大手町地区(D-1街区) イメージパース
イメージパース[出典:内閣府]

 三菱地所のよる東京駅日本橋口前の大規模再開発「東京駅前常盤橋プロジェクト大手町地区 D-1街区)」の都市計画(素案)が国家戦略特区の第18回 東京都都市再生分科会の資料として公開されました。

 同プロジェクトでは高さ日本一となる地上61階、地下5階、高さ390m、延べ面積49万屬猟狭眩悒咼襪計画されていましたが、日本橋エリアの首都高速道路地下化、八重洲地区再開発による地下ネットワーク化などに伴う措置により容積率の最高限度が従来の1760%から1860%に変更となり、地上63階、地下4階、高さ390m、延べ面積54万4000屬惶模が拡大されました。

 この規模拡大に関しては既報(当ブログの6月10日の記事)とほぼ同じでしたが、このようにデザインが大きく変わることが判明しました。変更前はオフィスフロアがメインでしたが変更後はホールとホテルが用途に追加されました。そのため多少のデザイン変更はあると思っていましたがここまで変えて来るとは驚きです。

▼内閣府:国家戦略特区(2020年9月4日)
第18回 東京都都市再生分科会 配布資料
資料1 都市再生特別地区(大手町地区(D-1街区))都市計画(素案)の概要



大手町地区(D-1街区) イメージパース
イメージパース[出典:内閣府]

 ガラスカーテンウォールにひし形の模様、高層部はデッキが設置されるのでしょうか?特徴的な最上部となっています。この最上部には国際級ホテルと展望台が配置されます。

 左は「東京駅前常盤橋プロジェクト A棟」(地上40階、高さ212m)ですが高さ390mの超高層ビルの隣では低く感じます。A棟は現在建設中で2021年度の竣工予定となっています。B棟は2023年度着工、2027年度竣工予定です。



大手町地区(D-1街区) イメージパース
イメージパース[出典:内閣府]

 以前のデザインと新しいデザインをgifアニメにして比べてみました。ビルのデザイン変更だけでなく、首都高が地下化された後の完成予想図となっています。左の薄く描かれたビルは八重洲の再開発ビルです。



大手町地区(D-1街区) 計画配置図
計画配置図[出典:内閣府]

 以前の配置図ではD棟右側のB棟低層部分は真っ直ぐでしたが、今回の変更によりC棟側に少し丸く飛び出た形へとなっています。その部分にはホールが設置されます。



大手町地区(D-1街区) 都市再生への貢献
都市再生への貢献[出典:内閣府]

 青い枠が『都市側MICE拠点・都市観光拠点の形成に資する都市機能の整備』ということで、低層部には2000席級の大規模ホール、ツーリストラウンジ、最上部には国際級ホテル(約19,000)が整備され、そのホテルの上には都市観光施設(展望台)も設置されます。

 緑の枠が『防災対応及び環境性能の強化』ということで、C棟扱いとなる大規模広場は災害復旧活動の拠点となり帰宅困難者支援機能の強化が図られます。また、環境負荷低減への取組として太陽光発電以外に風力発電、水力発電も行われます。

 赤い枠が『東京駅周辺と日本橋川沿いの回遊性を強化する都市基盤の整備』ということで、大手町、日本橋地区を結節する呉服橋交差点地下通路の整備やJR高架下の歩行者空間の美装化などが行われます。



大手町地区(D-1街区) イメージパース
イメージパース[出典:内閣府]

 C棟扱いとなる大規模広場の完成予想図です。地下には変電所が整備されます。

 左が高さ390mとなるB棟、右が現在建設中のA棟で、B棟側には複数フロアに渡るデッキも整備されます。



大手町地区(D-1街区) イメージパース
イメージパース[出典:内閣府]

 首都高地下化後の完成予想図のため中央には日本銀行本店も描かれています。

 左の少し飛び出た部分が約11,000屐2000席級の大規模ホールとなります。壁面にラグビーの様子がありますがここには大型ビジョンが設置され、大規模広場と連携したイベントも開催可能となります。



大手町地区(D-1街区) イメージパース
イメージパース[出典:内閣府]

 日本橋側から見た大規模広場の完成予想図です。東京駅のすぐ近くにこの空間はいいですね。ここまで来ると日本橋が近く感じるので新たな人の流れもできそうです。



大手町地区(D-1街区) イメージ
イメージ[出典:内閣府]

