705m)と同規模を目指すといった発表で、結局どの程度で計画しているのかはっきりしませんでしたが、出てきた計画は目指すどころか超える計画もあることが分かりました。

▼札幌市(2020年8月3日)
(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 計画段階環境配慮書



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 A案
計画建築物 南北断面計画(A案)[出典:札幌市]

 その最高高さ255mのA案の断面図です。点線で「JRタワー」(地上38階、高さ173m)が描かれていますが遥かに超える高さとなります。基壇部は周辺の既存建物との連続性に配慮した傘となっています。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 A案
計画建築物 東西断面計画(A案)[出典:札幌市]

 この図が実際の大きさの比率だとすると現在、北海道で最も高い超高層ビルの「JRタワー」が小さく見えてしまう規模です。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 A案
計画建築物 配置計画(A案)[出典:札幌市]

 A案ではこのようにJRタワーの東側に高さ約255mの超高層棟が配置されます。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 B案
計画建築物 南北断面計画(B案)[出典:札幌市]

 B案は高さ約200mと高さ約150mのツインタワーで計画されています。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 B案
計画建築物 東西断面計画(B案)[出典:札幌市]

 「JRタワー」にはホテル「JRタワーホテル日航札幌」が入っていることもあり、お見合い部屋にはならない配置で計画されています。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 B案
計画建築物 配置計画(B案)[出典:札幌市]

 基壇部はA案もB案も同じで高層部をツインタワーにするか1つにまとめるかの違いとなっています。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業 比較
配慮書段階において比較検討する複数案[出典:札幌市]

 A案とB案の比較です。延床面積は約41万7000屐⊆舁徑囘咾篭般魁⊂Χ函⊇蒜顱駐車場、バスターミナル等でA案もB案も同じとなっています。もう本当に1つにまとめるかツインにするかの違いだけのようです。

 すぐ近くでは「(仮称)札幌駅南口北4西3地区第一種市街地再開発事業」が計画されておりこちらは高さ約240mのA案、高さ約190m、160mのB案があります。ツインにすると札幌駅南口北4西3地区に抜かれる可能性があるので、北海道で最も高い超高層ビルの称号を確実に得るためにもA案で行くのでは?と思っていますが、札幌駅南口北4西3地区がB案に決定してしまうと、札幌駅交流拠点北5西1・西2地区もB案になってしまうのではとも思っています。両計画とも続報待ちですね。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業
位置図[出典:JR北海道]

 計画地は札幌駅の目の前で、現在、商業施設の「エスタ」がある場所が「北5西2街区」で、広大な駐車場がある場所が「北5西1街区」となっています。特に「北5西1街区」は延伸される北海道新幹線の札幌駅の目の前となります。

 ちなみに新幹線の札幌駅の設置場所を決めるときに在来線ホームを転用する案などもあったのですが、他の案は難癖をつけて無理だと言い張りJR北海道が主張する現在の位置に決定しています。昔見たどこかの記事では他の場所でも新幹線のホームを設置可能でしたが、この再開発に繋げるためにこの位置を主張したと書かれていました。JR北海道の鉄道事業は大赤字で稼ぎ頭は不動産業とのことなので本当にそんな気がします。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 2019年6月にセスナから撮影したJR札幌駅前です。赤い網掛けをした場所が「(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業」の計画地です。手前の「北5西1街区」が高さ255mの超高層ビルが建設されるかもしれない場所です。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 「JRタワー」(地上38階、高さ173m)の展望台から見たその「北5西1街区」です。ここにはA案だと高さ255m、B案だと高さ200mなのでどちらの案でもこちら側の景色はほとんどなくなりそうです。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 地上から見た「北5西1街区」です。再開発が始まるとこの車はどこへ流れるんでしょうね?広大な駐車場だった場所が再開発で消えるたびに思います(^^;)



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 今年のお正月に撮影したため雪が積もっています。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 JRの線路側から撮影。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 現在、北海道で最も高い超高層ビルの「JRタワー」(地上38階、高さ173m)です。これを超える高さ高さ255mか高さ200mの超高層ビルがこの駐車場に建設されることになります。



(仮称)札幌駅交流拠点北5西1・西2地区第一種市街地再開発事業

 こちらのエスタが「北5西2街区」でA案なら商業施設などが入る低層棟、B案なら高さ約150mの超高層ビルに建て替えられます。

 いつ頃にどちらの案に決定するのかわかりませんが、北海道新幹線の札幌駅開業(2030年度末予定)前の2029年秋が開業目標で、工期は約6年を予定とのことなので数年以内にはどちらの案になるのか結果が出るかと思います。