虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業

虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業
虎ノ門・麻布台プロジェクト完成イメージ[提供:森ビル]

 2019年8月5日に着工した森ビルによる大規模再開発「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業」について、その詳細が2019年8月22日の森ビルのニュースリリースにより明らかになりました。同ニュースリリースでは「虎ノ門・麻布台プロジェクト」として扱われており、建築計画のお知らせよりも高い高さ約330mとなっています。この高さ約330mは大阪の「あべのハルカス」の地上60階、高さ300mを抜いて高さ日本一の超高層ビルとなります。

 この完成予想図で最も高い超高層ビルがメインタワー(A街区)で、その左が東棟(B-2街区)でさらに左が西棟(B-1街区)となっており、他に低層棟が並ぶC街区もあります。

 超高層タワーの外観デザインはアメリカのPCPA(ペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツ)の担当で、PCPAは「愛宕グリーンヒルズ」や「アークヒルズ仙石山森タワー」なども手掛けており高層部が少し細くなるデザインが多いです。PCPAの創設者はシーザー・ペリ氏で今年の7月19日に亡くなっています。

 そんな超高層3棟の規模は以下の通りなっています。数値は現地に設置されている建築計画のお知らせの値を使用しています。

・メインタワー(A街区):地上64階、地下5階、高さ325.11m、延べ460,248.32
・西棟(B-1街区):地上64階、地下5階、高さ262.81m、延べ185,227.65
・東棟(B-2街区):地上54階、地下5階、高さ237.20m、延べ168,797.93

▼森ビル:ニュースリリース(2019年8月22日)
「虎ノ門・麻布台プロジェクト」いよいよ始動



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業
虎ノ門・麻布台プロジェクト完成イメージ[提供:森ビル]

 今回のニュースリリースで公開された完成予想図には低層棟も描かれており、このように流線型の斬新なデザインとなっています。また、メインタワーの足元にはインターナショナルスクールの「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」も描かれています。

 日本の建築はあまり冒険をしないイメージがありますが、ここは思い切ったデザインで攻めており完成が楽しみな建物ばかりです。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業
立面図[出展:森ビル]

 地上64階、高さ325.11mのメインタワー(A街区)は7階〜52階が総貸室面積約204,000屬離フィスフロアとなります。基準階貸室面積は約4,300屐遡4,840屬念貶佞約80mの正方形となっています。そしてメインタワーの最上部となる54階〜64階は約90戸の住宅フロアとなります。居住者専用のラウンジやスパのほか、各住戸ごとに専用のエレベーターホールも備えるとのことです。また、隣接地にはインターナショナルスクールの「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」が誘致予定となっています。

 地上64階、高さ262.81mの西棟(B-1街区)は3階〜5階が貸室面積約4,200屬離フィスフロアとなり、6階〜64階が約970戸(サービスアパートメント約170戸を含む)の住宅フロアとなります。西棟には多数の共用施設が設置されますが各棟で相互利用できるのかどうかの記載はありませんでした。

 地上54階、高さ237.20mの東棟(B-2街区)は1階〜13階が約120室の日本初進出のラグジュアリーホテルとなり、14階〜53階が約330戸の住宅フロアとなります。階数の割りに戸数が少ないため広めの部屋が多くなりそうです。低層部にホテルが入ることもあり、ホテルと連携したサービスを利用できるマンションとなり、プール付きの住戸や2層吹き抜けのリビングがある住戸が設定されます。

 メインタワー、西棟、東棟、低層棟まで全て制震構造となります。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業
平面図[出展:森ビル]

 各棟の配置はこのようになっており、桜田通りと麻布通りを結ぶ道路や、その道路と外苑東通りを結ぶ道路が新設され東西南北に繋がる道路ネットワークが整備されます。また、六本木一丁目駅と神谷町駅を結ぶ歩行者ネットワークも整備され周辺地区を含むエリア全体の回遊性が向上することになります。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業

 8月24日に東京タワーから撮影した「虎ノ門・麻布台プロジェクト虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業)」の建設地です。既存建物の解体工事はかなり進んでいるためどの辺りが計画地なのかわかるようになっています。

 この広大な敷地にエリア全体に広がる商業施設約150店舗(約24,000屐砲配置されます。また、中央広場の地下には約4,000屬箸いβ腟模なフードマーケットも誕生します。




虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 メインタワー(A街区)の建設地

虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 メインタワー

 東京タワーから見た「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 メインタワー(A街区)」(地上64階、高さ325.11m)の建設地です。今回のニュースリリースでは高さ約330mとなっていますが、当ブログでは建築計画のお知らせの値を優先しています。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 メインタワー

 建設地の大部分は「麻布郵便局」の跡地です。そのため名称は「○○ヒルズJPタワー」といった日本郵便を表す「JP」が入るかもしれません。



ブリティッシュ・スクール・イン・東京
中央広場からのぞむスクール外観(イメージ)[出展:森ビル]

 隣接地にはインターナショナルスクールの「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」が建設されます。地下1階〜地上7階で校舎面積約14,000屬箸覆蠅泙后