 大規模広場のイメージ図です。ホールの上には屋上広場も整備されます。そこそこの高さがあり目の前は首都高地下化された日本橋川や常盤橋公園といった立地になるので眺めも良さそうです。



大手町地区(D-1街区) イメージパース
イメージパース[出典:内閣府]

 敷地北西角の神田側から見た完成予想図です。この角のビルは地上9階、高さ約65mのD棟で地下には下水ポンプ場があります。

 また、道路を渡ったこの図の左側には現在「JFE商事ビル」がありますが、同再開発によって解体され常盤橋公園となります。



大手町地区(D-1街区) 下水ポンプ場・変電所
下水ポンプ場・変電所[出典:内閣府]

 そのD棟に地下に設置される下水ポンプ場ですが、B棟建設地の地下にある下水ポンプ場を廃止して機能移転が行われます。この機能移転を待っているためB棟は他よりも遅い2023年度の着工予定となっています。



大手町地区(D-1街区) 首都高地下化に向けた協力
首都高地下化に向けた協力[出典:内閣府]

 首都高地下化へ協力し、常盤橋公園を拡大して一体的な川沿いの景観が形成されます。ところで、右下は「常磐橋」と書かれていますが「常盤橋」の間違いかと思います。ちなみに「常磐橋」と書いて「ときわばし」と読みます。



大手町地区(D-1街区) 地下歩行者ネットワーク
地下歩行者ネットワーク[出典:内閣府]

 東京駅とは地下2階レベルで接続されます。



大手町地区(D-1街区) 呉服橋交差点地下通路の整備
呉服橋交差点地下通路の整備[出典:内閣府]

 呉服橋交差点の下には地下1階レベルで歩行者通路が整備されます。これにより日本橋まで地下通路で接続されることになります。



大手町地区(D-1街区) 整備範囲のイメージ
整備範囲のイメージ[出典:内閣府]

 このような地下通路の配置が計画されています。ここが繋がると日比谷公園から地下だけで日本橋方面まで行けるようになります。



東京駅前常盤橋プロジェクト

 2019年11月30日に撮影した「東京駅前常盤橋プロジェクト大手町地区 D-1街区)」の計画地です。地上40階、高さ212mとなる当時のA棟はまだ鉄骨が組まれ始めた頃でしたが今では塔屋の建設中となっています。



東京駅前常盤橋プロジェクト

 2020年8月22日に撮影した「東京駅前常盤橋プロジェクト大手町地区 D-1街区)」方面です。A棟はシンプルなデザインにも関わらず高さがあるので存在感のある超高層ビルとなっていますが、高さ390mのB棟が完成すると低く感じてしまいそうです。



東京駅前常盤橋プロジェクト

 近くから撮影。手前がD棟の建設地です。背後は「日本ビル」で壁面に壁に窓が全然ありませんが、これは部分解体したためでD棟の建設が終わると解体されます。



東京駅前常盤橋プロジェクト

 その「日本ビル」と「朝日生命大手町ビル」(地上29階、最高高さ119m)の跡地が「東京駅前常盤橋プロジェクト B棟」(地上63階、高さ390m)の建設地となります。



朝日生命大手町ビル

 日本では超高層ビルの解体例はまだまだ少ないのでこの「朝日生命大手町ビル」の解体も建設現場ウォッチの見所の一つとなります。


日本ビル

 「日本ビル」は本社機能の一部を淡路島に移転することで話題となったパソナの本社として利用されています。解体が決まっていることとパソナが一棟借りしていることもあってビル内には「大手町牧場」もあります。

■B棟の物件概要■
名称:東京駅前常盤橋プロジェクト B棟(大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業 B棟)
所在地:東京都千代田区大手町2丁目、中央区八重洲1丁目
用途:事務所、ホテル、ホール、店舗、駐車場等
階数:地上63階、地下4階
高さ:約390m
構造:S造、RC造、SRC造
基礎工法:直接基礎、杭基礎(一部併用)
敷地面積:約31,400屐柄澗痢
建築面積:約13,200
延床面積:約544,000
建築主:三菱地所
設計者:三菱地所設計
施工者:未定
工期:2023年度着工〜2027年度竣工予定