昨日は日本編を載せましたが今日は世界の超高層ビル高さランキング ベスト10です!日本編とは違って完成済みの高さでランキングを作成しています。

 ランキングはThe Skyscraper CenterSkyscraperPage.com、公式HP、ウィキペディア等、複数のデータを元に判断して尖塔を含む最高部の高さでランキングを作成しています。ただ、海外のビルは見るサイトによって階数や高さが異なることが多々あるので、数値に間違いがある可能性があります。また、今回のランキングに入ったビルのほとんどが訪問したことがないのでGoogleのストリートビューを載せていますが、行ったことがあるビルだけ自分で撮ってきた写真を載せています。



10位:Willis Tower(アメリカ:527.3m)


 第10位はアメリカのシカゴにある「Willis Tower(ウィリス・タワー)」です。旧名称の「シアーズ・タワー」と言った方がわかりやすいかもしれません。規模は地上110階、地下3階、高さ442.3m、アンテナを含む高さは527.3mで、1973年の竣工時は世界一の高さでした。主要用途はオフィスですが103階には展望台があります。





9位:CITIC Tower(中国:527.7m)


 第9位は中国の北京にある「CITIC Tower」です。通称の「China Zun(中国尊)」とも呼ばれています。規模は地上108階、地下7階、高さ527.7mで2018年の竣工に竣工しました。主要用途はオフィスですが106階〜108階には展望台があります。ただこの展望台は中国政府機関が見渡せるとして中国国家安全部の管理下に置かれたといった情報もあります。その後、どのようになったのか調べても情報が出て来ないのですが、内装工事が終わっていないのでビル自体が開業していないといった情報も見かけました。





8位:Tianjin CTF Finance Centre(中国:530m)


 第8位は中国の天津にある「Tianjin CTF Finance Centre(天津CTF金融センター)」です。規模は地上97階、地下4階、高さ530mで2019年に竣工しました。主要用途はホテル、サービスアパートメント、オフィスとなっており、低層部から中層部にかけて細くなったところあたりまでがオフィス部で、その上がサービスアパートメント、さらに高層部がホテルとなっています。





8位:CTF Finance Centre(中国:530m)


 同率8位は中国の広州にある「CTF Finance Centre(広州CTF金融センター、広州周大福金融中心)」です。規模は地上111階、地下5階、高さ530mで2016年に竣工しました。「広州東塔」とも呼ばれており、西側には「広州西塔」とも呼ばれている地上103階、高さ440.2mの「広州国際金融センター」がありますが完全に別デザインです。主要用途はオフィス(7階〜66階)、ローズウッドホテル運営のサービスアパートメント(68階〜92階)、広州ローズウッドホテル(93階〜108階)となっています。1階から95階(高さ440m)にあるホテルロビーまでを結ぶエレベーターは日立製で、世界最高速の分速1260mとなっています。





6位:One World Trade Center(アメリカ:541.3m)


 第6位はアメリカのニューヨークにある「One World Trade Center(1 ワールドトレードセンター)」です。アメリカ同時多発テロで崩壊した「ワールドトレードセンター」の跡地に建設された超高層ビルです。規模は地上104階、地下5階、高さ541.3mで2014年に竣工しました。高さはアメリカ独立の年である1776年に合わせて1776フィート(541.3m)となっており、アメリカで最も高い超高層ビルです。主要用途はオフィスで100階〜102階には展望台があります。





5位:Lotte World Tower(韓国:555.7m)


 第5位は韓国のソウルにある「Lotte World Tower(ロッテワールドタワー)」です。規模は地上123階、地下6階、高さ555.7mで2017年に竣工した韓国で最も高い超高層ビルです。主要用途は店舗(1階〜12階)、オフィス(14階〜38階)、レジデンス(42階〜71階)、ロッテ・ホテル(76階〜101階)、オフィス(107階〜114階)、そして117階〜123階が展望台となっています。最上階の123階は高さは約500mです。




 「ロッテワールドタワー」には自著の超高層ビビル5 韓国編の撮影で行ったことがあります。その中から3枚ほど選んでみました。

ロッテワールドタワー


ロッテワールドタワー



 展望台からの眺めです。タワーマンション群を見下ろすこの高さは空撮視点でした。

ロッテワールドタワーからの眺め



4位:Ping An Finance Center(中国:599.1m)