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 メインタワー 建築計画のお知らせ

 建築計画のお知らせです。東京タワーは高さ333mなのでそれに迫る高さとなっています。

■物件概要■
名称:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 メインタワー(A街区)
計画名:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業施設建築物新築工事 A街区
所在地:東京都港区麻布台一丁目314番3外
用途:共同住宅(54階〜64階)・事務所(7階〜52階)・店舗・各種学校・駐車場等
総戸数:約90戸
階数:地上64階、地下5階
高さ:325.11m(最高325.11m)
構造:鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋コンクリート造)
基礎工法:直接基礎(一部場所打ちコンクリート杭基礎)
敷地面積:24,104.21
建築面積:15.662.94
延床面積:460,248.82
建築主:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
設計者:森ビル
施工者:清水建設
工期:2019年8月1日着工〜2023年3月31日竣工予定




虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 西棟(B-1街区)の建設地

虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 西棟

 東京タワーから見た「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 西棟(B-1街区)」(地上64階、高さ262.81m)の建設地です。今回のニュースリリースでは高さ約270mとなっていますが、当ブログでは建築計画のお知らせの値を優先しています。

 この高さ262.81mはタワーマンションとしては高さ日本一となります。メインタワーも住宅フロアがありそちらの方が遥かに高いですが、当ブログではフロアの半分以上が住宅の場合をタワーマンションとして扱っています。メインタワーは複合ビルとして扱っています。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 西棟

 高台から見た西棟の建設地です。一部まだ既存ビルを解体している様子が見えますが地上部のほとんどが解体されています。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 西棟 建築計画のお知らせ

 建築計画のお知らせです。

■物件概要■
名称:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 西棟(B-1街区)
計画名:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業施設建築物新築工事 B-1街区
所在地:東京都港区麻布台一丁目32番6外
用途:共同住宅(6階〜64階)・事務所(3階〜5階)・店舗・保育所・駐車場等
総戸数:約970戸(サービスアパートメント約170戸を含む)
階数:地上64階、地下5階
高さ:262.81m(最高262.81m)
構造:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋造)
基礎工法:直接基礎
敷地面積:9,648.39
建築面積:6.311.38
延床面積:185,227.65
建築主:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
設計者:森ビル
施工者:三井住友建設
工期:2019年10月1日着工〜2023年3月31日竣工予定




虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟(B-2街区)の建設地

虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟

 東京タワーから見た「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟(B-2街区)」(地上54階、高さ237.20m)の建設地です。今回のニュースリリースでは高さ約240mとなっていますが、当ブログでは建築計画のお知らせの値を優先しています。

 B-2街区はかなり広い敷地ですが中央には約6,000屬砲發覆訝羆広場が整備されます。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟

 計画地は谷になっている場所のため、今はまだこうして上から見ることができます。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟

 奥の高台側の重機がたくさん見える場所がメインタワーの建設地です。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟

 B-2街区はかなり広いので山留工事などが始まるまでは正確な位置はわからなさそうです。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟 建築計画のお知らせ

 建築計画のお知らせです。

■物件概要■
名称:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 東棟(B-2街区)
計画名:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業施設建築物新築工事 B-2街区
所在地:東京都港区麻布台一丁目12番、13番外
用途:共同住宅(14階〜53階)・ホテル(1階〜13階)・店舗・集会場・駐車場等
総客室数:約120室
総戸数:約330戸
階数:地上54階、地下5階
高さ:237.20m(最高237.20m)
構造:鉄筋コンクリート造(一部鉄骨鉄筋コンクリート・鉄筋造)
基礎工法:直接基礎
敷地面積:16,467.87
建築面積:8.203.07
延床面積:168,797.93
建築主:虎ノ門・麻布台地区市街地再開発組合
設計者:森ビル
施工者:清水建設
工期:2019年8月1日着工〜2023年3月31日竣工予定




虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 C街区の建設地

虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 C街区

 東京タワーから見た「虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 低層棟(C街区)」の建設地です。大部分が森ビルの「オランダヒルズ」に隠れてしまって見えません。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 C街区

 その「オランダヒルズ」は桜田通りを渡る歩道橋と繋がっていますが、この歩道橋は低層棟(C街区)にも繋がるようです。見ての通り老朽化している歩道橋のため架替えも行われるかもしれません。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 C街区
屋上緑化が施された低層棟(イメージ)[出展:森ビル]

 この屋上緑化された低層棟はロンドンオリンピックの聖火台などを手掛けたイギリスのトーマス・ヘザウィック氏のデザインです。「虎ノ門・麻布台プロジェクト」はヘザウィック・スタジオが日本で初めて手掛けるプロジェクトとのことです。



虎ノ門・麻布台地区市街地再開発事業 C街区
商業エリア(イメージ)[提供:森ビル]

 東側の顔となるエントランス部です。この斬新なユニークなデザイン。右側の低層棟は屋上部の一部はデッキとなるようですね。早く実際に見て歩いてみたいです。超高層棟も低層棟も含めて個人的には今、一番完成が楽しみなプロジェクトです。事業費は約5,800億円とのことです。