新宿三井ビルディング
新宿に建つ黒い外観とX形の鉄骨が特徴の超高層ビル
新宿三井ビルディング」(地上55階、高さ210m、最高部高さ225m)です。

昨日、いつものようにツイッターで速報しましたが
三井不動産と鹿島建設より屋上に超大型制振装置を設置すると発表がありました。

▲三井不動産、鹿島建設プレスリリース
2013年7月29日:「新宿三井ビルディング」で長周期地震動の揺れを半減 日本初 屋上に超大型制震装置(約1,800t)を設置

新宿三井ビルディングの空撮
2010年5月に飛行船から撮影した新宿の超高層ビル群です。
中央が制振装置の設置が決まった「新宿三井ビルディング」です。

現在、塔屋は真ん中の白いところだけですが
その両側の空いたスペースに超大型制振装置TMDが設置されます。

TMDは風揺れ対策に使用されて来た振子式のおもりですが
三井不動産と鹿島建設がこの技術を発展させ地震の揺れにも対応させました。

また、この超大型制振装置TMDは6基で約1800tと非常に重い装置ですが
これを屋上に設置するための架構工法も開発しています。
また低層部コア内に高性能オイルダンパー48台も設置されます。

技術的詳細はプレスリリースをご覧ください。

超大型制震装置TMD(外壁カバーを除いた概念図)
三井不動産、鹿島建設プレスリリースより超大型制震装置TMD(外壁カバーを除いた概念図)

このような装置が屋上に設置されることになります。
実際は外壁のカバーがあるので四角い箱が並ぶ外観になるのかなと思います。

都庁から見た新宿超高層ビル群
東京都庁から見た新宿の超高層ビル群です。

中央が「新宿住友ビル」(地上52階、高さ210.3m)で
その右側に見える黒いビルが「新宿三井ビルディング」です。

都庁からも工事の様子を見ることが出来そうです。
2013年8月中旬に着工、2015年4月末の竣工予定と
1年半以上の工事になるようです。

元々「新宿三井ビルディング」の耐震性能は十分満たしていますが
最新鋭の超高層ビル並みに抑えるために今回の制振装置が設置されます。

これからはBCP事業継続計画)が重視される時代なので
既存超高層ビルでも今回のような事例が増えそうですね。

台湾に建つ新宿三井ビルにそっくりなビル
おまけで台湾の台北で見かけた
新宿三井ビルディング」にそっくりなビルです。
これを見たときは一人で笑いそうになりました(笑)


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