東京2020大会後の選手村のイメージ図
東京2020大会後の選手村のイメージ図[出典:東京都]

 昨日、東京都より東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会後の選手村のまちづくりについての概要をとりまとめたものが発表されました。選手の宿泊施設として一時使用する住宅棟などについては、市街地再開発事業として今年の4月に着手(基盤整備工事)し、大会時に必要な施設は2019年末を目途に整備されます。また、エネルギー計画や交通計画、晴海ふ頭公園の再整備についても一体的に取り組み整備していくことになっています。

 計画されている住宅は14〜18階の板状棟と地上50階の高層棟で住宅戸数は約5650戸(分譲・賃貸)を予定しています。50階建ての高層棟は東京五輪2020の後に建設される予定です。また、サービス付き高齢者向け住宅、シェアハウス、外国人向けサービスアパートメントも導入される計画で、分譲棟各住戸に家庭用燃料電池(エネファーム)を設置することとなっています。交通計画としてはBRTの発着ターミナル、カーシェア・シェアサイクルの共通ポート、船着場の併設が計画されています。特に記載はありませんでしたが、イメージ図を見ると晴海客船ターミナルがある部分は晴海ふ頭公園として再整備される計画のようです。

▼今後のスケジュール
2016年4月:市街地再開発事業に着手(基盤整備工事に着手)
2016年5月:特定建築者(住宅棟等の建築の実施者)の公募
2016年7月:特定建築者の選定
2017年1月:建築工事に着手
2019年12月(目途):大会時に必要な部分の整備完了
2020年7月〜:東京2020大会
大会後改修工事
2024年度:事業完了

▼東京都:報道発表資料(2016年4月1日)
東京2020大会後の選手村におけるまちづくりの整備計画について

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地
 2月6日に晴海客船ターミナルから撮影した2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地です。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地
 何やら工事が始まっていました。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地
 近づいてみると土手が出来ていました。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地
 工事内容は防潮堤建設工事で「平成27度晴海五丁目陸上防潮堤建設故事」と名称が付いていました。発注者は東京都港湾局 東京港建設事務所 オリンピック・パラリンピック施設整備課 施設工事係です。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地
 別方向の選手村計画地です。「(仮称)晴海五丁目西地区開発計画」として整備されます。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地
 中央清掃工場から見た選手村計画地です。

2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村計画地
 ここでは地質調査のボーリングが行われていました。着実に整備が進んでいます。

 ところで今日は4月1日なので日付が変わった頃に記事を1本載せています。良かったらそちらもご覧ください→東京タワーと東京スカイツリー入れ替え計画