 第4位は中国の深センにある「Ping An Finance Center(平安国際金融中心)」です。規模は地上115階、地下5階、高さ599.1mで2017年に竣工しました。サイトによって高さはバラバラで600m、599.1m、598.9m、592.5mなどの情報があり何を信用したらいいのかわからない状態ですが、順位が入れ替わることはありません。主要用途はオフィスで116階には展望台があります。そもそも地上115階なのに116階に展望台はおかしいですが、もしかしたら縁起の悪い数の階数を抜くなど運用上の階数と実際の階数が異なっているのかもしれません。調べきることができませんでした。





3位:Makkah Royal Clock Tower(サウジアラビア:601m)


 第3位はサウジアラビアのメッカにある「Makkah Royal Clock Tower(メッカ・ロイヤル・クロック・タワー)」です。規模は地上120階、地下3階、高さ601mで2012年に竣工したサウジアラビで最も高い超高層ビルです。ここは「アブラージュ・アル・ベイト・タワーズ」と呼ばれる複合施設で、高さ200mを超す6棟の超高層ビルがクロックタワーを囲むように建っています。主要用途はホテルで、ホテルの上部に直結46mの時計、そして最上部には23mの三日月形のミナレット(イスラム教の宗教施設に付随する塔)があります。





2位:Shanghai Tower(中国:632m)


 第2位は中国の上海にある「Shanghai Tower(上海タワー、上海中心)」です。規模は地上127階、地下5階、高さ632mで2015年に竣工した中国で最も高い超高層ビルです。主要用途はオフィス(8階〜81階)、Jホテル(84階〜101階)などとなっており118階には展望台があります。その展望台に行く三菱電機製のエレベーターは分速1230mで当時の世界最速でした。





1位:Burj Khalifa(アラブ首長国連邦:828m)


 第1位はアラブ首長国連邦(UAE)を構成する首長国の一つ、ドバイにある「Burj Khalifa(ブルジュ・ハリファ)」です。建設中は「ブルジュ・ドバイ」と呼ばれていましたが、ドバイ・ショックによる金融危機を隣の首長国であるアブダビから金融支援を受けたことにより、アブダビの首長の名前を取って「ブルジュ・ハリファ」へと変更されています。規模は地上163階、地下1階、高さ828mで2010年に竣工しています。階数は機械室を含めて200階以上などの情報もあり正確な階数は不明ですが、159階まではフロアがあるようです。主要用途はアルマーニ・ホテル(1階〜地上39階)、レジデンス(44階〜108階)、オフィス(111階〜121階、125階〜154階)などとなっており、124階と148階には展望台があります。




 「ブルジュ・ハリファ」には自著の超高層ビビル3 ドバイ編の撮影で行ったことがあります。その中から4枚ほど選んでみました。

ブルジュ・ハリファ


 ヘリを貸し切りにして真上の方から撮影しました。CGかと思うような外観となっています。

ブルジュ・ハリファの空撮


 少し離れた場所から見ると高さ828mは圧倒的な高さです。約10年前の撮影のため今はもっともっと超高層が増えています。

ドバイの空撮


 地上124階の展望台からの眺めです。当時は148階に展望台はなかったのでいつかは行ってみたいです。

ブルジュ・ハリファからの眺め



今後の建設予定


 完成済みの世界の超高層ビル高さランキングを載せてきましたが全て高さ500m以上という日本から見ると異次元のレベルになってきています。以下は今後のランキングに変化をもたらす可能性があるビルです。

・Jeddah Tower(サウジアラビア・ジッダ:地上167階、高さ1000m、建設休止中)
・Merdeka PNB118(マレーシア・クアラルンプール:地上118階、高さ644m、2021年竣工予定)
・Goldin Finance 117(中国・天津:地上117階、高さ596.6m、建設休止中)
・Entisar Tower(アラブ首長国連邦・ドバイ:地上122階、高さ570m、建設休止中)

 海外では上記のように建設途中で休止されることも多々あるので今回の世界編は完成後のランキングとしました。日本では建築計画のお知らせが設置されても着工しないことはありますが、建設途中で休止になることは滅多にないので日本編は建設中も含めたランキングとしています。